ネットワークスペシャリスト 2016年 午前2 問04
問題文
図は、OSPFを使用するルータa~iのネットワーク構成を示す。拠点1と拠点3の間の通信はWAN1を、拠点2と拠点3の間の通信はWAN2を通過するようにしたい。xとyに設定するコストとして、適切な組合せはどれか。ここで、図中の数字はOSPFコストを示す。


選択肢
ア:
イ:(正解)
ウ:
エ:
OSPFのコスト設定問題【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:拠点1と拠点3間はWAN1経由、拠点2と拠点3間はWAN2経由にするため、x=30、y=30が適切です。
- 根拠:OSPFはコストの合計が最小の経路を選択するため、WAN1経路とWAN2経路のコストを調整し、他経路より低く設定する必要があります。
- 差がつくポイント:WAN1とWAN2のリンクコスト(100)を考慮し、xとyの値を適切に設定しないと、意図しない経路が選ばれてしまいます。
正解の理由
選択肢イ(x=30、y=30)が正解です。
WAN1経路(拠点1→a→b→e→f→i→拠点3)とWAN2経路(拠点2→c→d→g→h→i→拠点3)のコスト合計を比較すると、x=30、y=30に設定することで、それぞれの経路の合計コストが他の迂回経路より低くなり、指定したWAN経路が優先されます。
WAN1経路(拠点1→a→b→e→f→i→拠点3)とWAN2経路(拠点2→c→d→g→h→i→拠点3)のコスト合計を比較すると、x=30、y=30に設定することで、それぞれの経路の合計コストが他の迂回経路より低くなり、指定したWAN経路が優先されます。
よくある誤解
- コストは単純に小さい値を設定すれば良いと考えがちですが、全体の経路コストのバランスを考慮しないと誤った経路選択になります。
- WANリンクの高いコストを無視してxやyを設定すると、意図しない迂回経路が選ばれます。
解法ステップ
- 拠点1→拠点3間の経路候補を洗い出す(WAN1経由と迂回経路)。
- 拠点2→拠点3間の経路候補を洗い出す(WAN2経由と迂回経路)。
- 各経路のコスト合計を計算する。
- WAN1経路とWAN2経路のコストが迂回経路より低くなるようにxとyを調整する。
- 選択肢の中から条件を満たす組み合わせを選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア(x=20、y=20):x,yが小さすぎて迂回経路のコストが逆転し、WAN経路が選ばれない可能性がある。
- イ(x=30、y=30):WAN1、WAN2経路のコストが最小となり、正しい経路選択がされる。
- ウ(x=40、y=40):x,yが大きすぎて迂回経路の方がコストが低くなり、意図しない経路が選ばれる。
- エ(x=50、y=50):さらに大きく、WAN経路が選ばれにくくなるため不適切。
補足コラム
OSPF(Open Shortest Path First)はリンクステート型のルーティングプロトコルで、経路選択はリンクコストの合計が最小の経路を優先します。リンクコストは帯域幅や遅延などを基に設定され、適切なコスト設定がネットワークの効率的な運用に不可欠です。
FAQ
Q: なぜWANリンクのコストは100と高いのですか?
A: WAN回線は一般的に帯域幅が狭く遅延が大きいため、OSPFのコストを高く設定し、優先度を下げるためです。
A: WAN回線は一般的に帯域幅が狭く遅延が大きいため、OSPFのコストを高く設定し、優先度を下げるためです。
Q: xやyのコストを小さくするとどうなりますか?
A: WAN経路以外の迂回経路が選ばれてしまい、通信経路が意図しないものになる可能性があります。
A: WAN経路以外の迂回経路が選ばれてしまい、通信経路が意図しないものになる可能性があります。
関連キーワード: OSPF, ルーティング、ネットワークコスト、WAN, 経路選択

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