ネットワーク対戦型ゲームのサーバ関数呼び出しに適した仕組み【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:サーバ上の関数をクライアントから直接呼び出すにはRPCが最適です。
- 根拠:RPCはネットワーク越しに関数呼び出しを可能にし、HTTPやブラウザを介さずに双方向通信が行えます。
- 差がつくポイント:CGIやPHPはHTTPベースであり、XMLはデータ形式であって通信手段ではない点を理解しましょう。
正解の理由
選択肢の中で、クライアントプログラムがサーバ上の関数を直接呼び出す仕組みとして適切なのはウ: RPCです。RPC(Remote Procedure Call)は、ネットワークを介してリモートの関数や手続きを呼び出す技術であり、仕様(2)の「クライアントがサーバの関数を呼び出し、処理結果を受け取る」要件に合致します。HTTPやWebブラウザを使わずに独自のGUIと通信機構で実装可能です。
よくある誤解
CGIやPHPはサーバサイドのスクリプト技術であり、HTTPリクエストに応答する形で動作するため、独自の通信機構には向きません。XMLはデータの記述形式であり、通信プロトコルではありません。
解法ステップ
- 問題文の仕様(2)を確認し、「クライアントがサーバの関数を呼び出す」点を把握する。
- 各選択肢の特徴を整理し、HTTPやブラウザを使わないことを考慮する。
- CGIはHTTPリクエストに応答する仕組みであるため不適。
- PHPもサーバサイドスクリプトでHTTP依存が強い。
- XMLはデータフォーマットであり、通信手段ではない。
- RPCはネットワーク越しに関数呼び出しが可能で、仕様に合致する。
選択肢別の誤答解説
- ア: CGI
HTTPリクエストに応答してプログラムを実行する仕組みであり、独自の通信機構には不向きです。
- イ: PHP
サーバサイドスクリプト言語であり、HTTPを介して動作するため仕様(2)には適しません。
- ウ: RPC
リモートの関数を直接呼び出せるため、仕様に最も適した仕組みです。
- エ: XML
データの構造を記述するマークアップ言語であり、通信手段や関数呼び出しの仕組みではありません。
補足コラム
RPCは分散システムでよく使われる技術で、クライアントがあたかもローカルの関数を呼び出すようにリモートの処理を実行できます。近年ではgRPCやJSON-RPCなど多様なRPC実装があり、ゲームのリアルタイム通信や状態管理にも活用されています。
FAQ
Q: CGIとRPCの違いは何ですか?
A: CGIはHTTPリクエストに応答してプログラムを起動する仕組みで、RPCはネットワーク越しに関数を直接呼び出す技術です。
Q: XMLは通信プロトコルとして使えますか?
A: XMLはデータの記述形式であり、通信プロトコルではありません。ただし、XMLを使った通信プロトコル(例:SOAP)は存在します。
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