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ITパスポート 2014年 春期 61


問題文

マルウェアに関する説明a〜cとマルウェアの分類の適切な組合せはどれか。
a 感染したコンピュータが、外部からの指令によって、特定サイトへの一斉攻撃、スパムメールの発信などを行う。 b キーロガーなどで記録された利用者に関する情報を収集する。 c コンピュータシステムに外部から不正にログインするために仕掛けられた侵入路である。
ITパスポート 2014年 春期  問61の選択肢の画像

選択肢

(正解)

🔒 解説は解答すると表示されます

マルウェアの分類に関する問題【ITパスポート 解説】

正解の理由

設問の説明 a〜c をそれぞれ対応するマルウェアの種類に当てはめると、a は「ボット(bot:外部の指令で動く感染プログラム)」、b は「スパイウェア(spyware:利用者の情報をこっそり収集するマルウェア)」、c は「バックドア(backdoor:外部から不正にアクセスするための侵入路)」に当てはまります。したがって、これらの組合せが一致する選択肢は です。
  • a の「一斉攻撃やスパム送信を行う」は、感染した端末が遠隔の指令を受けて動くボット(ボットネットの一部)を示します。
  • b の「キーロガーなどで利用者情報を記録・収集する」は、情報収集を目的としたスパイウェアの典型的な挙動です。
  • c の「外部から不正にログインするための侵入路である」は、システムに意図的に作られたバックドアの定義そのものです。
以上から、a=ボット、b=スパイウェア、c=バックドアを並べた が正しい組合せです。

解法ステップ

  1. 各説明文のキーワードを探す。
    • a:「外部からの指令」「一斉攻撃」「スパム送信」→遠隔操作
    • b:「キーロガー」「記録」「利用者情報の収集」→情報収集
    • c:「不正にログインするための侵入路」→外部からのアクセス経路
  2. キーワードに一致するマルウェアの定義を思い出す(下で定義を確認)。
  3. 表の各行と照らし合わせ、全ての説明が一致する行を選ぶ。
  4. a=ボット、b=スパイウェア、c=バックドアを含む行があるか確認する(あればそれが正解)。
  5. 今回は が該当するため選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア(a=スパイウェア、b=トロイの木馬、c=バックドア)
    • a をスパイウェアとしていますが、スパイウェアは主に情報収集であり、外部の指令で攻撃を行う性質はありません。したがって a に合いません。
    • b にトロイの木馬を当てていますが、キーロガーで情報を収集する挙動はスパイウェアに該当します(トロイの木馬は見せかけのプログラムに潜む手法で、機能は多様)。
  • イ(a=スパイウェア、b=バックドア、c=トロイの木馬)
    • a が誤りなのは上と同じです。
    • b をバックドアとしていますが、キーロガーなどの「情報収集」はバックドア(侵入路)そのものの説明ではありません。
    • c をトロイの木馬としていますが、「侵入路である」はバックドアの説明に一致します。
  • エ(a=ボット、b=トロイの木馬、c=スパイウェア)
    • a は正しくボットですが、b をトロイの木馬、c をスパイウェアと逆にしているため全体として不正解です。キーロガー=スパイウェア、侵入路=バックドア の対応ができていません。

よくある誤解

  1. トロイの木馬(Trojan horse)とスパイウェアの混同
    • トロイの木馬は「見せかける手法(正当なソフトに見せかける)」のことです。一方、スパイウェアは「情報を盗む目的のソフト」。トロイの木馬がスパイウェアを運ぶことはありますが、同じではありません。
  2. ボット=ウイルスと思い込む
    • 「ウイルス(virus)」は自己複製して他に感染することを指します。ボットは遠隔操作される端末を作るマルウェアで、必ずしも自分で複製するわけではありません。
  3. バックドアは必ずマルウェアが作ると思う誤解
    • バックドアはマルウェアが設置する場合もありますが、システムの設定ミスや管理者が意図的に残すことでも発生します。目的は「外部からのアクセスを通すこと」です。

補足コラム

  • ボット(bot)とボットネット
    • ボット単体は感染したコンピュータ上で動くプログラムです。多数の感染端末が中央から指令を受けて協調して動く集合が「ボットネット」です。攻撃やスパム配信の原動力になります。
  • キーロガー(keylogger)
    • キーボード入力を記録するソフトや機能のことです。IDやパスワード、クレジットカード番号など、盗まれると被害が大きいデータを収集します。スパイウェアの一種と考えて差し支えありません。
  • バックドアの作り方と対策
    • バックドアはマルウェアが仕掛けるほか、未適切な設定や古いソフトの脆弱性を突かれて作られることがあります。対策はソフトの更新(パッチ適用)や不要なサービスの停止、強い認証方式の採用です。
  • 覚え方(語呂)
    • 「攻撃する = ボット、盗む = スパイ、侵入口 = バックドア」――短いフレーズで対応を思い出せます。

FAQ

Q1: ボットとワーム(worm)の違いは何ですか?
A1: ワーム(worm)は自分でコピーして広がる自己増殖型のマルウェアです。ボットは遠隔操作を受けることが主眼で、必ず自己複製するわけではありません。両者が組み合わさることもあります。
Q2: トロイの木馬はどのように感染しますか?
A2: トロイの木馬(Trojan horse:見かけは正当だが実は悪意あるプログラム)は、メール添付や偽のソフトダウンロードなどでユーザーの手で実行されることが多いです。見た目で判断しにくい点が特徴です。
Q3: スパイウェアに感染したらどうすればよいですか?
A3: まずネットワークから切り離す(外部通信を止める)、信頼できるセキュリティソフトでスキャン・駆除する、パスワードの変更や重要情報のチェックを行ってください。
Q4: バックドアを見つける方法はありますか?
A4: 不審なポートの常時開放、知らないプロセスや不自然な外部通信ログが手がかりになります。IDS/IPS(侵入検知・防御システム)やログ監視が有効です。

関連キーワード: マルウェア、ボット、ボットネット、スパイウェア、バックドア、トロイの木馬、キーロガー、侵入経路、遠隔操作、情報窃取
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