ITパスポート 2014年 秋期 問24
問題文
システム開発における、委託先の選定に関する手順として、適切なものはどれか。
a RFPの提示
b 委託契約の締結
c 委託先の決定
d 提案書の評価
選択肢
ア:a → c → d → b
イ:a → d → c → b(正解)
ウ:c → a → b → d
エ:c → b → a → d
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委託先の選定に関する手順【ITパスポート 解説】
正解の理由
システム開発で委託先を選ぶ一般的な流れは、まず要件や期待をまとめた文書を提示して提案を募り、それらを評価して委託先を決定し、最後に契約を結ぶ、という順序です。
「RFP(Request for Proposal:提案依頼書)」の提示が出発点で、提案書を受け取ったあとに評価を行い、評価結果に基づいて委託先を決定し、決定後に正式な委託契約を締結します。
このため選択肢の中では、提示→評価→決定→契約、すなわち選択肢イ(a → d → c → b)が正しい流れになります。
「RFP(Request for Proposal:提案依頼書)」の提示が出発点で、提案書を受け取ったあとに評価を行い、評価結果に基づいて委託先を決定し、決定後に正式な委託契約を締結します。
このため選択肢の中では、提示→評価→決定→契約、すなわち選択肢イ(a → d → c → b)が正しい流れになります。
(用語説明)
- RFP(Request for Proposal:提案依頼書)…依頼側が「何を実現したいか」「期待する条件」を書いて、ベンダーに提案を求める文書。
- 提案書…ベンダーがRFPに応じて示す実現方法・見積り・スケジュールなどを書いた文書。
- 委託先…仕事を頼む相手(ベンダー・外注先)。
- 委託契約…仕事の範囲・金額・責任などを法的にまとめた契約書。
解法ステップ
- 各選択肢の手順を読み、現実の調達プロセスに当てはめる。
- RFP提示 → 提案書が提出される → 提案書を評価 → 委託先を決定 → 契約締結
- 問題の選択肢をこの理想の流れと照合する。
- 最も順序が合致するものを選ぶ。
→ a(RFP提示)→ d(提案書評価)→ c(委託先決定)→ b(契約締結) = 選択肢イ
短くまとめると、提案を「募集」してから「比較評価」し、「決定」して「契約」する、という順です。
選択肢別の誤答解説
- ア: a → c → d → b
誤り。RFP提示の後に「委託先の決定(c)」が来ているが、決定する前に提案書の評価(d)を行うべきです。評価抜きで決めるのは順序が逆です。 - イ: a → d → c → b
正しい。RFP提示 → 提案書の評価 → 委託先の決定 → 委託契約の締結、現実の調達プロセスと一致します。 - ウ: c → a → b → d
誤り。最初に委託先を決めてからRFPを出すという順序で、発想が逆です。RFPは提案を募るために出すものなので、決定前に出します。 - エ: c → b → a → d
誤り。さらにおかしな順序です。委託先を決めて契約し、その後にRFPを提示・評価するというのは現実的ではありません。
よくある誤解
- RFPを出せば必ず複数の提案が来ると思い込む
→ ベンダーの数や市場状況によっては提案が少ない場合があります。必要に応じてRFI(情報提供依頼)で事前調査を行うとよいです。 - 契約は形式的だから決定前に済ませても良いと考える
→ 契約は権利義務を確定する重要な手続きです。内容確認や交渉は委託先決定後に行い、合意した上で署名します。 - 提案評価は金額だけで決めればよいと考える
→ コスト以外に技術力、実績、スケジュール、保守体制、リスク管理なども評価すべきです。
補足コラム
- RFPを作るときのポイント
- 要件(何を実現したいか)を明確にする。あいまいだと提案の比較が難しくなります。
- 評価基準(重みづけ)を事前に決める。例:技術40%、価格30%、実績20%、納期10%など。
- 提案フォーマットを指定すると、比較が楽になります。
- 評価方法の例
- スコアリング表を作り、各評価項目に点数と重みをつけて合算する方法が一般的です。これにより客観的な判断がしやすくなります。
- RFPと似た文書の違い
- RFI(Request for Information:情報提供依頼)…市場や技術情報を集めるための問い合わせ。提案までは求めない。
- RFQ(Request for Quotation:見積依頼)…仕様が確定していて価格見積りを求めるときに使う。
FAQ
Q1. RFPと見積り依頼(RFQ)はどちらを先に出すべきですか?
A1. 要件が明確であればRFQ(見積り)で価格比較が可能ですが、要件が不確定で複数案を比較したいときはまずRFPを出します。
A1. 要件が明確であればRFQ(見積り)で価格比較が可能ですが、要件が不確定で複数案を比較したいときはまずRFPを出します。
Q2. 提案が1社しか来なかった場合はどうする?
A2. 提案内容と見積りを慎重に評価し、必要なら再募集や個別交渉、RFIで追加情報収集を検討します。競争性が低いとコストや品質面のリスクが高まります。
A2. 提案内容と見積りを慎重に評価し、必要なら再募集や個別交渉、RFIで追加情報収集を検討します。競争性が低いとコストや品質面のリスクが高まります。
Q3. 決定前にベンダーと交渉しても良いですか?
A3. 候補が複数ある場合は、公平性に注意しつつ技術的な確認や不明点の解消のためのやり取りは行います。条件交渉は最終決定後に行うのが一般的です。
A3. 候補が複数ある場合は、公平性に注意しつつ技術的な確認や不明点の解消のためのやり取りは行います。条件交渉は最終決定後に行うのが一般的です。
Q4. 評価基準は変更してもいい?
A4. 原則はRFP発行時に公表した基準に従うべきです。途中で変更すると公平性に疑問が生じます。どうしても変更する場合は関係者に説明と了承を得てから行います。
A4. 原則はRFP発行時に公表した基準に従うべきです。途中で変更すると公平性に疑問が生じます。どうしても変更する場合は関係者に説明と了承を得てから行います。
関連キーワード: システム開発、RFP(提案依頼書)、提案評価、委託契約、ベンダー選定、RFI、RFQ、調達プロセス、スコアリング、評価基準

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