システムアーキテクト 2016年 午後1 問01
仕入れ納品システムの変更に関する次の記述を読んで、設問1~3に答えよ。
A社は、約500店舗を展開する中堅コンビニエンスストアである。このたび、他社との差別化を図るために、精肉を販売することを決定し、A社の仕入れ・納品の仕組み、及び取引先であるB社の商品加工ラインの仕組みを変更することになった。
〔現在の業務及びシステムの概要〕
A社では、商品を仕入れる取引先は、商品によって一意に決まっている。A社が取引先から仕入れる価格を原価、A社が店舗で販売する価格を売価という。また、商品1個当たりの原価を原単価、商品1個当たりの売価を売単価という。これらの単価及び取引先は商品マスタに登録されている。取引先での処理に必要なマスタ情報は、A社から取引先に送信され、共有されている。
現在の仕入れ納品システム(以下、現行システムという)を用いた、注文から検品に至る各業務の流れは次のとおりである。
(1)注文業務
・店舗では、発注用端末を使って、商品ごとに数量を入力して発注データを作成する。
・店舗から本部への発注データの送信は随時可能である。本部では、毎日、発注データの締め処理を行い、商品マスタを用いて、それぞれの商品に対応した取引先及び納品予定日を決定して、注文ファイルに登録する。また、このとき、取引先ごとに商品別の合計数量を求めて、注文速報データを作成し、取引先に送信する。取引先は、注文速報データを基に、商品をそろえる。生鮮食品については、毎日8時に発注データを締めて取引先に送信し、当日17時までに、店舗に納品してもらう。
(2)納品業務
・本部では、注文ファイルの注文データから、店番、納品予定日、取引先コードごとに、納品伝票データを作成する。生鮮食品については締め処理を行った当日が納品予定日になる。伝票番号は、伝票番号マスタに店舗別に格納されている最終伝票番号に1を加算して付与し、さらに、商品コード単位に行番号を付与した明細行を作り、納品明細データを作成する。1伝票には明細が複数行表示できるが、明細行が1伝票に収まらない場合は、伝票番号に1を加算して次の納品伝票データを作成した後で、納品明細データを作成する。1店舗の処理が終了すると、終了時の伝票番号を伝票番号マスタの最終伝票番号に格納する。
・納品伝票ファイル及び納品明細ファイルから取引先ごとに抽出したデータを、当該取引先に送信し、取引先では、これらのデータを使って納品伝票を印刷する。
・取引先では、納品伝票に記載された商品を記載された数量だけピッキングし、納品伝票を付けて出荷し、店舗に納品する。
(3)検品業務
・店舗では、商品の検品を行い、検品データを本部に送信する。A社では商品が発注どおりに納品される確率が99.9%を超えているので、通常は、修正なしの情報をセットして、検品データだけを本部に送信する。検品時に納品伝票と異なる数量が納品された場合は、修正ありの情報をセットして検品データを本部に送信するとともに、検品差異データを本部に送信する。商品が納品されなかった場合は、実納品数量に0をセットした検品差異データを送信する。
・本部では、納品伝票データ、納品明細データ、検品データ及び検品差異データを使って納品金額を決定し、買掛金システムに渡す買掛金合計データ及び買掛金明細データを作成する。
現行システムの主要ファイルを表1に示す。
〔変更の概要〕 これまでA社で扱ってきた商品は、商品ごとに原単価、売単価が一律に決まる商品(以下、定貫商品という)だけであった。しかし、新たに扱う精肉については、100グラム当たりの単価は決まっているが、個包装ごとに内容量及び販売価格が異なる商品(以下、不定貫商品という)になる。 A社で扱っている肉類の商品は、取引先であるB社が購入、加工、包装、店舗別ピッキング及び配送を行っている。B社は、A社以外とも取引を行っており、地方のスーパマーケットには不定貫商品も納品している。 A社の情報システム部に所属するC氏は、次のような変更を行うことにした。 ・精肉の商品には、大パックは300グラム、小パックは100グラムという目安の重量を設け、商品マスタに、大パック、小パックを別々の商品として登録する。 ・商品マスタで、不定貫商品を取り扱うようにするために、ある属性を新たに追加する。また、既存の属性の二つについて、現在と別の意味をもたせる。 ・B社では、納品明細データを基に、後述する計量値付機を使って、包装、計量、値札発行、値札貼付を行い、納品伝票データ及び納品明細データを更新する。 ・B社は、更新した納品伝票データ及び納品明細データを用いて納品伝票を印刷するとともに、納品伝票データ及び納品明細データをA社に送信する。 ・A社の本部では、B社から送信されてきた納品伝票データ及び納品明細データで、本部のファイルを更新する。
