ITパスポート 2019年 春期 問94
問題文
ランサムウェアの説明として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:PC内のファイルを暗号化して使用不能にし、復号するためのキーと引換えに金品を要求するソフトウェア(正解)
イ:キーボードの入力を不正に記録するソフトウェア
ウ:システムログを改ざんすることによって、自らを発見されにくくするソフトウェア
エ:自ら感染を広げる機能をもち、ネットワークを経由して蔓延していくソフトウェア
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ランサムウェアの説明【ITパスポート 解説】
正解の理由
選択肢のうち、ア が正解です。ランサムウェア(英: ransomware:身代金を要求するソフトウェア)は、PC 内のファイルを暗号化して使用不能にし、復号(暗号を元に戻すこと)するための「キー」と引換えに金品を要求する攻撃を指します。ポイントは「暗号化」と「金銭要求(身代金)」。これがランサムウェアの本質です。
補足説明:
- 暗号化(encryption)は、元のデータを第三者に読めない形に変える処理です。復号(decrypt)はその逆です。
- ランサム(ransom)は「身代金」の意味で、データを取り戻すために支払いを迫る点が特徴です。
解法ステップ
- 問題文と選択肢のキーワードを探す:「暗号化」「復号」「金品を要求」などがあるかを見る。
- 「暗号化」と「金品要求」がそろっていればランサムウェアの説明になると判断する。
- 他の選択肢と対照して、該当するものを除外する(例えば「キーボードの入力を記録」はランサムウェアではない、と即断できる)。
- 最終確認として、ランサムウェアの目的(利益目的の身代金要求)と手法(暗号化やデータ窃取)が一致するか確認する。
短い覚え方:ランサムウェア = 「暗号化+身代金要求」。
選択肢別の誤答解説
- ア: 正しい。ファイルを暗号化して使用不能にし、復号キーと引換えに金銭を要求するもの。最近は暗号化だけでなく、データを外部に持ち出して漏洩をほのめかす「二重脅迫」型もあります。
- イ: 誤り。「キーボードの入力を不正に記録するソフトウェア」はキーロガー(keylogger:キー入力を記録するマルウェア)です。パスワードなどを盗む目的で使われますが、暗号化や身代金要求は行いません。
- ウ: 誤り。システムログを改ざんして検出を逃れるものはルートキット(rootkit:不正侵入者が痕跡を隠すための手法やソフト)やステルスマルウェアの説明に近いです。ランサムウェアは主にデータを暗号化して金銭を要求する点が異なります。
- エ: 誤り。「自ら感染を広げる機能をもち、ネットワークを経由して蔓延していくソフトウェア」はワーム(worm:自己増殖して拡散するマルウェア)の説明です。ワームは拡散が目的で、必ずしも身代金を要求するわけではありません。
よくある誤解
- ランサムウェア=必ず暗号化しかない、ではない
- 実際には「画面をロックして使用不能にする」タイプ(ロック型)や、データを盗んで公開を脅すタイプ(ダブルエクストーション)もあります。だが共通点は「身代金や脅迫」で利益を得ようとする点です。
- 支払えば必ず復旧できるわけではない
- 支払っても復号キーが渡されない、または不完全な復号しかできないケースがあります。支払いは推奨されません。
- ランサムウェアは個人だけの問題ではない
- 企業や自治体が狙われ、大きな業務停止や情報流出につながることがあります。
補足コラム
ランサムウェア対策の基本(個人・企業ともに有効な対策)
- 定期的なバックアップ:バックアップは外部やオフラインにも保管することが重要です。
- ソフトウェアの更新:OS やアプリの脆弱性を放置しないこと。
- メール添付とリンクの注意:不審な添付ファイルやリンクは開かない。
- アクセス管理:不要なリモートアクセス(例:RDP)を無効にする。RDP(Remote Desktop Protocol:遠隔操作用の通信方式)は初出で注意が必要です。
- セキュリティ製品と検知:ウイルス対策ソフトや EDR(Endpoint Detection and Response:端末の検知と対応)を導入する。
- インシデント対応計画:感染時の隔離、法執行機関への通報、復旧手順を事前に決めておく。
FAQ
Q1: 感染したらすぐに支払うべきですか?
A1: 支払いは推奨されません。復旧が保証されないうえ、犯罪を助長します。まずはネットワークから切り離し、専門家や法執行機関に相談してください。
A1: 支払いは推奨されません。復旧が保証されないうえ、犯罪を助長します。まずはネットワークから切り離し、専門家や法執行機関に相談してください。
Q2: 暗号化されたファイルは自力で復旧できますか?
A2: 場合によります。公開されている復号ツールで復旧できる古いランサムウェアもありますが、確実ではありません。バックアップからの復元が最も確実です。
A2: 場合によります。公開されている復号ツールで復旧できる古いランサムウェアもありますが、確実ではありません。バックアップからの復元が最も確実です。
Q3: ランサムウェアの感染経路は?
A3: 主にメールの添付ファイルや不正なリンク、ソフトウェアの脆弱性、リモートアクセス(RDP)などです。身近な注意が有効です。
A3: 主にメールの添付ファイルや不正なリンク、ソフトウェアの脆弱性、リモートアクセス(RDP)などです。身近な注意が有効です。
関連キーワード: ランサムウェア、暗号化、身代金要求、キーロガー、ルートキット、ワーム、バックアップ、EDR、RDP、二重脅迫

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