ITパスポート 2014年 春期 問82
問題文
情報セキュリティに関する対策a~dのうち、ウイルスに感染することを防止するための対策として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
a ウイルス対策ソフトの導入
b セキュリティパッチ(修正モジュール)の適用
c ハードディスクのパスワード設定
d ファイルの暗号化
選択肢
ア:a, b(正解)
イ:a, b, c
ウ:a, d
エ:b, c
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ウイルスに感染することを防止する対策はどれか【ITパスポート 解説】
正解の理由
この問題は「ウイルスに感染することを防止すること」が目的です。ウイルス(マルウェア:malicious software、悪意あるソフトウェア)への「感染を防ぐ」対策として有効なのは、ウイルス自体を検出・削除する仕組みと、ウイルスが侵入・悪用する「穴(脆弱性)」を塞ぐ仕組みです。
- ウイルスを検出・駆除するのが「ウイルス対策ソフトの導入」です。
- システムやソフトの脆弱性を修正するのが「セキュリティパッチ(修正モジュール)の適用)」です。
したがって、ウイルス感染の防止策だけを選ぶと、正しい組合せは ア(a と b)になります。
(他の選択肢はデータの保護や物理的なアクセス制限には役立ちますが、直接「感染を防ぐ」ものではありません。)
(他の選択肢はデータの保護や物理的なアクセス制限には役立ちますが、直接「感染を防ぐ」ものではありません。)
解法ステップ
- 問題文で目的を確認する:今回の目的は「ウイルスに感染することを防止する」こと。
- 各対策の目的を簡単に言い換える:その対策が「感染の予防」か「感染後の保護(データ保護)」かを区別する。
- 「感染の予防」に該当する対策だけを選ぶ:ウイルスを検出/除去するもの、脆弱性を塞ぐものを選ぶ。
- 組合せを照合して正答を選ぶ。
この手順で考えれば、選択肢ごとの目的が素早く判断できます。
選択肢別の誤答解説
-
a ウイルス対策ソフトの導入
- 解説:ウイルス対策ソフト(アンチウイルスソフト、英:antivirus software)は、既知のウイルスのシグネチャ(特徴)や振る舞いで検出・隔離・削除します。感染そのものを未然に防いだり、侵入直後に排除したりできるため、感染防止に直接有効です。したがって正解の一つです。
-
b セキュリティパッチ(修正モジュール)の適用
- 解説:セキュリティパッチ(英:security patch、修正モジュール)はソフトウェアの脆弱性(セキュリティの穴)を修正します。ウイルスやマルウェアはしばしば脆弱性を突いて侵入するため、パッチ適用は感染を未然に防ぐ重要な対策です。これも正解の一つです。
-
c ハードディスクのパスワード設定
- 解説:ハードディスクのパスワードは、盗難や不正な物理アクセスからデータを守るための手段です。しかし、既にシステムが起動している状態で外部からウイルスが侵入するのを防ぐ機能ではありません(感染防止には直接寄与しない)。よって感染防止策としては不適切です。
-
d ファイルの暗号化
- 解説:ファイルの暗号化は、第三者にファイルの中身を見られないようにする(機密性の確保)対策です。ウイルスの「侵入」や「実行」を防ぐものではありません。暗号化していても、正しく動作する環境ではマルウェアが実行されうるため、感染防止にはならないことが多いです。
まとめると、ウイルス感染の「予防」に直接関係するのは a と b のみで、したがって選択肢 ア が正しい組合せです。
よくある誤解
-
「ファイルを暗号化していればウイルスに感染しない」
- 暗号化はデータの閲覧防止であり、ウイルスがプログラムとして実行されるのを防ぐわけではありません。暗号化済みファイルを復号して開くと感染する可能性は残ります。
-
「ハードディスクのパスワード設定は安全対策になる」
- 物理的に持ち出された機器のデータ保護には有効ですが、ネット経由やメール添付などで侵入してくるウイルスの防止には役立ちません。
-
「ウイルス対策ソフトがあれば、パッチは不要」
- 両方必要です。ウイルス対策ソフトは既知の脅威を検出しますが、未知の脆弱性を突く攻撃はパッチで対処する必要があります。多層防御(defense in depth)が重要です。
補足コラム
- 「防御は重ねるほど良い」:ウイルス対策ソフトと定期的なパッチ適用に加え、怪しいメールの添付を開かない、怪しいサイトにアクセスしない、定期バックアップを取る、など複数の対策を組み合わせると安全性が高まります。
- ウイルス対策ソフトは「署名(シグネチャ)」だけでなく「振る舞い検知(ふるまいけんち)」や「ヒューリスティック(未知の脅威を推測する技術)」を持つ製品が増えています。自動更新をONにして最新の状態を保つことが重要です。
- セキュリティパッチはOS(基本ソフト)やアプリケーションのために提供されます。企業では「パッチ管理(patch management)」という運用ルールを決め、検証した上で適用することが推奨されます。
FAQ
Q1. ファイル暗号化はまったく不要ですか?
A1. いいえ。暗号化はデータの「漏えい」を防ぐために有効です。ただしウイルス感染そのものの防止策とは別の目的です。両方を組み合わせるのが安全です。
A1. いいえ。暗号化はデータの「漏えい」を防ぐために有効です。ただしウイルス感染そのものの防止策とは別の目的です。両方を組み合わせるのが安全です。
Q2. ハードディスクのパスワードとOSのログインパスワードは同じものですか?
A2. 違います。ハードディスクのパスワードはハードウェアレベルのアクセス制御(例えばBIOSやディスク暗号化機能)であり、OSログインはソフトウェアレベルの認証です。どちらも使い分けると安全性が増しますが、これらは感染防止の直接手段ではありません。
A2. 違います。ハードディスクのパスワードはハードウェアレベルのアクセス制御(例えばBIOSやディスク暗号化機能)であり、OSログインはソフトウェアレベルの認証です。どちらも使い分けると安全性が増しますが、これらは感染防止の直接手段ではありません。
Q3. 毎回パッチを当てるのは手間ですが、本当に必要ですか?
A3. はい。多くの攻撃は既知の脆弱性を突きます。自動更新や定期的なメンテナンス計画でパッチ適用を習慣化することをおすすめします。
A3. はい。多くの攻撃は既知の脆弱性を突きます。自動更新や定期的なメンテナンス計画でパッチ適用を習慣化することをおすすめします。
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