ITパスポート 2014年 春期 問73
問題文
HDMIの説明として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:映像、音声及び制御信号を1本のケーブルで入出力するAV機器向けのインタフェースである。(正解)
イ:携帯電話間での情報交換などで使用される赤外線を用いたインタフェースである。
ウ:外付けハードディスクなどをケーブルで接続するシリアルインタフェースである。
エ:多少の遮蔽物があっても通信可能な、電波を利用した無線インタフェースである。
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HDMIの説明【ITパスポート 解説】
正解の理由
ア は正解です。HDMI(High-Definition Multimedia Interface:高解像度の映像と音声を1本のケーブルでやり取りするための規格)は、映像、音声、そして機器間の制御信号(例:テレビとブルーレイの操作連携など)を1本のケーブルで入出力できます。家庭用AV機器やパソコンのディスプレイ接続で広く使われており、「映像+音声+制御」を一本化する点が ア の記述と一致します。
(補足:CECは「Consumer Electronics Control(家電の相互制御)」、ARCは「Audio Return Channel(音声の戻り経路)」、eARCはその拡張で高音質対応などの機能があり、これらもHDMIの特徴です。)
解法ステップ
- 問題文のキーワードを確認する:「映像、音声、制御信号を1本のケーブルで入出力する」。
- 各選択肢が何を指すかを簡単に当てはめる。
- 赤外線=リモコンなどの近距離・直線的伝送(選択肢イ)。
- シリアルインタフェースで外付けHDD=USBやeSATAなど(選択肢ウ)。
- 電波で多少の遮蔽物でも通信=BluetoothやWi‑Fi(選択肢エ)。
- 「映像と音声を1本で」と明確に書かれている規格はHDMIだけなので、ア を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア(正答)
- HDMIは映像(ビデオ)、音声(オーディオ)、機器制御信号(CECなど)を一本のケーブルで送れます。家庭用テレビやゲーム機、Blu‑rayなどの接続で使われます。
- イ(誤り)
- 赤外線インタフェース(IrDAなど)は光(赤外線)で近距離・直線上の通信に使われます。リモコンや古い携帯のデータ交換に用いますが、映像・高品質音声の伝送には適しません。遮蔽物があると通信できない点が特徴です。
- ウ(誤り)
- 外付けハードディスクの接続に使われるのは主にUSB(Universal Serial Bus:汎用のシリアル接続規格)やeSATA(外付け用のSerial ATA)。これらはデータ転送向けの「シリアルインタフェース」ですが、映像/音声の伝送を主目的とはしません。HDMIとは用途が違います。
- エ(誤り)
- 電波を利用する無線インタフェース(Bluetooth、Wi‑Fiなど)は多少の遮蔽物があっても通信できます。HDMIは有線規格であり、電波を使うものではありません(ただし「ワイヤレスHDMI」製品は別途無線技術を組み合わせた製品として存在しますが、それはHDMI規格そのものではありません)。
よくある誤解
- HDMIは映像だけを送るものだと思う誤解
- 実際は映像と音声の両方、さらに制御信号も送れます。1本で済むのが利点です。
- HDMIとUSBポートが同じだと思う誤解
- 見た目が似たコネクタもありますが、用途が違います。USBはデータ転送や電源供給が主で、HDMIは映像・音声が主です。
- 「HDMIは無線だ」と思う誤解
- HDMI自体は有線規格です。「ワイヤレスHDMI」はHDMI信号を無線で伝送する別技術の製品名的表現です。
補足コラム
- HDMIのバージョンと能力
- HDMIにはバージョンがあり(例:1.4、2.0、2.1など)、対応する最大解像度やフレームレート、帯域幅が異なります。例えばHDMI 2.1は4K120Hzや8K60Hzの高帯域をサポートします。
- コネクタ形状の種類
- 標準タイプA(普通のテレビ用)、ミニタイプC(古いカメラなど)、マイクロタイプD(スマホ向けの小型)があります。近年はType Aが最も一般的です。
- コピー保護と互換性
- HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection:デジタル著作権保護)がかかることがあり、古い機器同士だと映らない場合があります。
- ARC / eARCの実用例
- テレビに接続した機器からテレビのスピーカーではなく、AVアンプへ音声を戻す(音を一括して外部スピーカーで再生する)用途にARC/eARCが使われます。
FAQ
Q. HDMIケーブルでインターネットも使えますか?
A. HDMIにはかつてHDMI Ethernet Channelという機能があり、対応機器・ケーブル同士でネットワーク機能を共有できます。ただし一般的ではなく、家庭ではテレビやルーターの別接続(Wi‑FiやLANケーブル)が普通です。
A. HDMIにはかつてHDMI Ethernet Channelという機能があり、対応機器・ケーブル同士でネットワーク機能を共有できます。ただし一般的ではなく、家庭ではテレビやルーターの別接続(Wi‑FiやLANケーブル)が普通です。
Q. HDMIをVGA(アナログ映像)に変換できますか?
A. 変換は可能ですが、HDMIはデジタル信号、VGAはアナログ信号なので、単純なケーブルだけではなく「アクティブ変換器(電気的に変換する機器)」が必要です。逆も同様です。
A. 変換は可能ですが、HDMIはデジタル信号、VGAはアナログ信号なので、単純なケーブルだけではなく「アクティブ変換器(電気的に変換する機器)」が必要です。逆も同様です。
Q. どのHDMIケーブルが4Kに対応しますか?
A. ケーブルには性能差があります。一般的には「High Speed」「Premium High Speed」「Ultra High Speed」などの表記で対応帯域が分かれます。4Kや高リフレッシュレート向けは帯域が高いものを選びます。
A. ケーブルには性能差があります。一般的には「High Speed」「Premium High Speed」「Ultra High Speed」などの表記で対応帯域が分かれます。4Kや高リフレッシュレート向けは帯域が高いものを選びます。
関連キーワード: HDMI、AVインタフェース、CEC、ARC、eARC、HDCP、HDMIコネクタ、HDMI バージョン、映像伝送、オーディオ伝送

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