情報処理安全確保支援士 2023年 秋期 午前2 問15
問題文
通信の暗号化や利用者の認証の機能をもち、遠隔にあるコンピュータに安全にログインするためのプロトコルはどれか。
選択肢
ア:L2TP
イ:LDAP
ウ:RADIUS
エ:SSH(正解)
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SSHプロトコル【午前2解説】
正解の理由
設問が求める「通信の暗号化」「利用者の認証」「遠隔のコンピュータへの安全なログイン」を満たす代表的なプロトコルは エ のSSHです。SSH(Secure Shell)は、リモートシェル(端末操作)を暗号化して提供し、公開鍵認証やパスワード認証などの利用者認証を行います。通常はTCPポート22を使用し、ファイル転送(SCP/SFTP)やポートフォワーディングなど安全なリモート管理機能も備えます。これらの点でSSHだけが設問条件を満たします。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを抽出:暗号化、利用者の認証、遠隔ログイン。
- 各選択肢がその要件を満たすかを照らし合わせる。
- 「暗号化+認証+リモートログイン」を一つで提供するか確認。
- 該当するプロトコルがSSHであることを確定し、残りを除外する。
選択肢別の誤答解説
- ア: L2TP
- 用途:レイヤ2トンネリングプロトコル。VPNのトンネルを張るために使われる。
- 理由:単体では利用者対端末のログインシェルを提供せず、暗号化は通常IPsecなどと組み合わせて実現するため、設問の条件には合致しない。
- イ: LDAP
- 用途:ディレクトリサービス(ユーザ・属性情報の検索・管理)用プロトコル。
- 理由:認証情報の保管や照会に使われることはあるが、リモートログインのための暗号化されたシェル接続を提供するものではない。
- ウ: RADIUS
- 用途:ネットワーク機器向けの認証・認可・課金(AAA)プロトコル。
- 理由:認証機能はあるが、リモートのホストに対するシェルログインや暗号化セッションそのものを提供するプロトコルではない。
- エ: SSH
- 用途:暗号化されたリモートシェル、ファイル転送、ポートフォワーディング等を提供。
- 補足:デフォルトはTCPポート22。公開鍵認証の場合、クライアントの鍵ペアは一般に ~/.ssh/id_rsa(秘密鍵) と ~/.ssh/id_rsa.pub(公開鍵) に配置するのが一般的である。
よくある誤解
- RADIUSやLDAPが「認証」を扱うことから「それでリモートログインも安全にできる」と考える誤解。これらは認証情報の提供や認可に関係するが、暗号化されたシェル接続そのものは提供しない点を区別する必要があります。
- L2TPは「VPN=暗号化」と誤認されることがあるが、L2TP自体はトンネリングであり暗号化はIPsec等と組み合わせることで実現される点を見落としやすいです。
- SSHの鍵ファイルのパスについての混同。正しい標準位置は ~/.ssh/id_rsa(秘密鍵) と ~/.ssh/id_rsa.pub(公開鍵) です。
補足コラム
SSHは運用上も重要なポイントが多く、試験対策として押さえておきたい基本操作例を示します。
- 鍵ペア生成(RSA 4096ビットの例):
ssh-keygen -t rsa -b 4096 -f ~/.ssh/id_rsa -C "your_email@example.com"
- 公開鍵をリモートに追加(ssh-copy-idを利用):
ssh-copy-id -i ~/.ssh/id_rsa.pub user@remote-host
- 通常の接続例:
ssh user@remote-host
- セキュリティのベストプラクティス(代表例):
- rootログインの無効化(PermitRootLogin no)
- パスワード認証の無効化(公開鍵認証へ移行)
- 必要に応じたポート変更やFail2ban等の導入によるブルートフォース対策
- ホスト鍵管理(known_hosts)による中間者攻撃検出
FAQ
Q1: SSHとTelnetの主な違いは何ですか?
A1: Telnetは通信内容を平文で送るのに対し、SSHはすべての通信を暗号化し、利用者認証とホスト認証を行うため安全です。
A1: Telnetは通信内容を平文で送るのに対し、SSHはすべての通信を暗号化し、利用者認証とホスト認証を行うため安全です。
Q2: 公開鍵認証はなぜ安全とされるのですか?
A2: 秘密鍵をクライアント側に保持し、公開鍵のみをサーバに登録する方式で、パスワードをネットワーク越しに送らないため盗聴やリプレイ攻撃に強いです。
A2: 秘密鍵をクライアント側に保持し、公開鍵のみをサーバに登録する方式で、パスワードをネットワーク越しに送らないため盗聴やリプレイ攻撃に強いです。
Q3: SSHのポート番号を変更するのは有効ですか?
A3: 真のセキュリティ対策ではないが、スクリプト化された自動攻撃(ノイズ)を減らす効果はある。根本対策は強力な認証とアクセス制御です。
A3: 真のセキュリティ対策ではないが、スクリプト化された自動攻撃(ノイズ)を減らす効果はある。根本対策は強力な認証とアクセス制御です。
関連キーワード: SSH、Secure Shell、公開鍵認証、id_rsa、SFTP、SCP、ポート22、ホスト鍵、L2TP、RADIUS、LDAP

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