ITパスポート 2026年 問60
問題文
レスポンシブWebデザインに関する記述として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:PC、スマートフォンなど、多くの種類の端末で、見やすく、かつ操作しやすくなるように、表示する端末の画面サイズなどに応じてWebサイトの画面レイアウトが変化する。(正解)
イ:Webブラウザで動画コンテンツをストリーミング再生するとき、サーバやネットワークの負荷が軽減されるように、複数のコンテンツ配信サーバのうち、利用者に適したサーバに接続させてデータを取得する。
ウ:スマートフォンなどの端末向けのWebアプリケーションにおいて、歩数や移動速度などを計測できるように、端末に内蔵された加速度センサーやジャイロセンサーのデータを使用する。
エ:操作説明書を読まなくてもWebサイトの使用方法を理解できるように、Webブラウザの利用者がマウスポインタをWebコンテンツに重ねたとき、ポップアップを用いて機能の説明、対象の状態などを表示する。
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レスポンシブWebデザインに関する記述として、適切なものはどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
レスポンシブWebデザインとは、閲覧する端末の画面サイズや向きに応じて、同じWebページの「見た目(レイアウト)」や「配置」が自動で変わり、見やすく操作しやすくなる設計手法です。したがって、画面サイズに応じてレイアウトが変化することを述べている ア が正しい選択です。
(用語補足)
- Webブラウザ:Webページを見るためのソフト(例:Chrome、Safari)。
- サーバ(サービスを提供するコンピュータ):Webページや動画などのデータを配る側のコンピュータ。
解法ステップ
- 各選択肢でキーワードを探す。「画面サイズ」「端末」「レイアウト」「操作しやすく」などがレスポンシブの核心。
- レスポンシブは「レイアウトを端末に合わせて変える」ことを指すと覚える。
- 他の選択肢が別の技術(配信方式、センサー利用、ポップアップ表示)を説明していないかを確認して除外する。
- 最終的に「画面サイズに応じてレイアウトが変化する」とある ア を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア:正しい。PCやスマートフォンなど多様な画面に対して、表示を自動で最適化する設計(例:グリッド幅を可変にする、画像を縮小する、メディアクエリを使う)。
- イ:誤り。これはCDN(Content Delivery Network:コンテンツ配信ネットワーク)に関する説明です。CDNはユーザに近いサーバからデータを配ることで配信負荷や遅延を下げますが、「画面レイアウトを変える」話ではありません。
- ウ:誤り。端末内の加速度センサー(accelerometer:加速度を測る)やジャイロセンサー(gyroscope:回転を測る)のデータを使う話は、センサ利用やモバイルアプリ/Web APIの話です。レイアウトの自動最適化(レスポンシブ)とは別の話です。
- エ:誤り。マウスポインタを重ねたときに情報を出す「ツールチップ(tooltip)」やポップアップは、ユーザ補助にはなることもありますが、特にレスポンシブの定義ではありません。さらに、タッチ操作の多いスマートフォンでは「マウスポインタのホバー」が使えないため、説明に不適切な点もあります。
よくある誤解
- レスポンシブ=ただ縮小するだけ、と思う
- 単に縮小して小さい文字にするだけでは見やすくなりません。列の並び替え、画像の縮小、メニューの切替(ハンバーガーメニュー化)など、操作性を保つ工夫が必要です。
- ホバー(マウスを乗せる)で説明を出す機能はスマホでも有効と思う
- スマートフォンではマウスがないためホバーが使えません。レスポンシブ設計では、タップで情報を出すなどタッチ対応も考慮します。
- レスポンシブで全ての問題が解決すると思う
- レスポンシブは表示と操作の最適化に役立ちますが、通信速度改善(CDN)、機能追加(センサー利用)、アクセシビリティ対応などは別の対策が必要です。
補足コラム
実際の実装でよく使うポイント(初心者向け):
- ビューポートの設定(viewport:表示領域をブラウザに伝える仕組み)は必須です。HTMLのheadに次のタグを入れます。
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
- CSSのメディアクエリ(media query:画面条件に応じて適用するルール)例:
/* 幅600px以下の画面にだけ適用 */
@media (max-width: 600px) {
.header { font-size: 18px; }
.sidebar { display: none; } /* サイドバーを非表示にして縦レイアウトにする */
}
- 基本設計の考え方:「モバイルファースト」 — 初めにスマホ向けに設計し、画面が広くなる場合にレイアウトを拡張していく手法。小さい画面で必要な情報・操作を優先する考えです。
- テスト方法:ブラウザ(Chrome、Firefox等)の開発者ツールで画面サイズを切り替え、見た目と操作を確認します。
FAQ
Q. レスポンシブとアダプティブ(Adaptive)はどう違う?
A. レスポンシブは「ひとつのレイアウトが柔軟に変わる」方式。アダプティブは「画面幅ごとに複数の固定レイアウトを用意して切り替える」方式です。実務では両者を組み合わせることもあります。
A. レスポンシブは「ひとつのレイアウトが柔軟に変わる」方式。アダプティブは「画面幅ごとに複数の固定レイアウトを用意して切り替える」方式です。実務では両者を組み合わせることもあります。
Q. レスポンシブはSEOに影響しますか?
A. はい。検索エンジンはモバイル対応を重視する傾向があり、レスポンシブは同じURLで端末ごとに最適化できるため評価されやすいです。
A. はい。検索エンジンはモバイル対応を重視する傾向があり、レスポンシブは同じURLで端末ごとに最適化できるため評価されやすいです。
Q. 画像はどうやって小さい画面に合わせれば良いですか?
A. CSSで幅を%やmax-widthで指定し、余分なサイズの画像は必要に応じてサーバ側でレスポンシブ画像(複数サイズを配る)を用意します。
A. CSSで幅を%やmax-widthで指定し、余分なサイズの画像は必要に応じてサーバ側でレスポンシブ画像(複数サイズを配る)を用意します。
関連キーワード: レスポンシブWebデザイン、メディアクエリ、ビューポート、フレキシブルレイアウト、モバイルファースト、CDN、ツールチップ、タッチデバイス、アクセシビリティ

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