ITパスポート 2018年 春期 問91
問題文
シングルサインオンの特徴として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:データの処理や保存などがサーバ側で行われ、端末内にデータが残らないので、情報漏えい対策として効果的である。
イ:データを保存するときに、データは複数のディスクに自動的に分散配置されるので、可用性が高い。
ウ:パスワードに加えて指紋や虹彩による認証を行うので、機密性が高い。
エ:利用者は最初に1回だけ認証を受ければ、許可されている複数のサービスを利用できるので、利便性が高い。(正解)
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シングルサインオンの特徴【ITパスポート 解説】
正解の理由
シングルサインオン(SSO:Single Sign-On)は、利用者が最初に一度だけ認証(本人確認)をすれば、許可された複数のサービスに追加のログインなしでアクセスできる仕組みです。問題文の「最初に1回だけ認証を受ければ、許可されている複数のサービスを利用できる」という点がまさにSSOの定義を表しています。したがって、エが正解です。
(補足)認証とは本人であることを確認する操作です。サービス側でユーザー名とパスワードを確認することなどを指します。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを探す:「最初に1回だけ認証」「複数のサービスを利用できる」など。
- そのキーワードが何を示すかを思い出す:これらは「一度の認証で複数サービスにアクセスできる」= SSO を表す。
- 選択肢の説明と照らし合わせる:SSOの定義と一致する選択肢を選ぶ(= エ)。
短く言うと、「一度のログインで複数サービスに入れる」がSSOの特徴です。
選択肢別の誤答解説
- ア: 「データの処理や保存がサーバ側で行われ、端末にデータが残らない」は、リモートホスティングやクラウド型サービス(例:SaaS(Software as a Service:サービスとして提供されるソフトウェア)やリモートデスクトップ)に近い特徴です。SSOの定義ではありません。サーバはサービスを提供するコンピュータです。
- イ: 「データを複数のディスクに自動的に分散配置して可用性が高い」は、RAID(冗長配列)や分散ストレージの説明です。可用性(availability:サービスが使えること)を上げる技術で、SSOとは別の話です。
- ウ: 「パスワードに加えて指紋や虹彩による認証を行う」は、多要素認証(MFA:Multi-Factor Authentication;複数の種類の証拠で本人確認する)が説明に当たります。MFAは機密性(confidentiality:情報を秘密に保つこと)を高めますが、SSO自体の定義ではありません。なお、SSOとMFAは併用されることが多い点に注意してください。
よくある誤解
- 「SSOはデータを集中管理する仕組みだ」と考える誤解
- 実際はSSOは認証・ログインの仕組みで、データの保存場所や保存方法(分散・集中)とは直接関係ありません。
- 「SSOはそれだけで安全性が高い」と思う誤解
- SSOは利便性を高めますが、認証情報が漏れると複数サービスに影響するため、MFAなどの追加対策が必要です。
- 「SSOがあればパスワードを完全に廃止できる」と考える誤解
- システムによってはMFAや別の認可機構と組み合わせる必要があり、単純にパスワードをなくせるとは限りません。
補足コラム
- SSOを支える仕組み:一般には「IdP(Identity Provider:本人確認を行う仕組み)」と「SP(Service Provider:実際のサービス)」があり、IdPが認証を行ってSPにその結果を伝えます。
- よく使われるプロトコル(通信の約束事):
- SAML(Security Assertion Markup Language:認証情報をやり取りする規格)
- OAuth(Open Authorization:利用者の代わりに他サービスへ権限を与える仕組み)
- OpenID Connect(OIDC:OAuthをベースにした認証用の仕組み)
いずれも専門用語ですが、要は「一度の認証で安全に別のサービスへアクセスさせる仕組み」を実現するための約束事です。
- 日常例え:ホテルのチェックインで一次手続きを済ませると、同じ滞在中は部屋やジムなどホテル内の設備に追加手続きなしで入れる、これがSSOのイメージです。
FAQ
Q1: SSOを導入するとセキュリティは下がりますか?
A1: 使い方次第です。SSOは利便性を上げますが、認証情報が一箇所で集中するため、MFAやログ監視、強いパスワードポリシーなどを併用してリスクを下げる必要があります。
A1: 使い方次第です。SSOは利便性を上げますが、認証情報が一箇所で集中するため、MFAやログ監視、強いパスワードポリシーなどを併用してリスクを下げる必要があります。
Q2: SSOとMFAはどちらが重要ですか?
A2: 目的が違うため両方重要です。SSOは利便性(ログインを一度で済ませる)、MFAは安全性(複数の証拠で本人確認)を高めます。組み合わせるのが一般的です。
A2: 目的が違うため両方重要です。SSOは利便性(ログインを一度で済ませる)、MFAは安全性(複数の証拠で本人確認)を高めます。組み合わせるのが一般的です。
Q3: 会社の社内システムとクラウドサービスを同時に使うとき、SSOは使えますか?
A3: できます。これを「フェデレーション認証」と呼び、社内のIdPとクラウドのSPを連携して一度の認証で両方にアクセスできるようにします。
A3: できます。これを「フェデレーション認証」と呼び、社内のIdPとクラウドのSPを連携して一度の認証で両方にアクセスできるようにします。
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