情報処理安全確保支援士試験 2022年 春期 午前216


電子メールをスマートフォンで受信する際のメールサーバとスマートフォンとの間の通信を、メール本文を含めて暗号化するプロトコルはどれか。
APOP
IMAPS(正解)
POP3
SMTP Submission

解説

電子メールのスマートフォン受信時の暗号化プロトコル【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:メール本文を含めて暗号化するのはIMAPS(イ)です。
  • 根拠:IMAPSはIMAPプロトコルをSSL/TLSで保護し、通信全体を暗号化します。
  • 差がつくポイント:APOPは認証情報のみ暗号化、POP3は暗号化なし、SMTP Submissionは送信時のプロトコルです。

正解の理由

IMAPSはIMAP(Internet Message Access Protocol)をSSL/TLSで保護したもので、メールサーバとスマートフォン間の通信をメール本文を含めて暗号化します。これにより、通信経路上での盗聴や改ざんを防止できるため、スマートフォンで安全にメールを受信可能です。

よくある誤解

APOPは認証情報だけを暗号化し、メール本文は暗号化しません。POP3は暗号化なしでメールを受信します。SMTP Submissionはメール送信時のプロトコルであり、受信には使いません。

解法ステップ

  1. メール受信プロトコルの種類を理解する(POP3、IMAP)。
  2. 暗号化の有無と範囲を確認する(認証情報のみか通信全体か)。
  3. 選択肢のプロトコルが送信か受信かを判別する。
  4. メール本文を含めて暗号化するプロトコルを選ぶ。

選択肢別の誤答解説ステップ

  • ア: APOP
    認証時のパスワードを暗号化するが、メール本文は暗号化されません。
  • イ: IMAPS
    IMAPをSSL/TLSで保護し、メール本文を含む通信全体を暗号化します。
  • ウ: POP3
    標準では暗号化されず、メール本文も平文で送受信されます。
  • エ: SMTP Submission
    メール送信時に使うプロトコルであり、受信時の暗号化とは関係ありません。

補足コラム

IMAPはメールサーバ上のメールを管理しながら閲覧できるプロトコルで、複数端末でのメール同期に適しています。IMAPSはこれをSSL/TLSで保護し、セキュリティを強化しています。POP3はメールをサーバから端末にダウンロードする方式で、暗号化なしの場合は盗聴リスクがあります。

FAQ

Q: APOPとIMAPSの違いは何ですか?
A: APOPは認証情報のみ暗号化し、IMAPSは通信全体を暗号化します。
Q: SMTP Submissionはなぜ受信に使わないのですか?
A: SMTP Submissionはメール送信専用のプロトコルで、受信にはPOP3やIMAPを使います。

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