ネットワークスペシャリスト 2012年 午前2 問05
問題文
ADSLの上りの伝送速度が下りよりも遅くなっていることの説明として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:ISDNとの干渉を防止するためである。
イ:加入者宅のADSLモデムとその対向先であるADSL集合モデムとの間を流れるATMセル仕様で制限されているからである。
ウ:通信事業者やインターネットサービスプロバイダ側でセキュリティチェックを行うからである。
エ:上りの変調周波数帯域が、下りの変調周波数帯域と比べて狭いからである。(正解)
ADSLの上りの伝送速度が下りよりも遅い理由【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:ADSLの上り速度が下りより遅いのは、上りの変調周波数帯域が下りより狭いためです。
- 根拠:ADSLは非対称デジタル加入者線で、下りに広い周波数帯域を割り当て、上りは狭い帯域で通信します。
- 差がつくポイント:上り・下りの周波数帯域の割り当てと変調方式の違いを理解し、速度差の技術的背景を押さえることが重要です。
正解の理由
選択肢エの「上りの変調周波数帯域が、下りの変調周波数帯域と比べて狭いからである」が正解です。
ADSLは非対称通信を実現するため、下り(インターネットから加入者への通信)に広い周波数帯域を割り当て、高速化を図っています。一方、上り(加入者からインターネットへの通信)は帯域が狭く設定されているため、伝送速度が下りより遅くなります。これは利用者の通信パターンに合わせた設計であり、動画視聴など下りのトラフィックが多いことを考慮しています。
ADSLは非対称通信を実現するため、下り(インターネットから加入者への通信)に広い周波数帯域を割り当て、高速化を図っています。一方、上り(加入者からインターネットへの通信)は帯域が狭く設定されているため、伝送速度が下りより遅くなります。これは利用者の通信パターンに合わせた設計であり、動画視聴など下りのトラフィックが多いことを考慮しています。
よくある誤解
- ISDNとの干渉防止が速度差の原因と誤解されがちですが、ADSLの周波数分割が主な理由です。
- セキュリティチェックやATMセルの仕様による速度制限ではありません。
解法ステップ
- ADSLの特徴として「非対称通信」であることを確認する。
- 上りと下りの周波数帯域割り当ての違いを理解する。
- 速度差の原因が物理的な帯域幅の違いにあることを把握する。
- 選択肢の内容を技術的根拠と照らし合わせて検証する。
- 周波数帯域の狭さを理由にした選択肢を正解と判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: ISDNとの干渉防止はADSL設計の一要素ですが、速度差の直接原因ではありません。
- イ: ATMセル仕様は伝送方式の一つですが、速度制限の主因ではありません。
- ウ: セキュリティチェックは通信速度に影響しません。
- エ: 上りの変調周波数帯域が狭いため、上り速度が下りより遅いという正しい説明です。
補足コラム
ADSLは「Asymmetric Digital Subscriber Line」の略で、電話回線の銅線を利用し、下りに広い帯域を割り当てることで高速なダウンロードを実現しています。上りは狭い帯域のため、アップロード速度は控えめですが、一般的な利用形態に適しています。近年は上り速度も高速化したVDSLや光ファイバーが普及しています。
FAQ
Q: なぜADSLは非対称通信なのですか?
A: 利用者の多くが下り通信を多用するため、下りに広い帯域を割り当て効率的に高速化するためです。
A: 利用者の多くが下り通信を多用するため、下りに広い帯域を割り当て効率的に高速化するためです。
Q: 上りの帯域が狭いとどんな影響がありますか?
A: アップロード速度が遅くなり、大容量のデータ送信やクラウド利用時に時間がかかることがあります。
A: アップロード速度が遅くなり、大容量のデータ送信やクラウド利用時に時間がかかることがあります。
関連キーワード: ADSL, 非対称通信、変調周波数帯域、上り速度、下り速度、デジタル加入者線

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