情報処理安全確保支援士試験 2024年 秋期 午前2 問23
エクストリームプログラミング(XP: Extreme Programming)における“テスト駆動開発”の特徴はどれか。
ア:最初のテストでなるべく多くのバグを摘出する。
イ:テストケースの改善を繰り返す。
ウ:テストでのカバレージを高めることを目的とする。
エ:プログラムコードを書く前にテストコードを書く。(正解)
解説
エクストリームプログラミング(XP)における“テスト駆動開発”の特徴はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:テスト駆動開発(TDD)はプログラムコードを書く前にテストコードを書く手法です。
- 根拠:XPの基本プラクティスであり、コードの品質向上と設計の明確化に寄与します。
- 差がつくポイント:テストコードを先に書くことがTDDの本質であり、単なるテストの改善やカバレッジ向上とは異なります。
正解の理由
テスト駆動開発(TDD)は、まず失敗するテストコードを作成し、そのテストを通過させるために最小限のプログラムコードを書くというサイクルを繰り返します。これにより、コードの設計がテスト可能で明確になり、バグの早期発見やリファクタリングが容易になります。選択肢エ「プログラムコードを書く前にテストコードを書く」はTDDの本質を正確に表しています。
よくある誤解
テスト駆動開発は単にテストケースを増やすことやカバレッジを高めることではありません。テストコードを先に書くことが重要であり、これが設計の指針となります。
解法ステップ
- 問題文の「テスト駆動開発」の定義を確認する。
- XPのプラクティスとしてのTDDの特徴を思い出す。
- 選択肢を「テストコードを書くタイミング」で比較する。
- 「プログラムコードを書く前にテストコードを書く」がTDDの核心であることを確認。
- 他の選択肢がTDDの特徴と異なる点を検証し、正解を決定する。
選択肢別の誤答解説ステップ
- ア: 最初のテストで多くのバグを摘出することは望ましいが、TDDの特徴ではなく一般的なテストの目標です。
- イ: テストケースの改善を繰り返すことは品質向上に役立ちますが、TDDの本質ではありません。
- ウ: カバレッジを高めることはテストの目的の一つですが、TDDの特徴とは異なります。
- エ: プログラムコードを書く前にテストコードを書くことがTDDの核心であり、正解です。
補足コラム
テスト駆動開発は「Red-Green-Refactor」のサイクルで進められます。まず失敗するテスト(Red)を書き、次にテストを通過させるコードを書く(Green)、最後にコードを改善する(Refactor)という流れです。これにより、設計の品質と保守性が向上します。
FAQ
Q: テスト駆動開発はどのようにバグを減らすのですか?
A: 先にテストコードを書くことで仕様を明確にし、コードが仕様通りに動くことを保証するため、バグの混入を防ぎます。
A: 先にテストコードを書くことで仕様を明確にし、コードが仕様通りに動くことを保証するため、バグの混入を防ぎます。
Q: TDDはすべての開発に適していますか?
A: 小規模から中規模の開発に特に効果的ですが、大規模プロジェクトでは適用方法を工夫する必要があります。
A: 小規模から中規模の開発に特に効果的ですが、大規模プロジェクトでは適用方法を工夫する必要があります。
関連キーワード: テスト駆動開発, XP, Red-Green-Refactor, ソフトウェア品質, リファクタリング