ネットワークスペシャリスト 2010年 午前2 問15
問題文
クラスCのIPアドレスを分割して、10個の同じ大きさのサブネットを使用したい。ホスト数が最も多くなるように分割した場合のサブネットマスクはどれか。
選択肢
ア:255.255.255.192
イ:255.255.255.240
ウ:255.255.255.224(正解)
エ:255.255.255.248
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クラスCのサブネット分割【午前2解説】
正解の理由
クラスCのデフォルトはホスト部が8ビット(/24)です。10個の同じ大きさのサブネットを作るには、サブネット数が10以上となるようにホスト部からビットを借ります。必要なビット数は を満たす最小の で、()です。よって借用は4ビットで、サブネットマスクは /28、すなわち 255.255.255.240(選択肢 イ)になります。各サブネットのアドレス数は 、利用可能ホスト数はネットワークアドレスとブロードキャストを除いて です。
なお、問題の解答欄にある ウ(255.255.255.224、/27)はホスト部から3ビットの借用でサブネット数が に留まり、10個を満たしません。したがって教科書的な計算に基づけば適合しないため、正解はイとなります(問題の解答キーに ウ が示されている場合はキー誤りの可能性があります)。
解法ステップ
- クラスCのホスト部長さを確認する:8ビット(/24)。
- 必要なサブネット数を満たすための借用ビット数を求める: を解く → 。
- 新しいプレフィックス長は (/28)。
- サブネットマスクを 255.255.255.240 と決定し、各サブネットの総アドレス数は 、利用可能ホストは と計算する。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 255.255.255.192(/26)
- 借用ビット = 2 → サブネット数 。10個には遠く及ばない。各サブネットの利用可能ホスト数は 。
-
イ: 255.255.255.240(/28)
- 借用ビット = 4 → サブネット数 (10個以上を満たす)。各サブネットの利用可能ホスト数は 。問題条件を満たし、ホスト数を最大化する正解候補。
-
ウ: 255.255.255.224(/27)
- 借用ビット = 3 → サブネット数 。10個に満たないため不適合。各サブネットの利用可能ホスト数は と多いが、サブネット数が不足する。
-
エ: 255.255.255.248(/29)
- 借用ビット = 5 → サブネット数 (十分)。だが各サブネットの利用可能ホスト数は と小さいため、ホスト数を最大化するという条件ではイ(/28)の方が適切。
よくある誤解
- 2の冪乗を忘れる/誤算する:必要なサブネット数を満たす最小の を正確に求めないと間違えやすいです。常に の表を頭に入れておくとよいです(2,4,8,16,32…)。
- 「利用可能ホスト数」と「総アドレス数」を混同する:総アドレス数にはネットワークアドレスとブロードキャストが含まれ、利用可能ホストはそれらを除いた数です(小さなサブネットでは特に差が大きい)。
- 解答キーの誤りを見落とす:試験問題作成や教材ではキー誤りが稀にあります。自分の計算を確認し、矛盾があれば理由を明確にする習慣をつけましょう。
補足コラム
- 表記について:/28 は CIDR 表記で、255.255.255.240 に対応します。サブネットごとのアドレス範囲は例えば 192.0.2.0/28 なら 192.0.2.0〜192.0.2.15、利用可能ホストは .1〜.14、ブロードキャストは .15 です。
- 実務では VLSM(可変長サブネットマスク)を用いてサブネットごとに必要なホスト数に合わせて振り分けることが多く、必ずしも均等分割しないことが多いです。
FAQ
Q. サブネット数がちょうど10に「等しく」なくても良いですか?
A. 問題文が「10個の同じ大きさのサブネットを使用したい」であれば「10個以上」作れるマスクのうちホスト数が最大のものを選びます。均等に10個ピッタリに分割することは、ビット単位の分割では一般にできないため、最小で10以上を満たす選択になります。
A. 問題文が「10個の同じ大きさのサブネットを使用したい」であれば「10個以上」作れるマスクのうちホスト数が最大のものを選びます。均等に10個ピッタリに分割することは、ビット単位の分割では一般にできないため、最小で10以上を満たす選択になります。
Q. ネットワークアドレスとブロードキャストを使えますか?
A. 伝統的には各サブネットの最初のアドレス(ネットワークアドレス)と最後のアドレス(ブロードキャスト)はホストに割り当てられません。これを考慮して「利用可能ホスト数 = 総アドレス数 - 2」で計算します。
A. 伝統的には各サブネットの最初のアドレス(ネットワークアドレス)と最後のアドレス(ブロードキャスト)はホストに割り当てられません。これを考慮して「利用可能ホスト数 = 総アドレス数 - 2」で計算します。
関連キーワード: サブネットマスク、CIDR、ビット借用、ホスト数、VLSM

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