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ITパスポート 2016年 春期 70


問題文

サブネットマスクの役割として、適切なものはどれか。

選択肢

IPアドレスからEthernet上のMACアドレスを割り出す。
IPアドレスに含まれるネットワークアドレスと、そのネットワークに属する個々のコンピュータのホストアドレスを区分する。(正解)
インターネットと内部ネットワークを中継するときのグローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを対応付ける。
通信相手先のドメイン名とIPアドレスを対応付ける。

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サブネットマスクの役割【ITパスポート 解説】

正解の理由

が正しい理由は、サブネットマスクがIPアドレス(IPアドレス:Internet Protocol address=ネットワーク上の「住所」)の中で「どの部分がネットワークを示し、どの部分が個々の機器(ホスト)を示すか」を区分するために使われるからです。
サブネットマスクはビット(0/1)の並びで、1になっている部分がネットワーク部、0になっている部分がホスト部を表します。実際にはIPアドレスとサブネットマスクをビットごとにAND演算してネットワークアドレスを求めます。これにより「同じネットワークかどうか」を判断できます。
簡単な例:
  • IPアドレス:192.168.1.10
  • サブネットマスク:255.255.255.0(これはビットで 11111111.11111111.11111111.00000000)
    上の例では最初の3オクテット(192.168.1)がネットワーク部、最後のオクテット(.10)がホスト部になります。

解法ステップ

  1. 問題文で「サブネットマスクの役割」を問われている点を把握する。
  2. 各選択肢のキーワードから、サブネットマスクが関係しそうな説明を探す。
  3. サブネットマスクの基本を思い出す:ネットワーク部とホスト部を区別するもの、という知識をあてはめる。
  4. それに当てはまる選択肢がであることを確認する(他の選択肢は別のプロトコルや機能の説明)。
短く言うと、「ネットワークとホストを区別する」説明が当てはまるものを選べば正解です。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 「IPアドレスからEthernet上のMACアドレスを割り出す。」
    → これはARP(Address Resolution Protocol:アドレス解決プロトコル)が行う役割です。ARPは同一LAN内でIP→MAC(物理アドレス)を対応付けます。サブネットマスクはその変換を直接行いません。
  • : 「IPアドレスに含まれるネットワークアドレスと、そのネットワークに属する個々のコンピュータのホストアドレスを区分する。」
    → 正しい。サブネットマスクはビットマスクでネットワーク部とホスト部を区別します。
  • ウ: 「インターネットと内部ネットワークを中継するときのグローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを対応付ける。」
    → これはNAT(Network Address Translation:ネットワークアドレス変換)が行う機能です。NATは内部のプライベートIPをグローバルIPに置き換えます。サブネットマスクは対応付けを行いません。
  • エ: 「通信相手先のドメイン名とIPアドレスを対応付ける。」
    → これはDNS(Domain Name System:ドメイン名とIPの対応表)が担う役割です。サブネットマスクは名前解決には無関係です。

よくある誤解

  1. サブネットマスクは「アドレスを変換する」ものだと思う誤解。
    • 実際は変換ではなく「区分(どこがネットワークか)」を示すための情報です。変換(例:IP→MAC)はARP、プライベート→グローバルはNATが担当します。
  2. サブネットマスクは常に255.255.255.0だけだと思う誤解。
    • 実際には255.255.255.0(/24)以外にも多くのパターンがあります(/16、/30など)。CIDR(Classless Inter-Domain Routing:プレフィックス長で表す方式)で表すことも多いです。
  3. IPv6でも同じ形式でサブネットマスクを使うと思う誤解。
    • IPv6では「サブネットマスク」という表現はあまり使わず、プレフィックス長(例:/64)でネットワーク長を指定します。概念は同じ(ネットワーク部とホスト部の区分)です。

補足コラム

  • ネットワークアドレスの求め方(簡単な手順)
    1. IPアドレスとサブネットマスクをそれぞれ2進数にする。
    2. AND演算(対応するビット同士を掛け算のように:1&1=1、他は0)をする。
    3. 結果がネットワークアドレスになる。
      例:
    • IP: 192.168.1.10 → 11000000.10101000.00000001.00001010
    • マスク: 255.255.255.0 → 11111111.11111111.11111111.00000000
    • AND → 11000000.10101000.00000001.00000000 = 192.168.1.0(ネットワークアドレス)
  • CIDR表記について
    • サブネットマスクは「/24」などで表すことが多いです。これは先頭から何ビットがネットワーク部かを示します(/24 = 24ビットがネットワーク部 = 255.255.255.0)。
  • 実務でのポイント
    • 同じネットワーク(同じサブネット)にいる機器同士はルータを介さず直接通信できます。異なるサブネット同士はルータが必要になります。
簡単な計算を自動化する例(参考、Python):
import ipaddress

net = ipaddress.ip_network("192.168.1.10/255.255.255.0", strict=False)
print(net.network_address)  # 192.168.1.0

FAQ

Q1: サブネットマスクはどこで決まるのですか?
A1: ネットワーク管理者が設定します。家庭や会社ではルータやDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol:自動的にIPなどを配布する仕組み)が配布することが多いです。
Q2: サブネットマスクを間違えるとどうなりますか?
A2: 同じ物理ネットワーク上でも「別のネットワーク」と判断され、直接通信できなくなります。結果として通信障害や到達不能が発生します。
Q3: IPv6でもサブネットマスクって使うの?
A3: 概念は同じですが、IPv6では通常「プレフィックス長」表記(例:/64)を使います。ビットでネットワーク部とホスト部を区別する点は変わりません。
Q4: サブネットマスクはセキュリティ対策になる?
A4: 直接のセキュリティ対策ではありませんが、ネットワークを分割することで障害の影響範囲を小さくしたり、アクセス制御を管理しやすくしたりできます。

関連キーワード: サブネットマスク、IPアドレス、ネットワークアドレス、ホストアドレス、サブネット、CIDR、ARP、NAT、DNS、ブロードキャスト
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