ITパスポート 2014年 春期 問59
問題文
メインフレームとも呼ばれる汎用コンピュータの説明として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:CPUと主記憶、インタフェース回路などを一つのチップに組み込んだ超小型コンピュータ
イ:企業などにおいて、基幹業務を主対象として、事務処理から技術計算までの幅広い用途に利用されている大型コンピュータ(正解)
ウ:サーバ側でアプリケーションプログラムやファイルなどの資源を管理するシステムの形態において、データの入力や表示などの最小限の機能だけを備えたクライアント専用コンピュータ
エ:手のひらに収まるくらいの大きさの機器に、スケジュール管理、アドレス帳、電子メールなどの機能をもたせた携帯情報端末
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メインフレームとも呼ばれる汎用コンピュータの説明として、適切なものはどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
選択肢の中で「企業などにおいて、基幹業務を主対象として、事務処理から技術計算までの幅広い用途に利用されている大型コンピュータ」と説明しているのが正しいです。メインフレーム(英: mainframe = 基幹を支える大型コンピュータ)は、銀行の取引処理や大規模な事務処理など、企業の基幹業務(会社の中心的な業務)を大量・高信頼で処理するための大型コンピュータです。したがって正しい選択肢は イ です。
(用語補足)
- CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)… コンピュータの計算や制御を行う部品。
- 主記憶(メインメモリ)… CPUが直接読み書きする記憶領域。
- メインフレーム… 大規模な処理能力と高可用性(故障しにくく、止まりにくい特性)を持つ大型コンピュータ。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを探す:「メインフレーム」「汎用コンピュータ」「企業」「基幹業務」「大型」など。
- キーワードからイメージを作る:
- 「メインフレーム=大型で基幹業務向け」と記憶していれば、どれが合致するか判断しやすい。
- 各選択肢の特徴と比較する:
- 例:超小型、クライアント専用、携帯端末などは「大型」や「基幹業務」と矛盾する。
- 矛盾のない選択肢を選ぶ:上の条件に合致するのが イ の説明。
選択肢別の誤答解説
- ア: CPUと主記憶、インタフェース回路などを一つのチップに組み込んだ超小型コンピュータ
- これはSoC(System on Chip:一つのチップに複数機能を集積した設計)やマイクロコントローラの説明に近いです。メインフレームとは逆に小型・組み込み用途向けです。
- ウ: サーバ側で資源を管理し、データの入力や表示などの最小限機能だけを備えたクライアント専用コンピュータ
- これは「シンクライアント(thin client)」や「端末」の説明です。メインフレームそのものの定義ではありません。メインフレームはサーバ側の大規模ホストであっても、説明として合致しません。
- エ: 手のひらに収まる大きさの携帯情報端末(スケジュール管理など)
- これはPDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)やスマートフォンの説明です。用途・サイズともにメインフレームとは全く異なります。
よくある誤解
- メインフレームとスーパーコンピュータを混同する
- スーパーコンピュータは科学技術計算など高速演算が主目的。メインフレームは大量トランザクション処理や高可用性が主目的です。用途が異なります。
- 「サーバ=メインフレーム」と考える
- サーバ(server:サービスを提供するコンピュータ)は幅広い形態があります。ラック型サーバやクラウド上の仮想サーバはメインフレームとは別物です。メインフレームは特定の高信頼・高性能・大規模処理向けハードウェア群を指します。
- 大型だから高性能(全ての意味で最速)と思う
- メインフレームは信頼性・安定性・I/O性能・多数同時処理に強い設計です。単純な浮動小数点演算速度(科学計算の速さ)はスーパーコンピュータに劣る場合があります。
補足コラム
- 歴史的には、メインフレームは企業の基幹業務を支える「大型コンピュータ」として発展しました。IBMの大型機(zシリーズ など)が有名です。
- 特徴:高い同時処理能力、大量の入出力(I/O)を効率的に処理する設計、優れた障害対策(冗長化)、長期間の互換性(古いソフトが動くことが多い)など。
- 具体的な利用例:銀行の勘定系システム、クレジットカードの決済、航空会社の予約システム、社会保障の大量データ処理など。
FAQ
Q. メインフレームは今でも使われているのですか?
A. はい。銀行や大手企業では高い信頼性が求められるため、現在も多く利用されています。
A. はい。銀行や大手企業では高い信頼性が求められるため、現在も多く利用されています。
Q. メインフレームとクラウドはどう違いますか?
A. クラウドは仮想化したリソースをネットワーク経由で提供する形態です。メインフレームは物理的に大きく高信頼な機器ですが、近年はメインフレーム上でも仮想化が進んでおり、機能的にクラウドのように使われることもあります。
A. クラウドは仮想化したリソースをネットワーク経由で提供する形態です。メインフレームは物理的に大きく高信頼な機器ですが、近年はメインフレーム上でも仮想化が進んでおり、機能的にクラウドのように使われることもあります。
Q. 中小企業でもメインフレームは必要ですか?
A. 多くの中小企業ではコストや規模の面から不要で、サーバやクラウドで十分です。メインフレームは大量トランザクションや高可用性が必須の大企業向けです。
A. 多くの中小企業ではコストや規模の面から不要で、サーバやクラウドで十分です。メインフレームは大量トランザクションや高可用性が必須の大企業向けです。
関連キーワード: メインフレーム, 汎用コンピュータ, 大型コンピュータ, トランザクション処理, 高可用性, サーバ, クライアント, SoC, PDA, CPU, 主記憶

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