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ITパスポート 2014年 春期 76


問題文

セキュリティ対策の目的①〜④のうち、適切なアクセス権を設定することによって効果があるものだけを全て挙げたものはどれか。
① DoS攻撃から守る。 ② 情報漏えいを防ぐ。 ③ ショルダハッキングを防ぐ。 ④ 不正利用者による改ざんを防ぐ。

選択肢

①、②
①、③
②、④(正解)
③、④

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アクセス権の設定で防げるものはどれか【ITパスポート 解説】

正解の理由

問題は「適切なアクセス権を設定することによって効果があるものだけ」を選ぶ問題です。アクセス権とは「誰が何をできるかを決める設定(アクセス権限)」です。これは「認可(Authorization:認められた操作を与える仕組み)」に当たります。
アクセス権の設定によって、特定の人だけが情報を閲覧(読む)・変更(書く)できるように制限できます。したがって、情報の不正な漏えいや、権限のない者によるデータの改ざんを直接防ぐことができます。以上の理由により、正答は (② 情報漏えいを防ぐ、④ 不正利用者による改ざんを防ぐ)です。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワードを確認:「適切なアクセス権を設定することによって効果があるもの」→「アクセス権でできること」を考える。
  2. アクセス権の役割を整理:
    • 誰が「読む」「書く」「実行する」などをできるか決める(認可)。
    • 認証(Authentication:本人確認)とは別の仕組みであることに注意する。
  3. 各選択肢が「読む・書くの制御」で防げるかを判断する:
    • 情報漏えい(読むの制御で防げる)→〇
    • 改ざん(書くの制御で防げる)→〇
    • DoS攻撃やショルダハッキングはアクセス権だけでは防ぎにくい→×
  4. 正しい組み合わせを選ぶ:②と④を含む選択肢 →

選択肢別の誤答解説

  • ア: ①、②
    • ① DoS攻撃(Denial of Service:サービス妨害。大量の通信でサービスを止める攻撃)は、アクセス権の設定だけでは防げません。アクセス権は「誰が何をできるか」を制御しますが、外部からの大量アクセスや帯域/リソース枯渇を止める仕組みは別途必要です。よってアは誤りです。
    • ② はアクセス権で防げます(正しい要素を含むが①が誤り)。
  • イ: ①、③
    • ③ ショルダハッキング(肩越しに画面やパスワードを覗き見る攻撃。英語では shoulder surfing と呼ばれることが多い)は、物理的な覗き見を防ぐ対策(画面の位置・プライバシーフィルタ・注意喚起)が必要で、アクセス権設定そのものでは防げません。
    • ① も前述の通りアクセス権だけでは防げないためイは誤りです。
  • ウ: ②、④
    • ② 情報漏えい:アクセス権で「誰が読めるか」を制限すれば防げます。
    • ④ 不正利用者による改ざん:アクセス権で「誰が書けるか」を制限すれば防げます。
    • したがって が正しい組み合わせです。
  • エ: ③、④
    • ④ は正しいが、③ はアクセス権だけでは防げないためエは誤りです。

よくある誤解

  1. 「アクセス権を厳しくすれば全ての攻撃を防げる」
    • 間違いです。アクセス権は認可の仕組みであり、DoSのような外部からのリソース攻撃や、覗き見(ショルダーハッキング)には別の対策が必要です。
  2. 「認証とアクセス権は同じ」
    • 認証(Authentication:本人確認)と認可(Authorization:権限付与)は別物です。例えばIDとパスワードで本人確認(認証)しても、その後に何ができるか(アクセス権=認可)は別に設定します。

補足コラム

  • DoS攻撃を防ぐ代表的な対策:
    • ファイアウォールや侵入検知・防御システム(IDS/IPS)を導入する。
    • トラフィック制御やレートリミット(一定時間内のアクセス数制限)。
    • CDN(コンテンツ配信ネットワーク)やDDoS対策サービスの利用。
  • ショルダハッキング対策:
    • 画面の覗き見防止フィルター、見られにくい場所での入力、周囲への注意喚起。
    • パスワードだけでなく、二要素認証(2FA:Two-Factor Authentication)を導入すると、たとえパスワードを見られても不正ログインを防ぎやすくなります。
  • アクセス権の運用のコツ:
    • 最小権限の原則(必要最小限の権限だけ付与する)。
    • 役割ごとの権限をまとめて管理する(役割ベースアクセス制御:RBAC)。
    • 定期的に権限見直しを行う。

FAQ

Q1: アクセス権を強くするとユーザーが仕事しにくくならないですか?
A1: その通りです。だから「最小権限の原則」で必要な権限は与えつつ、業務に支障が出ないようロール設計や例外運用の仕組みを作ります。
Q2: 情報漏えいはパスワードだけで防げますか?
A2: パスワードは一要素です。堅牢にすることは重要ですが、アクセス権設定、暗号化、ログ監視、2要素認証など複数の対策を組み合わせることが安全です。
Q3: 内部の正当なユーザーがデータを漏らす場合、アクセス権ではどうする?
A3: アクセス権で完全には防げないことがあります。対策としてはログの記録・監査、データ使用のモニタリング、必要最小限の権限付与、教育が有効です。

関連キーワード: アクセス権、アクセス制御、認可(Authorization)、認証(Authentication)、情報漏えい対策、改ざん防止、DoS攻撃、ショルダハッキング、最小権限、権限管理
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