ITパスポート 2024年 問83
問題文
1から6までの六つの目をもつサイコロを3回投げたとき、1回も1の目が出ない確率は幾らか。
選択肢
ア:1/216
イ:5/72
ウ:91/216
エ:125/216(正解)
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独立試行の確率【ITパスポート解説】
正解の理由
この問題は「サイコロを3回投げる」という独立した試行が繰り返される場合の確率計算です。1回の投げで「1が出ない」確率は、6つの目のうち1以外が出る確率で です。試行が独立(※後述)なので、3回とも1が出ない確率は各回の確率を掛け合わせます。したがって
となり、選択肢のうち エ が正しいです。
※「独立」とは、ある回の結果が次の回の結果に影響しないことを意味します。サイコロの目は通常独立です。
解法ステップ
- 1回の試行で「1が出ない」確率を考える:。
- 試行が独立なので、3回とも起こる確率は掛け算:。
- 計算して分数に直す:。
(補助的に)「少なくとも1回1が出る確率」を求めるなら補事象を使って とも表せますが、本問は「1回も出ない」を直接計算する方が簡単です。
選択肢別の誤答解説
-
ア:
これは で、3回とも「1が出る」確率です。問題は「1が出ない」確率を問うているので、この値は誤りです。※ここで重要なのは が「逆(補事象)」ではなく「全て1が出る」という別の事象である点です。 -
イ:
これは に相当します。実際には「ちょうど2回1が出る」確率と一致します。計算式は です。本問の「0回」でなく「2回」の確率です。 -
ウ:
これは に等しく、「少なくとも1回1が出る」確率(補事象)です。問題は「1回も出ない」確率なので、これも誤りです。 -
エ:
各回で「1が出ない」確率 を3回掛けた結果で、本問に合致します(正解)。
よくある誤解
- (1) を「1が1回も出ない確率の逆(補事象)」と誤解する。実際は「3回とも1が出る」という特定の事象であり、補事象ではありません。補事象は「少なくとも1回1が出る」で、その確率は です。
- (2) 試行の独立性を忘れて足し算してしまう。独立なら確率は掛け算で求めます(足し算は互いに排反な事象を合算する場合に使います)。
補足コラム
同じ問題は二項分布(Binomial distribution)で一般化できます。成功確率を (ここでは「1が出る」=)、試行回数を (ここでは3)とすると、「成功がちょうど 回起きる確率」は
です。本問は の場合で、 より となります。試験では「0回」を直接求めるか、または「少なくとも1回」の補事象を使うのが定石です。
簡単な数値一覧(p=1/6, n=3)
- 0回:
- 1回:
- 2回:
- 3回:
FAQ
Q: なぜ確率を掛けるのですか?
A: 試行が独立である場合、複数の事象が同時に起きる確率は個々の確率を掛け合わせるルールだからです。身近な例ではコインを2回投げて両方表が出る確率は です。
A: 試行が独立である場合、複数の事象が同時に起きる確率は個々の確率を掛け合わせるルールだからです。身近な例ではコインを2回投げて両方表が出る確率は です。
Q: 補事象はいつ使うと便利ですか?
A: 「0回」や「少なくとも1回」といった問題で、直接計算するより補事象(全体1から逆の事象を引く)で求めた方が楽な場合に便利です。今回の例ではどちらでも計算できますが、回数が増えると補事象が特に有効です。
A: 「0回」や「少なくとも1回」といった問題で、直接計算するより補事象(全体1から逆の事象を引く)で求めた方が楽な場合に便利です。今回の例ではどちらでも計算できますが、回数が増えると補事象が特に有効です。
Q: サイコロが偏っていたらどうする?
A: 各目の確率が等しくない場合は、1回あたりの「1が出ない」確率をその偏りに合わせて使い、独立なら同様に累乗(掛け算)します。
A: 各目の確率が等しくない場合は、1回あたりの「1が出ない」確率をその偏りに合わせて使い、独立なら同様に累乗(掛け算)します。
関連キーワード: 確率、独立試行、補事象、二項分布、場合の数、積の法則

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