〔変更の概要〕 これまでA社で扱ってきた商品は、商品ごとに原単価、売単価が一律に決まる商品(以下、定貫商品という)だけであった。しかし、新たに扱う精肉については、100グラム当たりの単価は決まっているが、個包装ごとに内容量及び販売価格が異なる商品(以下、不定貫商品という)になる。 A社で扱っている肉類の商品は、取引先であるB社が購入、加工、包装、店舗別ピッキング及び配送を行っている。B社は、A社以外とも取引を行っており、地方のスーパマーケットには不定貫商品も納品している。 A社の情報システム部に所属するC氏は、次のような変更を行うことにした。 ・精肉の商品には、大パックは300グラム、小パックは100グラムという目安の重量を設け、商品マスタに、大パック、小パックを別々の商品として登録する。 ・商品マスタで、不定貫商品を取り扱うようにするために、ある属性を新たに追加する。また、既存の属性の二つについて、現在と別の意味をもたせる。 ・B社では、納品明細データを基に、後述する計量値付機を使って、包装、計量、値札発行、値札貼付を行い、納品伝票データ及び納品明細データを更新する。 ・B社は、更新した納品伝票データ及び納品明細データを用いて納品伝票を印刷するとともに、納品伝票データ及び納品明細データをA社に送信する。 ・A社の本部では、B社から送信されてきた納品伝票データ及び納品明細データで、本部のファイルを更新する。
〔B社の商品加工ラインでの作業の概要と変更要件〕
B社では、商品加工ラインで、商品の加工、包装、値札発行、値札貼付、店舗別ピツキングを行っている。値札には、商品名の他、消費期限、売価、税込売価及びバーコードを印字する。バーコードには、商品コード及び原価・売価情報を含める。
現在、A社向けには、加工肉類などの定貫商品だけを扱っている。本部から送られてきた注文速報データを基に、値札発行機で、商品ごとに、当日A社から発注された数量分の枚数の値札を発行し、手作業で商品に貼付している。その後、店舗別に、値札が貼付された商品を、納品伝票に記載された数量分ピッキングしている。
B社では不定貫商品の加工に当たり、現在、他社に納品している不定貫商品で用いている計量値付機を使用することにした。計量値付機とは、パックした商品をベルトコンベアで流し、量り部分で計量し、それを基に値札を発行し、値札を自動貼付する機械である。不定貫商品の値札には、従来のA社向け定貫商品の値札に印字している項目に加え、販売する店舗の店舗名、100グラム当たりの金額、内容量を印字する。PCで受信した納品明細データを計量値付機に送り、計量結果を反映させた納品明細データを送り返してもらい、PCの納品明細データ及び納品伝票データを更新する。計量値付機で行う作業は、次のとおりである。
(1)事前作業として、注文速報データを基に、商品単位に、それぞれの目安重量に応じたパックを、当日A社から発注された数量分準備する。
(2)PCから、当該商品の商品コード、商品名、消費期限、100グラム当たりの金額を計量値付機に送る。
(3)当該商品について、1店舗分の店番、店舗名、数量の情報を計量値付機に送る。
(4)1パックずつベルトコンベアに流し、まず、量り部分で計量し、内容量及び売価を計算する。次に、消費税率を用いて税込売価を計算する。その結果を基に値札を発行し、ベルトコンベアを流れる商品に自動貼付する。
(5)1店舗の数量分の作業が終了すると、計量結果データは計量値付機からPCに送信される。
(6)一つの店舗の作業が終わったら、(3)~(5)を、全ての店舗が終わるまで繰り返す。
(7)一つの商品の作業が終わったら、(2)~(6)を、全ての商品が終わるまで繰り返す。
定貫商品と不定貫商品の値札の例を図1に示す。
また、B社では、不定貫商品をA社店舗に納品する際の店舗別ピッキングについて、①従来の定貫商品と同じ店舗別ピッキングでは、A社の買掛金の処理に不都合を生じさせてしまうので、②店舗別ピッキングの方法を変更することにした。
