ITパスポート 2017年 秋期 問98
問題文
次のベン図の網掛けした部分の検索条件はどれか。

選択肢
ア:( not A ) and ( B and C )
イ:( not A ) and ( B or C )(正解)
ウ:( not A ) or ( B and C )
エ:( not A ) or ( B or C )
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次のベン図の網掛けした部分の検索条件はどれか。【ITパスポート 解説】
(問題の要点)長方形(全体=宇宙集合)の中に3つの円(集合)A(上)、B(右下)、C(左下)がある。図で網掛けされているのは、上の円Aの外側(Aに含まれない)で、かつBまたはCに属する部分のみ(それぞれの円の「単独部分」)。この領域を表す論理式は イ の ( not A ) and ( B or C ) です。
正解の理由
網掛け部分は「Aに入っていない」かつ「BかCのどちらかに入っている」領域です。論理・集合で表すと次のようになります。
- 「Aに入っていない」= not A(Aの補集合)
- 「BまたはCに入っている」= B or C(B ∪ C:和集合)
- 両方を満たす= (not A) and (B or C) = (B ∪ C) ∩ A'
この式が示す領域が、図の網掛け(Aの外側にあるBとCの部分)と一致するため、選択肢の中では イ が正しいです。
解法ステップ
- 図を「集合(円)」と「全体(長方形=宇宙集合)」と考えます。
- A, B, C がそれぞれの円に対応します。
- 網掛けの条件を言葉で整理します。
- 条件1:Aに入らない(Aの外側) → not A
- 条件2:BまたはCに入る → B or C(B ∪ C)
- 両条件を同時に満たす点を取ります。つまり論理積(AND)を取る。
- (not A) and (B or C)
- より集合式で書くと または と同値です。
選択肢別の誤答解説
-
ア: ( not A ) and ( B and C )
- 解釈:Aの外側にあって、かつBかつC両方に入る領域。つまりBとCの共通部分でAに含まれない部分だけを選びます。図の網掛けはBとCの「単独部分」であり、B∧C(重なり部分)は網掛けされていないので不適切です。
-
イ: ( not A ) and ( B or C )
- 解釈:Aの外側で、BまたはCのどちらか(あるいは両方)に入る点を選びます。図の網掛けは「Aに入らない」かつ「BかCに属する」部分なので一致します。
-
ウ: ( not A ) or ( B and C )
- 解釈:Aの外側の全て(not A の領域すべて)またはBとCが重なる部分。これだとAの外の白い領域(BにもCにも属さない部分)まで含んでしまい、網掛けより範囲が広くなってしまいます。よって不正解です。
-
エ: ( not A ) or ( B or C )
- 解釈:not A または (B または C)。これだとほぼ「not A の全領域」と「B・C の全領域」を合わせた非常に広い領域になり、網掛けの範囲とは合いません。過剰に領域を含んでしまいます。
よくある誤解
- 「or」を排他的な意味(XOR)で考えてしまう
- この問題での or(B or C)は包含的な「論理和」です。BかCか「または両方」を含みます。ベン図では和集合 を意味します。
- 「not A」を単に「Aの外側の円以外」と混同する
- not A は宇宙集合(長方形)に対するAの補集合です。Aの外側ならBやC以外の白い部分も含むため、そのままでは網掛けと一致しません。必ず「not A と (B or C) の両方」を満たす点を取る必要があります。
- 括弧の優先順位を無視する
- 論理式は括弧で優先を示しています。与えられた式では (not A) and (B or C) のように明確なので順序を守って解釈してください。もし括弧がないときは演算の優先度に注意が必要です(一般に and が or より優先ですが、問題文の括弧に従うのが安全です)。
補足コラム
集合演算と論理演算は1対1で対応します。慣れると図を見ずに式で領域を表現できます。基本対応は次のとおりです。
- and(論理積) ⇔ ∩(共通部分) ⇔ 「かつ」
- or(論理和) ⇔ ∪(和集合) ⇔ 「または(含む)」
- not(否定) ⇔ 補集合(A の外側) ⇔ 「~でない」
網掛けを別の形で書くと次のようになります。どちらも同じ領域を表します。
後者は「BのうちAに入らない部分」または「CのうちAに入らない部分」の和、つまり図で網掛けされたBの単独部分とCの単独部分を明示しています。
FAQ
Q1: 「B or C」はBだけでもCだけでもいいのですか?
A1: はい。B だけの部分、C だけの部分、またはBとCの重なり部分(両方の部分)も含むのが「or」です。ただし本図ではさらに「not A」が条件なので、Aに入る重なり部分は除かれます。
A1: はい。B だけの部分、C だけの部分、またはBとCの重なり部分(両方の部分)も含むのが「or」です。ただし本図ではさらに「not A」が条件なので、Aに入る重なり部分は除かれます。
Q2: なぜ (B and C) を先に考える必要はないのですか?
A2: 与えられた式は括弧で明示されています。網掛けを式で表すと「Aの外側」かつ「BまたはCに属する」と読むため、(not A) and (B or C) が自然な順序です。
A2: 与えられた式は括弧で明示されています。網掛けを式で表すと「Aの外側」かつ「BまたはCに属する」と読むため、(not A) and (B or C) が自然な順序です。
Q3: ベン図が複雑なときのコツは?
A3: 「まずAで領域を分ける(Aの内側/外側)」「次に残った側でBやCの所属を確認する」ように段階的に絞ると誤りが減ります。
A3: 「まずAで領域を分ける(Aの内側/外側)」「次に残った側でBやCの所属を確認する」ように段階的に絞ると誤りが減ります。
関連キーワード: ベン図、集合、論理演算、ブール演算、補集合、和集合、積集合、論理和、論理積、否定

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