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ITパスポート 2017年 春期 66


問題文

情報処理技術者試験の日程を確認するために、Webブラウザのアドレスバーに情報処理技術者試験センターのURL “https://www.jitec.ipa.go.jp/“ を入力したところ、正しく入力しているにもかかわらず、何度入力しても接続エラーとなってしまった。そこで、あらかじめ調べておいたIPアドレスを使って接続したところ接続できた。接続エラーの原因として最も疑われるものはどれか。

選択肢

DHCPサーバの障害
DNSサーバの障害(正解)
PCに接続されているLANケーブルの断線
デフォルトルータの障害

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URLを入力して接続エラー、IPで接続できた原因は?【ITパスポート 解説】

正解の理由

Webブラウザにドメイン名(例: www.jitec.ipa.go.jp)を入力すると、まずその名前を対応するIPアドレスに変換する作業が行われます。これを行う仕組みがDNS(Domain Name System:ドメイン名とIPアドレスを対応付ける仕組み)です。問題では「URLを入力しても接続エラー、しかし調べたIPアドレスを直接入力すると接続できた」とあります。名前での接続だけ失敗して、IPで接続できるときにもっとも疑われる原因は、名前解決を提供するDNSの障害です。したがってが正しい選択です。
理由を平たく言うと:
  • ブラウザはまずDNSに「このドメインのIPは何?」と問い合わせる。
  • その問い合わせが失敗すると「接続できません」となる。
  • 直接IPを入力すればDNSを使わず接続できるので、ネットワーク自体は生きており、問題はDNSにあると判断できる。
※DNS(Domain Name System:ドメイン名を数字のIPアドレスに変換する仕組み)

解法ステップ

  1. 問題文の状況を整理する
    • ドメイン名(URL)で接続エラーになる。
    • 調べておいたIPアドレスで直接接続すると成功する。
  2. この差を生む原因を考える
    • ドメイン名 → IP変換(名前解決)が失敗している可能性が高い。
    • 名前解決を行うのがDNSである。
  3. ネットワークの他の部分が働いているか確認
    • IPで接続できるのでPCの物理接続やルーティングは機能している。
    • よって、物理断線やデフォルトルータ(ネットワークの出口)の障害は可能性が低い。
  4. 結論
    • DNSサーバの障害、つまりが最も疑わしい。
実際のトラブルシュートで使えるコマンド例(参考):

選択肢別の誤答解説

  • ア: DHCPサーバの障害
    • DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol:PCに自動でIPアドレスなどを割り当てる仕組み)が壊れると、PCがIPアドレスを取得できずそもそもネットワークに出られなくなります。しかし問題ではIPアドレスを使って接続ができているため、DHCP障害の可能性は低いです(既に手動設定や以前の割当で通信できている場合を除く)。
  • イ: DNSサーバの障害
    • 名前解決ができなければドメイン名で接続できません。直接IPで接続できる状況と合致します。これが最も妥当です。
  • ウ: PCに接続されているLANケーブルの断線
    • ケーブルが断線していれば、そもそもIPでの接続もできません。したがって今回の状況とは矛盾します。
  • エ: デフォルトルータの障害
    • デフォルトルータ(デフォルトゲートウェイ:LANから外部ネットワークへ出るための出口になるルータ)が故障すると外部への通信ができなくなるため、IPでの接続も失敗します。今回のようにIP接続が成功している場合はデフォルトルータの問題とは考えにくいです。

よくある誤解

  1. 「URLでつながらない=サーバ(サービスを提供するコンピュータ)が落ちている」
    • 誤解です。サーバ側が落ちていればIPで接続しても同じく接続不能になります。今回のケースはIPでつながっているためサーバ側は生きています。
  2. 「DHCPが壊れると名前解決だけ失敗する」
    • DHCPはIPなどの配布を担当します。名前解決(DNS)とは機能が別です。DHCP障害ならまずPCがネットワークに出られなくなるため、IP接続もできなくなります。

補足コラム

  • DNSの仕組み(覚え方)
    • ドメイン名は人間向けの住所(例: example.com)。IPアドレスは機械向けの住所(例: 192.0.2.1)。DNSは住所録のようなものです。人が読みやすい名前を入力すると、DNSがその名前に対応する数字の住所(IP)を教えてくれます。
  • DNS障害の代表的な原因
    • DNSサーバ自体の故障、設定ミス、ネットワーク機器のフィルタリング(DNSパケットがブロックされる)、ISP側の問題など。ローカルPCのキャッシュ不整合も一時的に影響します。
  • トラブル時の簡単な対処法(順に試す)
    1. ブラウザのアドレス欄にIPを入れて接続できるか確認(今回既に実施)。
    2. nslookup / dig で名前解決の結果を確認。
    3. DNSキャッシュをクリア(Windows: ipconfig /flushdns)。
    4. 別のDNSサーバ(例: 8.8.8.8 は Google Public DNS)を試す。

FAQ

Q1: IPで接続できるのにURLで繋がらない。ブラウザの問題の可能性は?
A1: ブラウザの設定や拡張機能、プロキシ設定でDNSを上書きしている場合があります。まずは別のブラウザやプライベートウィンドウで試すと切り分けしやすいです。
Q2: hostsファイルって関係ありますか?
A2: hostsファイルはローカル(自分のPC)でドメイン名とIPを対応付ける仕組みです。ここに誤った設定があると、DNSでの問い合わせが行われず誤った結果になります。hostsに正しいエントリがあればDNS障害を回避できます。
Q3: 会社のネットワークでDNSが壊れたらどうする?
A3: 一時的には別のDNSサーバ(社外のものを含む)を使う、DNSを提供する機器を再起動する、ネットワーク管理者に連絡するのが一般的です。業務影響が大きいので速やかな連絡が重要です。

関連キーワード: DNS(ドメイン名解決)、IPアドレス(ネットワーク上の住所)、名前解決、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)、LANケーブル、デフォルトゲートウェイ、nslookup、ping、hostsファイル
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