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システムアーキテクト試験 2013年 午前215


問題文

IT投資案件Xの投資効果をNPVで評価する場合の算出式はどれか。
システムアーキテクト試験 2013年 午前2 問15の問題画像

選択肢

(正解)

IT投資案件Xの投資効果をNPVで評価する場合の算出式はどれか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:NPVは将来のキャッシュフローを割引率で現在価値に換算し、初期投資を差し引いた値で評価する。
  • 根拠:割引率は1+rの累乗で割り引くため、キャッシュフローはの形で計算する。
  • 差がつくポイント:割引率を単なる割り算で使う誤りや、割引期間の指数の向きが逆になるミスに注意すること。

正解の理由

選択肢ウは、初期投資200をマイナスし、各年のキャッシュインを割引率2.5%(1.025)で年数分累乗した分母で割って現在価値に換算しています。NPVの定義に忠実であり、正しい計算式です。

よくある誤解

割引率を単純に割り算の分母に使ったり、割引期間の指数を逆にしてしまうことが多いです。これによりNPVの値が大きく異なり、誤った投資判断につながります。

解法ステップ

  1. 初期投資(年0のキャッシュアウト)をマイナスで表す。
  2. 各年のキャッシュインを確認し、年数に応じて割引率で割る。
  3. 割引率はとする。
  4. 各年の割引現在価値を合計する。
  5. 初期投資を差し引いた合計がNPVとなる。
  6. 式としてまとめると、

選択肢別の誤答解説

  • ア:割引率を単なる割り算の分母にしており、指数も割引率のべき乗ではなく割引率自体の累乗で誤り。
  • イ:割引期間の指数が逆で、年数が大きいキャッシュフローほど割引率のべき乗が小さくなり誤った計算。
  • :正しい割引率の使い方と指数の向きでNPVを正確に計算している。
  • エ:イと同様に割引期間の指数が逆で、割引計算の基本ルールに反している。

補足コラム

NPV(正味現在価値)は投資判断の基本指標で、将来のキャッシュフローを現在価値に換算し、初期投資を差し引いて評価します。割引率は資本コストや期待収益率を反映し、時間価値を考慮するために重要です。割引率の計算ミスは投資判断を誤らせるため、正確な理解が不可欠です。

FAQ

Q: 割引率はなぜの形で使うのですか?
A: 割引率は利率を表し、で将来価値を現在価値に換算するための倍率となるからです。
Q: NPVが正の値なら投資は有利ですか?
A: はい、NPVが正なら投資による収益が割引率を上回っているため、投資は有利と判断されます。

関連キーワード: NPV, 割引率、投資評価、キャッシュフロー、現在価値計算、割引現在価値、投資効果分析
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