プログラムテスト仕様書の作成手順【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:プログラムテスト仕様書は「概要記述→テスト項目列挙→テストケース設定→テストデータ作成→詳細手順設定」の順で作成します。
- 根拠:テスト仕様書は全体像の把握から具体的なテスト実施手順へ段階的に詳細化するため、この順序が合理的です。
- 差がつくポイント:テスト項目の網羅性を確保し、テストケースとデータの整合性を取ることが重要で、順序を誤るとテストの抜け漏れや混乱を招きます。
正解の理由
選択肢アは、まずテストの概要(a)を記述し、次にテスト項目を全て列挙(d)して網羅性を確保します。その後、テストケースを設定(c)し、具体的なテストデータと予想結果を作成(b)します。最後に、テスト実行時の詳細な手順(e)を設定することで、実際のテストがスムーズに行える仕様書となります。この流れはテスト設計の基本的なプロセスに沿っており、最も合理的です。
よくある誤解
テスト手順を先に詳細化すると、テスト項目やケースの抜け漏れが発生しやすくなります。概要や項目の整理を飛ばして詳細に進むのは誤りです。
解法ステップ
- テストの全体概要や環境、方法を明確に記述する(a)。
- テスト対象の全ての項目を列挙し、網羅性を確認する(d)。
- 列挙した項目に基づき、具体的なテストケースを設定する(c)。
- 各テストケースに必要なテストデータと予想結果を作成する(b)。
- テスト実行時の詳細な手順を設定し、実施可能な仕様書とする(e)。
選択肢別の誤答解説
- イ: テスト手順(e)をテストケース設定(c)より先に行うのは順序が逆で、詳細手順が不明確なまま進むため不適切です。
- ウ: テスト項目の列挙(d)が最後に来ており、網羅性の確認が遅れるため抜け漏れのリスクがあります。
- エ: テスト手順(e)を概要(a)の直後に設定し、テスト項目(d)が後回しになるため、全体設計が不十分になります。
補足コラム
プログラムテスト仕様書は、テスト計画書やテスト設計書の一部として位置づけられます。仕様書作成時は、テストの目的や範囲を明確にし、テスト項目の網羅性を確保することが品質向上に直結します。また、テストケースとテストデータは密接に関連しており、整合性を保つことが重要です。
FAQ
Q: テストケースとテストデータはどちらが先に作成すべきですか?
A: テストケースを先に設定し、その後に各ケースに対応するテストデータと予想結果を作成します。
Q: テスト仕様書とテスト計画書の違いは何ですか?
A: テスト計画書はテスト全体の方針やスケジュールを示し、テスト仕様書は具体的なテスト項目や手順を詳細に記述します。
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