〔買掛金システムに渡すデータの作成処理〕
店舗から送られてくる検品データ、検品差異データと、A社にある納品伝票データ、納品明細データを使って、買掛金システムに渡すデータを作成している。現在の処理の流れを表2に示す。
今回、不定貫商品を扱うに当たって、検品業務において、不定貫商品の納品数量が異なるケースを想定して、③検品差異データに、実納品原価、実納品売価の二つの属性を追加する。実納品原価、実納品売価は、実際に納品された商品の原価、売価を商品単位に合計して算出する。また、不定貫商品の検品差異データが発生した場合を考慮し、表2の検品差異データの処理を、不定貫商品については表3のように変更する。

設問1:〔変更の概要〕について、(1)~(3)に答えよ。
(1)不定貫商品について、B社から納品伝票データ及び納品明細データを送信してもらうように変更したのはなぜか。その理由を25字以内で述べよ。
模範解答
不定貫商品の価格を確定させる必要があるから
解説
解答の論理構成
- 不定貫商品の特性
「100グラム当たりの単価は決まっているが、個包装ごとに内容量及び販売価格が異なる」ため、発注時点では正確な金額が決まらない。 - 価格確定の流れ
B社の計量値付機でパックごとの重量を測定し、「内容量及び売価を計算」して「PCの納品明細データ及び納品伝票データを更新」する。 - A社が受け取るデータ
更新済みの「納品伝票データ及び納品明細データをA社に送信する」ことで、A社の買掛金システムは確定済みの原価・売価を取り込める。 - 結論形成
よって、B社から確定価格入りのデータを送ってもらう理由は「不定貫商品の価格を確定させる必要があるから」となる。
誤りやすいポイント
- 「数量が変わるから」と数量面だけで答えてしまい、価格確定という本質に触れない。
- A社側でも重さを入力すれば良いと誤解し、B社で計量・データ更新を行う必然性を見落とす。
- 定貫商品の処理と混同し、「従来と同じデータで十分」と考えてしまう。
FAQ
Q: 定貫商品ではB社からデータ返送が不要なのはなぜですか?
A: 「商品ごとに原単価、売単価が一律に決まる」ため、A社側が既に価格を把握しているからです。
A: 「商品ごとに原単価、売単価が一律に決まる」ため、A社側が既に価格を把握しているからです。
Q: A社が店舗で検品後に価格を確定してはだめですか?
A: 検品時点ではパックごとの重量を量り直しません。確定価格は加工・計量直後のB社でしか取得できません。
A: 検品時点ではパックごとの重量を量り直しません。確定価格は加工・計量直後のB社でしか取得できません。
Q: 不定貫商品の検品差異では何が追加されますか?
A: 「実納品原価、実納品売価」の2属性が検品差異データに追加され、差額計算に使用されます。
A: 「実納品原価、実納品売価」の2属性が検品差異データに追加され、差額計算に使用されます。
関連キーワード: 不定貫商品、計量値付機、納品明細データ、買掛金、データマッチング
設問1:〔変更の概要〕について、(1)~(3)に答えよ。
(2)商品マスタに新たに追加する属性がある。その内容を20字以内で述べよ。
模範解答
定貫商品か不定貫商品かを表す区分
解説
解答の論理構成
- 現状認識
- 従来は「商品ごとに原単価、売単価が一律に決まる商品(以下、定貫商品という)」しかなかった。
- 新規導入する精肉は「内容量及び販売価格が異なる商品(以下、不定貫商品という)」である。
- 変更方針
- 「商品マスタで、不定貫商品を取り扱うようにするために、ある属性を新たに追加する。」
- 目的は定貫/不定貫という性質を区別し、後続処理(納品・検品・買掛金計算など)の分岐条件に使うこと。
- 必要な属性の特定
- 不定貫の有無は真偽または区分値で十分。
- 重量や100グラム当たり単価は既に他の手段で扱われるため、ここでは識別子だけを追加すればよい。
- 結論
- したがって「定貫商品か不定貫商品かを表す区分」が最適解となる。
誤りやすいポイント
- 不定貫商品なので「内容量」や「100グラム当たり単価」を属性として追加すると早合点する。
- 「消費期限」や「売価」の意味変更に着目し過ぎて、新規属性の目的を見失う。
- 区分値を具体的に“0/1”や“D/U”などと書きたくなるが、本問は属性の「内容」を問うている。
FAQ
Q: 数量や重量を直接マスタに持たせてはいけないのですか?
