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ネットワークスペシャリスト 2024年 午前203


問題文

1時間当たりの平均通話回数が60で、平均保留時間は120秒である。呼損率を0.1にしたいとき、必要な回線数は最低幾らか。ここで、表中の数値は加わる呼量(アーラン)を表す。
ネットワークスペシャリスト 2024年 午前2 問03の問題画像

選択肢

3
4(正解)
5
6

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アーラン計算と回線数【午前2解説】

正解の理由

平均呼量(アーラン)は、1時間当たりの通話回数(60回)に1通話あたりの平均保留時間(時間単位)を掛けて求めます。保留時間120秒は時間に直すと 時間だから、呼量は アーランです。即時式完全群負荷表を見ると、呼損率0.1のとき4回線で扱える呼量は表中の2.045アーランであり、これが求める2アーランを満たします。よって必要最小回線数は (4回線)です。

解法ステップ

  1. 単位を揃える:平均保留時間120秒を時間に直す。
  2. 呼量(アーラン)を計算する:
    は1時間当たりの通話回数)
    よって
  3. 即時式完全群負荷表(Erlang B表)で、目標呼損率0.1に対する各回線数の扱える呼量を確認する。
    表の値が計算した呼量以上となる最小の回線数を選ぶ。
  4. 表より、3回線で1.271<2(不可)、4回線で2.045≥2(可)。最小の可決解は4回線。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 3回線 — 表の値は1.271アーランで、必要な2アーランを下回るため不十分です。
  • : 4回線 — 表の値2.045アーランで2アーランを満たし、かつ最小なので正答です。
  • ウ: 5回線 — 表の値は2.881アーランで十分ですが、4回線で既に満たしているため最小ではありません。
  • エ: 6回線 — 同様に十分だが過剰です。問題は「最低幾らか」を問うため最小の4回線を選びます。

よくある誤解

  1. 保留時間を秒のまま掛けてしまう:単位不一致で大きな誤差が出ます(秒 × 回/時 は意味が合わない)。必ず時間単位に変換してください。
  2. 「アーラン秒」など誤った単位表記:呼量の単位はアーラン(erlang)で、単位は時間や秒を伴わない次元(同時占有の期待値)として扱います。
  3. 表の読み方を誤る:表の値は「その回線数で許容される最大の呼量(与えられた呼損率)」なので、計算した呼量がこの値以上であれば可と判定します。

補足コラム

Erlang B(即時式完全群負荷)表は、呼損(呼が拒否される)モデルを想定し、待ちなし・呼切断(lost calls cleared)の前提で使用します。回線設計でキュー(待ち行列)を許容する場合は Erlang C や待ち行列モデルを用います。実務では混信やピーク波動を見越して若干の余裕を持たせることも多いです。
数式の再掲:
例: より

FAQ

Q1: なぜ時間に直す必要があるのですか?
A1: 呼量の定義が「平均同時占有時間」であり、通話回数(回/時)に1回当たりの時間(時間)を掛けることで、単位がそろい「同時に占有される回線数の期待値(アーラン)」になります。
Q2: 呼損率を0.1にするとはどういう意味ですか?
A2: 新しい着信が到来したときにすべての回線が使用中であり、その呼が拒否される確率が0.1(10%)になる設計を指します。
Q3: 表の値がわずかに上回っていれば問題ないですか?
A3: はい。表の値はその回線数での最大許容呼量ですから、計算呼量が小数点で上回っていれば要件を満たします。実務では安全側として余裕を持たせることがあります。

関連キーワード: アーラン、Erlang B、呼損率、回線設計、トラフィック工学
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