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ITパスポート 2015年 春期 80


問題文

プリンタへの出力処理において、ハードディスクに全ての出力データを一時的に書き込み、プリンタの処理速度に合わせて少しずつ出力処理をさせることで、CPUをシステム全体で効率的に利用する機能はどれか。

選択肢

アドオン
スプール(正解)
デフラグ
プラグアンドプレイ

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プリンタへの出力処理における機能はどれか【ITパスポート 解説】

正解の理由

問題文は「ハードディスクに全ての出力データを一時的に書き込み、プリンタの処理速度に合わせて少しずつ出力させることで、CPUをシステム全体で効率的に利用する機能」を説明しています。これを行う仕組みは「スプール」です。したがって正しいのは のスプールです。
スプール(SPOOL:Simultaneous Peripheral Operations On-Lineの略)は、出力データを一旦ディスクなどの補助記憶装置に順番に保存し、周辺機器(ここではプリンタ)が処理できる速度に合わせて順次送り出す仕組みです。これにより、CPUやアプリケーションはプリンタの遅さに待たされずに次の処理に進めます。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワードを拾う:「ハードディスクに全ての出力データを一時的に書き込み」「プリンタの処理速度に合わせて少しずつ出力」「CPUを効率的に利用」。
  2. 各選択肢の意味を思い出す(短く整理する)。
    • アドオン:追加機能(ソフトや拡張ハード)。
    • スプール:出力を一時保存して順次処理(今回の説明に一致)。
    • デフラグ:ハードディスク上の断片化を解消する処理。
    • プラグアンドプレイ:機器を接続すると自動で設定する機能。
  3. キーワードと照らし合わせて最も合致するものを選ぶ(今回はスプール)。
この手順で、まず問題文の動作(何をしているか)を正確に把握し、それを各選択肢の定義と照合することが大切です。

選択肢別の誤答解説

  • ア: アドオン
    アドオン(add-on:追加機能や拡張モジュール)は、ソフトウェアやハードに新機能を足すものです。出力データを一時保存して順次送るという処理とは無関係です。
  • イ: スプール
    スプールは、出力ジョブをハードディスクなどにキュー(順番)でためておき、プリンタが処理できる速度で少しずつ取り出して出力します。説明文と一致するため正解です。Windowsの「プリントスプーラ(Print Spooler)」やUnix系の「CUPS(Common UNIX Printing System)」が実際の例です。
  • ウ: デフラグ
    デフラグ(デフラグメンテーション)は、ハードディスク内のファイルの断片化を整理してアクセスを速くする機能です。ファイル配置の最適化であり、プリンタへの出力制御を目的とする処理ではありません。
  • エ: プラグアンドプレイ
    プラグアンドプレイ(plug and play:接続すると自動的に機器を認識・設定する機能)は、デバイスの検出・設定に関するものです。出力データの一時保存や順次出力とは関係がありません。

よくある誤解

  1. スプールとバッファを混同する
    • バッファは主にメモリ(RAM)上で一時的にデータを保持する仕組みで、処理を短時間だけ安定させます。スプールはディスクなどに長めにためて順次処理する点が異なります。プリンタのように処理が遅く長時間かかる場合はスプールが使われやすいです。
  2. 「スプールは単に遅い機器を速くする」と考える
    • スプールは機器そのものの速度を上げるわけではありません。CPUやアプリケーションを待たせずに仕事を先に進められるようにする仕組み、つまり全体の効率を改善するものです。
  3. スプールは常にハードディスクを使うと思い込む
    • 問題文ではハードディスクとありますが、実装によりSSDや専用キュー領域、場合によってはメモリ上の仮想ディスクが使われることもあります。重要なのは「一時保存して順次出す」ことです。

補足コラム

  • 実運用での例:Windowsでは「プリントスプーラ(Print Spooler)」というサービスがあり、ユーザーが印刷を命令するとまずスプーラにジョブを渡します。スプーラはジョブをディスクに保存しておき、プリンタが準備でき次第渡します。これにより、アプリケーションは印刷命令後すぐに操作を再開できます。
  • スプールの語源:SPOOLは "Simultaneous Peripheral Operations On-Line" の略で、周辺装置の入出力を並列に処理するために使われた英語表現に由来します。周辺機器(peripheral)とのやり取りを効率化する考え方です。
  • スプールは印刷だけでなくメール送信キューやバッチ処理のジョブ管理など「順番に処理する必要がある場面」で利用されます。

FAQ

Q1. スプールとキャッシュは同じですか?
A1. いいえ。キャッシュは高速アクセスのためのコピーを保存する仕組みで、頻繁に使うデータを速く取り出す目的です。スプールは主に出力ジョブを順にためて遅い機器に送り出すためのキュー管理です。目的と動作が異なります。
Q2. スプールのデータがいっぱいになるとどうなる?
A2. ディスク領域が不足すると新しいジョブを受け付けられなくなることがあります。実運用ではログや古いジョブの削除、スプール領域の監視が重要です。
Q3. プリンタがネットワークプリンタの場合もスプールは使われる?
A3. はい。ネットワーク越しでもスプールを使って印刷ジョブを管理します。サーバ側でスプールして順次送る構成や、クライアント側でスプールする構成があります。

関連キーワード: スプール、プリントスプーラ、バッファ、ジョブキュー、CUPS、プリンタキュー、デフラグ、プラグアンドプレイ、アドオン
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