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システムアーキテクト 2011年 午前2 問15


問題文

経済産業省の“情報システム・モデル取引・契約書”によれば、ユーザとベンダ間で請負型の契約を推奨しているフェーズはどれか。
システムアーキテクト 2011年 午前2 問15の問題画像

選択肢

ア:システム化計画フェーズから導入・受入支援フェーズまで
イ:要件定義フェーズから導入・受入支援フェーズまで
ウ:要件定義フェーズからシステム結合フェーズまで
エ:システム内部設計フェーズからシステム結合フェーズまで(正解)

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請負型契約の推奨範囲【午前2解説】

正解の理由

経済産業省の“情報システム・モデル取引・契約書”は、フェーズごとに作業の性質を見て契約類型を分けています。ユーザの業務要件をまとめる要件定義や、ユーザと一緒に画面・帳票などを決めるシステム外部設計は、ユーザの関与が大きく成果物を事前に確定しにくいため、準委任型(外部設計は請負型も可)とされます。これに対し、システム内部設計からシステム結合までは、外部設計で仕様が確定した後にベンダが主体となって作業し、完成すべき成果物が明確なため、請負型が推奨されています。
図の矢印のうち、システム内部設計フェーズからシステム結合フェーズまでを示しているのはエです。

解法ステップ

  1. 請負型は「仕事の完成」に対して報酬を払う契約なので、成果物の内容を事前に確定できるフェーズに向くことを押さえる。
  2. 要件定義・システム外部設計は仕様を決める段階で、ユーザの判断が必要なため準委任型が基本になると考える。
  3. 仕様確定後にベンダが主体で作業するシステム内部設計〜システム結合が請負型に向くと判断する。
  4. その範囲を示す矢印(エ)を選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア:システム化計画から導入・受入支援まで全体を請負にすると、仕様が決まっていない上流工程まで完成責任をベンダが負うことになり、モデル契約の考え方と合いません。
  • イ:要件定義を含んでおり、要件が確定していない段階から請負にすることになります。導入・受入支援もユーザ主体の作業で、準委任型が想定されています。
  • ウ:要件定義から始まっている点で不適切です。要件定義は準委任型とされています。
  • エ:仕様が確定した後の、ベンダが主体となって成果物を完成させる範囲で、請負型が推奨される範囲と一致します。

よくある誤解

「システム外部設計から請負型」と考えがちですが、外部設計はユーザとベンダが共同で仕様を決める作業を含むため、モデル契約では準委任型を基本とし、請負型も選べるという扱いです。請負型が推奨されるのは、内部設計からシステム結合までです。

補足コラム

モデル契約では、システムテストはユーザの役割もあるため準委任型または請負型、運用テストや導入・受入支援はユーザ主体の作業を支援するものとして準委任型が想定されています。フェーズごとに契約を分ける「多段階契約」にすることで、仕様が確定した部分から順に請負で発注でき、ユーザとベンダのリスク分担を明確にできます。

FAQ

Q: 請負型と準委任型の違いは何ですか? A: 請負型は仕事の完成に責任を負い、成果物を引き渡して報酬を受けます。準委任型は作業を適切に行うこと(善管注意義務)に責任を負い、完成義務はありません。
Q: なぜ要件定義は請負に向かないのですか? A: 要件はユーザの業務上の判断で決まるため、ベンダだけで完成させることができず、何をもって完成とするかを事前に決めにくいからです。

関連キーワード: 情報システム・モデル取引・契約書、請負型、準委任型、多段階契約、システム内部設計、システム結合
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