情報処理安全確保支援士 2011年 春期 午前2 問17
問題文
ある企業の本店で内線通話を調査したところ、通話数が1時間当たり120回、平均通話時間が90秒であった。本店内線の呼量は何アーランか。
選択肢
ア:0.03
イ:3(正解)
ウ:180
エ:10,800
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呼量(アーラン)計算【午前2解説】
正解の理由
通話トラフィック(呼量、アーラン)は「単位時間あたりの呼数()」と「平均通話時間(、同じ時間単位で表す)」の積で求められます。つまり
です。ここで 、 として計算すると、
となり、選択肢のうち イ が正しい理由になります。
(補足: は「平均通話時間」であり、率ではなく時間の長さです。 は単位時間あたりの呼数です)
(補足: は「平均通話時間」であり、率ではなく時間の長さです。 は単位時間あたりの呼数です)
解法ステップ
- 与えられた値を確認する:、平均通話時間 。
- 単位を揃える: を時間単位に直す。。
- 呼量を計算する:。
代替法として、 を秒あたりに直して計算しても同じ結果になります:、これに を掛けると 。
選択肢別の誤答解説
- ア: 0.03
桁の取り違えや単位変換ミスが原因の値です。たとえば を 時間と誤って扱うなどの桁落ちによって生じます。正しくは 時間であり、結果は になります。 - ウ: 180
単位不一致のまま計算した結果に相当します。例: を「分」あるいは「秒」のまま扱い、単位変換せずにそのまま積を取るとこうした大きな値が出ます。具体的には (ここで は 90 秒を分にした値)としてしまい、時間単位に直していない誤りです。 - エ: 10,800
完全に単位変換を忘れた結果です。(呼数×秒)となり、秒と時間の比(3600)で割る必要があるのに割っていないため生じます。呼量は時間単位で揃えて計算する必要があります。
よくある誤解
- h を「単位時間あたりの〜」のような率と誤認する:h は平均通話時間という「時間の長さ」です。 が「単位時間あたりの呼数」です。
- 単位を揃えずにそのまま掛ける:秒と時間が混在すると大きな桁違いになります。必ず同一の時間単位に統一してください。
- アーランの単位を付ける:アーランは無次元(平均的に同時に占有されるチャネル数を表す量)である点を忘れがちです。
補足コラム
- アーラン(Erlang)は通信トラフィックの基本指標で、平均的に何本の回線(チャネル)が常に忙しいかを表します。たとえば 3 アーランであれば平均して同時に 3 本分のチャネルが占有されている状態です。
- 実務ではこの呼量を基に、許容する呼損率に応じて Erlang B 表や Erlang C 式を使い必要な回線数や待ち行列の長さを算出します。
- 単位変換の例:90 秒 → 90/3600 = 0.025 時間、または 120 回/時間 → 120/3600 ≈ 0.03333 回/秒。どちらの組合せで計算しても結果は一致します。
FAQ
Q. アーランに単位はありますか?
A. アーランは無次元量(単位なし)です。平均して何本の回線が同時に使用されているかを示します。
A. アーランは無次元量(単位なし)です。平均して何本の回線が同時に使用されているかを示します。
Q. 秒で与えられた通話時間はどう扱えばよいですか?
A. 通話時間は と同じ時間単位に揃えてください。たとえば が「回/時間」なら を時間に直します(秒→時間は 3600 で割る)。
A. 通話時間は と同じ時間単位に揃えてください。たとえば が「回/時間」なら を時間に直します(秒→時間は 3600 で割る)。
Q. 小数になったときの丸めはどうする?
A. 呼量自体は期待値なので過度な丸めは避けます。回線数の決定など離散的判断に用いる場合は、Erlang 表やシミュレーションで所望の呼損率を満たす最小整数を選びます。
A. 呼量自体は期待値なので過度な丸めは避けます。回線数の決定など離散的判断に用いる場合は、Erlang 表やシミュレーションで所望の呼損率を満たす最小整数を選びます。
関連キーワード: アーラン、呼量、Erlang、トラフィック、呼損率、Erlang B、単位変換

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