ITパスポート 2016年 秋期 問64
問題文
オフィスや家庭内のネットワークからインターネットなどの他のネットワークへアクセスするときに、他のネットワークへの出入り口の役割を果たすものはどれか。
選択肢
ア:スプリッタ
イ:デフォルトゲートウェイ(正解)
ウ:ハブ
エ:リピータ
🔒 解説は解答すると表示されます
オフィスや家庭内のネットワークからインターネットなどの他のネットワークへアクセスするときに、他のネットワークへの出入り口の役割を果たすものはどれか。 +【ITパスポート 解説】
正解の理由
正解は イ の「デフォルトゲートウェイ」です。
- デフォルトゲートウェイ(default gateway:他のネットワークへ出入りするための入口役)は、端末が自分のローカルネットワーク外のIPアドレスへ通信するときに、送信先が属するネットワークを知らない端末の“行き先不明時の送り先”になります。家庭やオフィスでは通常ルーター(router:ネットワーク同士をつなぎ、パケットを転送する装置)がこの役割を担い、そのIPアドレスが「デフォルトゲートウェイ」として設定されています。
- つまり、端末からインターネット(別ネットワーク)へ出るときは、まずこのゲートウェイに送ってから先へ進むため、出入り口の役割を果たします。
解法ステップ
- 問題文で「他のネットワークへの出入り口」とある点を確認する。
- 各選択肢の役割を短く整理する:
- スプリッタ:信号を分岐する装置(物理層の分岐)。
- デフォルトゲートウェイ:別ネットワークへ出る際の出口・入口(ルーティングの概念)。
- ハブ:複数端末を物理的につなぐ単純な中継(全てのポートに同じ信号を流す)。
- リピータ:電気信号や光信号を増幅・再生して伝送距離を延ばす装置。
- 「別ネットワークへ出る役」を持つのはルーティング機能を持つ装置、すなわちデフォルトゲートウェイであると判断する。
- よって イ を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
-
ア: スプリッタ
- スプリッタ(splitter:分岐器)は信号を物理的に分ける装置です。電話線や光回線で同じ線から音声とデータを分ける例がありますが、ネットワークの経路制御(どこへ送るか)は行いません。よって出入り口の役割は持ちません。
-
イ: デフォルトゲートウェイ(正解)
- 簡潔に言うと、ローカルネットワークから「どこへ送ればよいか分からない宛先」が来たときに送る先です。家庭のルーターは典型的なデフォルトゲートウェイです。
-
ウ: ハブ
- ハブ(hub:単純中継器)は受け取った信号をそのまま全ポートに流します。ネットワークをつなぐが、どのネットワークへ転送するかを判断する「ルーティング」は行いません。複数端末を物理的につなぐだけで、ゲートウェイ機能はありません。
-
エ: リピータ
- リピータ(repeater:信号再生器)は信号の劣化を補正して伝送距離を伸ばす機器です。経路選択やネットワーク間の中継(ルーティング)は行わないため、出入り口の役割はありません。
よくある誤解
-
「ゲートウェイ=ルーター」だけど、違いは?
- 多くの場合、家庭用ルーターがデフォルトゲートウェイの役割をします。厳密には「デフォルトゲートウェイ」はネットワーク設定上の“アドレス(送る先)”の意味であり、「ルーター」はその機能を提供する機器です。言葉の使い分けを混同しやすい点に注意します。
-
「DNS とゲートウェイを混同する」
- DNS(Domain Name System:名前をIPに変える仕組み)は、宛先の名前(例 google.com)をIPアドレスに変換します。デフォルトゲートウェイは、そのIPアドレスを宛先としたパケットをネットワーク外へ出すための出口です。役割が全く違います。
-
「ハブやスイッチがルーティングする」と思う誤解
- ハブや通常のスイッチはレイヤ2機器で、MACアドレスなどで転送します。IPアドレスベースで別ネットワークへ送る(ルーティング)にはルーターなどレイヤ3機器が必要です。
補足コラム
- 実務でよく見る例:家庭用Wi‑Fiルーターの設定画面に「LAN側IP(例 192.168.1.1)」があり、パソコンのネットワーク設定では「デフォルトゲートウェイ:192.168.1.1」となっていることが多いです。これはルーターを通じてISP(インターネットサービスプロバイダ)へ出るための入口を示しています。
- 端末で自分のデフォルトゲートウェイを調べるコマンド例:
- Windows:
powershell ipconfig→ 「デフォルト ゲートウェイ」欄を見る - macOS / Linux:
bash ip routeまたはbash route -n→default via 192.168.1.1のように表示される
- Windows:
- 企業ネットワークでは、デフォルトゲートウェイはルーターだけでなく「レイヤ3スイッチ」(多くのポートでIPルーティングが可能な機器)が担うこともあります。役割(別ネットワークへ出る入口)を覚えることが大切です。
FAQ
Q1. デフォルトゲートウェイが設定されていないとどうなる?
A1. ローカルネットワーク内(同一サブネット)の通信はできますが、インターネットなど他ネットワークへの通信はできません。宛先が自分のネットワーク外なら送る先が無いためです。
A1. ローカルネットワーク内(同一サブネット)の通信はできますが、インターネットなど他ネットワークへの通信はできません。宛先が自分のネットワーク外なら送る先が無いためです。
Q2. デフォルトゲートウェイとルーターは完全に同じ?
A2. 実務ではほぼ同じ意味で使われますが、厳密には「デフォルトゲートウェイ」は設定上の出口IP、「ルーター」はその機能を持つ装置です。機器や設定の役割を区別して理解すると良いです。
A2. 実務ではほぼ同じ意味で使われますが、厳密には「デフォルトゲートウェイ」は設定上の出口IP、「ルーター」はその機能を持つ装置です。機器や設定の役割を区別して理解すると良いです。
Q3. スマホもデフォルトゲートウェイを使っている?
A3. はい。Wi‑Fi接続時はスマホにもデフォルトゲートウェイ(通常はルーターのIP)が自動で設定され、インターネットへ出ています。
A3. はい。Wi‑Fi接続時はスマホにもデフォルトゲートウェイ(通常はルーターのIP)が自動で設定され、インターネットへ出ています。
関連キーワード: ネットワーク、ルーター、ゲートウェイ、IPアドレス、NAT、LAN、WAN、デフォルトルート、ping、接続設定

\ せっかくなら /
ITパスポートを
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

