ITパスポート 2019年 春期 問58
問題文
PC1をインターネットに接続するための設定を行いたい。PC1のネットワーク設定項目の一つである“デフォルトゲートウェイ”に設定するIPアドレスは、どの機器のものか。

選択肢
ア:ルータ(正解)
イ:ファイアウォール
ウ:DHCPサーバ
エ:プロキシサーバ
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デフォルトゲートウェイに設定するIPアドレスはどの機器のものか【ITパスポート 解説】
正解の理由
PCが自分のLAN(同じネットワーク)外へパケットを送るとき、どの機器に渡せばよいかを決めるための設定が「デフォルトゲートウェイ」です。図の構成では、異なるLAN(LAN1 と LAN2)やインターネットへ接続する役目を持つのは中央の機器、つまりルータです。したがって、PC1 のデフォルトゲートウェイに設定するIPアドレスはルータのLAN1側インターフェースのIPアドレスになります。ここで正解は ア(ルータ)です。
(用語の簡単な説明)
- ルータ(router:異なるネットワーク同士をつなぐ機器)
- デフォルトゲートウェイ(PCが行き先不明の宛先を送るときに渡す先の機器のIPアドレス)
- LAN(Local Area Network:同じ建物やフロアなどの内部ネットワーク)
解法ステップ
- 図でPC1がどのLANにいるか確認する(PC1 は LAN1)。
- 「デフォルトゲートウェイ」の役割を思い出す:同一LAN外への通信を最初に渡す機器。
- LAN1 から外部(別LANやインターネット)へ向かう経路で最初に接続する機器を探す。図ではルータがLAN1とLAN2をつないでいる。
- よって、PC1 のデフォルトゲートウェイにはルータのLAN1側のIPアドレスを設定する。
短く言うと:「自分のLANを出るための入り口」を持つ機器のIPを設定する、という考え方です。
選択肢別の誤答解説
- ア: ルータ — 正しい。ルータは異なるネットワークを接続し、LAN外へのデータ転送を行うため、PCのデフォルトゲートウェイに設定するIPはルータの該当インターフェースのものです。ア。
- イ: ファイアウォール — 誤り。ファイアウォールは通信の可否を制御する機器(セキュリティ機能)ですが、図ではファイアウォールはLAN2側にあり、PC1 が直接送る最初の出口ではありません。ファイアウォール自体がゲートウェイ兼務することもありますが、この図の論点ではルータが接続点です。
- ウ: DHCPサーバ — 誤り。DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol:IPアドレスなどを自動で配布する仕組み)サーバはPCにIPやデフォルトゲートウェイの「値」を配る役割を持つことがありますが、ゲートウェイの機器そのものではありません。DHCPサーバのIPをゲートウェイに設定しても、ネットワーク出口にはなりません。
- エ: プロキシサーバ — 誤り。プロキシサーバはWeb通信などを代理で行うサーバで、アプリケーション層(ブラウザ等)で設定して使います。OSの「デフォルトゲートウェイ」に設定する機器とは性質が異なります。プロキシは通常、ゲートウェイの代わりにルーティングする機器ではありません。
よくある誤解
- 「DHCPサーバがゲートウェイだ」と混同する
- DHCPは設定情報を配るサービスです。実際にパケットを転送するのはルータなどの機器です。DHCPが“教える”値と、実際の“出口”を混同しないようにしましょう。
- 「ファイアウォール=ルータ」と思う誤り
- 物理的に一台で両方の機能を持つ機器もありますが、図で明示されている役割(どのLANに接続しているか)を確認すれば、PCが最初に接続する出口がどれかが分かります。
補足コラム
- 実務では、ルータのIPをPCに直接手動で設定することもありますが、多くの会社や家庭ではDHCPが自動で「IPアドレス」「サブネットマスク」「デフォルトゲートウェイ」を配布します。DHCPにより自動設定されると、利用者は設定を意識せずに済みます。
- 「デフォルトゲートウェイ」はあくまで「行き先が分からないときに使う最初の転送先」です。社内の別サブネットにある共有サーバへ行く場合も、適切なルーティングを通すためにゲートウェイが使われます。
補足用語
- DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol:動的にIPやDNSなどを割り当てる仕組み)
- プロキシサーバ(代理で通信を行うサーバ)
- ファイアウォール(外部からの不正な通信を遮断・制御する機器)
FAQ
Q1. 自分のPCで現在のデフォルトゲートウェイを確認するには?
A1. OSごとにコマンドで確認できます。例:
A1. OSごとにコマンドで確認できます。例:
# Windows
ipconfig
表示の中に「IPv4 アドレス」と「デフォルトゲートウェイ」が出ます。Linux/macOSなら:
# Linux / macOS
ip route show default
などで確認できます。
Q2. ルータとファイアウォールが同じ機器の場合はどうなる?
A2. 機能が一体化している場合、デフォルトゲートウェイに設定するのは「その機器の該当LAN側インターフェースのIPアドレス」です。図のように別々に描かれているか、同一機器かを見分けることが重要です。
A2. 機能が一体化している場合、デフォルトゲートウェイに設定するのは「その機器の該当LAN側インターフェースのIPアドレス」です。図のように別々に描かれているか、同一機器かを見分けることが重要です。
Q3. プロキシを設定しているときもデフォルトゲートウェイは必要ですか?
A3. はい。プロキシはアプリケーション(例:ブラウザ)単位の代理通信です。OSレベルのルーティング(デフォルトゲートウェイ)は別に存在します。両方の設定を適切に行う必要があります。
A3. はい。プロキシはアプリケーション(例:ブラウザ)単位の代理通信です。OSレベルのルーティング(デフォルトゲートウェイ)は別に存在します。両方の設定を適切に行う必要があります。
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