ITパスポート 2019年 春期 問68
問題文
資産A~Dの資産価値、脅威及び脆弱性の評価値が表のとおりであるとき、最優先でリスク対応するべきと評価される資産はどれか。ここで、リスク値は、表の各項目を重み付けせずに掛け合わせることによって算出した値とする。

選択肢
ア:資産A(正解)
イ:資産B
ウ:資産C
エ:資産D
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資産のリスク評価で最優先に対応すべきはどれか【ITパスポート 解説】
正解の理由
問題文で「リスク値は、表の各項目を重み付けせずに掛け合わせる」とあります。
ここで扱う重要な用語を最初に確認します。
ここで扱う重要な用語を最初に確認します。
- 資産価値(Asset Value):その資産を失ったり損なったりしたときの影響の大きさ。数字が大きいほど重要な資産です。
- 脅威(Threat):資産に対してダメージを与える可能性のある外的要因の度合い。
- 脆弱性(Vulnerability):脅威が実際に影響を与えやすい状態であるか(弱点の度合い)。
いずれも初出の語は簡単に説明しました。指定どおり「掛け合わせる」ので、リスク値は
です。各資産について計算すると、資産Aが最も大きなリスク値になります。したがって、最優先で対応すべき資産は ア(資産A)です。
解法ステップ
- 表の各行で「資産価値」「脅威」「脆弱性」の値を確認する。
- 指示どおり掛け算する:資産価値 × 脅威 × 脆弱性。
- 各資産のリスク値を比べ、最大のものを最優先とする。
具体的な計算:
- 資産A:
- 資産B:
- 資産C:
- 資産D:
最大は 30 の資産Aなので、最優先は ア(資産A)です。
(参考:短い Python コードで計算すると次のようになります)
assets = {
"A": (5,2,3),
"B": (6,1,2),
"C": (2,2,5),
"D": (1,5,3),
}
risks = {k: v[0]*v[1]*v[2] for k,v in assets.items()}
print(risks) # {'A': 30, 'B': 12, 'C': 20, 'D': 15}
選択肢別の誤答解説
-
ア(資産A)
正解。計算で最も大きなリスク値(30)になります。資産価値が中程度だが、脅威と脆弱性の掛け合わせで総合的に高くなっています。 -
イ(資産B)
誤り。資産価値は6と高いですが、脅威と脆弱性がそれぞれ1と2で小さいため、リスク値は で低くなります。資産価値だけで判断すると間違えやすい点です。 -
ウ(資産C)
誤り。脆弱性が5と高い点に注目されがちですが、資産価値が2と小さいため、リスク値は で資産Aより小さいです。 -
エ(資産D)
誤り。脅威は高め(5)ですが、資産価値が1と極端に小さいため、リスク値は で資産Aに及びません。
よくある誤解
-
「資産価値が一番高いものが最優先」
→ 資産価値だけで判断すると誤りです。リスクは資産価値×脅威×脆弱性の掛け算です。価値が高くても脅威や脆弱性が低ければ総合リスクは小さくなります。 -
「掛け算は不要で足し算すればいい」
→ 問題で指示がある場合はその通りに計算すること。掛け算は一つの要素が0に近いと全体が小さくなる性質があります(影響度の掛け算的な考え方)。 -
計算ミス(順を追わず暗算で混同)
→ 小さな数の掛け算でも順に書いて計算するとミスが減ります。試験では必ず式を書いて確認しましょう。
補足コラム
-
なぜ「掛け合わせる」のか?
掛け算にすると、どれか一つの要素が大きければリスクが増えますし、逆に一つが小さければ全体が抑えられます。現場では、資産が重要でも脆弱性が低ければ被害が起きにくい、という考え方に合います。 -
他のモデル
実務では要素に重みを付けたり(例:資産価値をより重要視する)、リスクを足し合わせたりすることもあります。問題文の指示を常に優先してください。
FAQ
Q. もし同じリスク値が複数あったらどうする?
A. 同値なら追加の判断基準(例:資産価値の大きさ、復旧コスト、法的影響など)で優先度を決めます。問題文にルールがあればそれに従ってください。
A. 同値なら追加の判断基準(例:資産価値の大きさ、復旧コスト、法的影響など)で優先度を決めます。問題文にルールがあればそれに従ってください。
Q. なぜ脅威と脆弱性を区別するの?
A. 脅威は「攻撃や事故の可能性」、脆弱性は「その可能性が影響を与えやすいか」を示します。両方を掛け合わせることで、実際の危険度をより現実的に評価できます。
A. 脅威は「攻撃や事故の可能性」、脆弱性は「その可能性が影響を与えやすいか」を示します。両方を掛け合わせることで、実際の危険度をより現実的に評価できます。
Q. 掛け算の順序は関係ありますか?
A. 掛け算は順序に関係ありません。どの順で掛けても結果は同じです。
A. 掛け算は順序に関係ありません。どの順で掛けても結果は同じです。
関連キーワード: リスクアセスメント、資産価値評価、脆弱性評価、脅威分析、リスク算出法、リスクマネジメント、セキュリティ対策、優先順位付け

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