ITパスポート 2022年 問39
問題文
提供するITサービスの価値を高めるためには、サービスの提供価格、どのようなことができるかというサービスの機能、及び可用性などを維持するサービスの保証の三つのバランスを考慮する必要がある。インスタントメッセンジャのサービスに関する記述のうち、サービスの保証に当たるものはどれか。
選択肢
ア:24時間365日利用可能である。(正解)
イ:ゲームなどの他のソフトウェアと連携可能である。
ウ:無料で利用可能である。
エ:文字の代わりに自分で作成したアイコンも利用可能である。
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インスタントメッセンジャのサービス保証に当たるもの【ITパスポート 解説】
正解の理由
サービスの「保証」とは、サービスが期待どおりに使える状態を維持・約束することです。可用性(availability:稼働して利用できる状態を維持すること)や応答時間、障害時の対応などが含まれます。したがって「24時間365日利用可能である。」は稼働や利用可能性を直接約束する内容であり、サービスの保証に当たります。本文中の正解の選択肢は ア です。
ここで重要な用語をひとつ挙げます。SLA(Service Level Agreement:サービスの品質や稼働率などを保証する契約)という言葉があります。SLAで「稼働率99.9%を保証する」といった形で可用性を約束することが、サービス保証の典型例です。
解法ステップ
- 問題文の「サービスの保証」が何を指すかを確認します。キーワードは「維持する」「保証」「可用性」などです。
- 各選択肢が「価格」「機能(何ができるか)」「保証(可用性・品質)」のどれに当てはまるか分類します。
- 保証に該当するものを選びます。可用性や稼働の約束があればそれが正解です。
実際に当てはめると、稼働や利用可能性を示す選択肢がサービス保証になります。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 24時間365日利用可能である。
→ 正解。稼働・可用性を約束する内容で、サービス保証に該当します。 -
イ: ゲームなどの他のソフトウェアと連携可能である。
→ 誤り。これは「機能(機能性、連携性)」に関する記述です。何ができるかを説明しており、保証事項ではありません。 -
ウ: 無料で利用可能である。
→ 誤り。これは「価格」に関する事項です。料金体系は価値や提供価格の説明であり、保証ではありません。 -
エ: 文字の代わりに自分で作成したアイコンも利用可能である。
→ 誤り。これも「機能(カスタマイズ性)」に関する内容で、保証には当たりません。
よくある誤解
-
「無料」であることをサービス保証と混同する
→ 無料は料金の話です。保証は利用可能性や性能、サポート水準などの約束を指します。 -
「便利な機能=保証」と考える
→ 機能(例:連携、カスタムアイコン)は「何ができるか」です。保証はその機能がいつでも使えるか、壊れたときの対応などを指します。 -
可用性をセキュリティや性能と混同する
→ 可用性は「利用できる状態を保つこと」です。セキュリティ(安全性)や性能(速さ)は別の品質要素ですが、SLAでは複数の項目を個別に定めることがあります。
補足コラム
SLA(Service Level Agreement:サービス水準契約)では、可用性を具体的に数値で示すことが多いです。例として「稼働率99.9%」があるとします。これが一年あたりの許容ダウンタイムにどう影響するか簡単に計算してみます。
- 稼働率99.9%のときの年間許容停止時間
→ 年間時間 = 365日 × 24時間 = 8760時間
→ 許容停止時間 = 8760 × (1 - 0.999) = 8760 × 0.001 = 8.76時間(年間)
つまり「99.9%保証」でも、年間で約8.8時間は停止してよいことになります。試験では「24時間365日利用可能」といった表現を見たら、可用性(保証)を示す言葉だと判断してください。
また、可用性を高めるためには冗長化(じゅうちょうか:同じ機能を複数用意して一方が故障してもサービスを維持する仕組み)やバックアップ、監視体制、障害時の迅速な復旧手順などが用いられます。これらは保証を実現するための手段です。
FAQ
Q1: サービス保証にはどんな項目が入ることが多いですか?
A1: 可用性(稼働率)、応答時間や性能、サポート対応時間(例:平日9時〜17時対応)、バックアップ・復旧方針、障害時の補償などが含まれます。
A1: 可用性(稼働率)、応答時間や性能、サポート対応時間(例:平日9時〜17時対応)、バックアップ・復旧方針、障害時の補償などが含まれます。
Q2: 「24時間365日利用可能」と言っても本当に停止がゼロになるのですか?
A2: 実務では完全無停止は難しいため、SLAで数値(例:99.99%)を示し、許容範囲や例外を定めます。監視・冗長化で停止を最小化しますが、ゼロとは限りません。
A2: 実務では完全無停止は難しいため、SLAで数値(例:99.99%)を示し、許容範囲や例外を定めます。監視・冗長化で停止を最小化しますが、ゼロとは限りません。
Q3: 機能の説明に「可用性」要素が混ざっていたらどう判断しますか?
A3: 「何ができるか」を述べている部分は機能です。そこに「いつでも使える」「保証する」といった表現(例:24時間、SLA、稼働率)があれば保証に該当します。
A3: 「何ができるか」を述べている部分は機能です。そこに「いつでも使える」「保証する」といった表現(例:24時間、SLA、稼働率)があれば保証に該当します。
関連キーワード: 可用性(availability)、SLA(Service Level Agreement:サービス水準契約)、可用性指標、機能(機能性)、サービス保証、冗長化、監視、インスタントメッセンジャ

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