A: 不定貫商品の数量・重量は個々のパックで変動するためマスタに固定値を置けません。マスタにはタイプ識別だけを持たせ、実数量は納品明細や検品差異で扱います。
A: 不定貫商品の数量・重量は個々のパックで変動するためマスタに固定値を置けません。マスタにはタイプ識別だけを持たせ、実数量は納品明細や検品差異で扱います。
Q: 既存属性の意味を変えるとは何を指しますか?
A: 例えば「原単価」「売単価」を定貫商品の一律価格から“不定貫商品の100グラム当たり単価”として流用することなどが該当します。これによりマスタ構造は最小限の変更ですみます。
A: 例えば「原単価」「売単価」を定貫商品の一律価格から“不定貫商品の100グラム当たり単価”として流用することなどが該当します。これによりマスタ構造は最小限の変更ですみます。
関連キーワード: 不定貫商品、定貫商品、商品マスタ、属性設計、データ識別
設問1:〔変更の概要〕について、(1)~(3)に答えよ。
(3)商品マスタの中に、従来と異なる意味をもたせる属性が二つある。新たにもたせる意味は、二つの属性に共通している。属性名を二つ答えよ。また、どのような意味をもたせるか、20字以内で述べよ
模範解答
属性名:
①:原単価
②:売単価
意味:100 グラム当たりの金額を表す。
解説
解答の論理構成
- 問題文確認
- 「新たに扱う精肉については、100グラム当たりの単価は決まっているが、個包装ごとに内容量及び販売価格が異なる商品」と記載。
- さらに「商品マスタで、不定貫商品を取り扱うようにするために、ある属性を新たに追加する。また、既存の属性の二つについて、現在と別の意味をもたせる」。
- “既存の属性の二つ”を特定
- 表1の商品マスタに存在する数量関連の金額属性は「原単価」「売単価」のみ。
- これらは現行では“1個当たり”であるが、不定貫商品では“重量当たり”に変更せざるを得ない。
- 新しい意味の決定
- 重量基準は問題文の「100グラム当たりの単価」に一致。
- よって両属性に共通してもたせる新たな意味は「100 グラム当たりの金額を表す」。
誤りやすいポイント
- 「原価」「売価」と誤記する:マスタの“単価”の話であり合計金額ではない。
- “追加する属性”である「ある属性」を答えてしまう:設問は「別の意味をもたせる属性」を聞いている。
- 「内容量」を新たな意味と勘違い:内容量は取引毎に変動しマスタ属性に適さない。
FAQ
Q: なぜ「原単価」「売単価」だけが対象なのですか?
A: 表1の「商品マスタ」で金額を保持する既存属性はこの二つのみだからです。他のファイル・属性は条件に合致しません。
A: 表1の「商品マスタ」で金額を保持する既存属性はこの二つのみだからです。他のファイル・属性は条件に合致しません。
Q: “100 グラム当たり”と限定する理由は?
A: 不定貫商品は包装ごとに重量が異なるため、金額を重量基準で統一しないと計算ロジック・検品差異処理が複雑化します。
A: 不定貫商品は包装ごとに重量が異なるため、金額を重量基準で統一しないと計算ロジック・検品差異処理が複雑化します。
Q: 追加される“ある属性”とは何ですか?
A: 設問の対象外ですが、通常は不定貫か定貫かを判別するフラグや「目安重量」などが想定されます。
A: 設問の対象外ですが、通常は不定貫か定貫かを判別するフラグや「目安重量」などが想定されます。
関連キーワード: データ正規化、マスタ管理、重量単価、不定貫商品、属性再定義
設問2:(B社の商品加エラインでの作業の概要と変更要件]について、(1)、(2)に答えよ。
(1)本文中の下線①で生じる不都合とは何か。その内容を40字以内で述べよ。
模範解答
実際に納品された商品の価格が、納品伝票に記載された価格と不一致となる。
解説
解答の論理構成
- 不定貫商品の性質
- 【問題文】では「不定貫商品…100グラム当たりの単価は決まっているが、個包装ごとに内容量及び販売価格が異なる」と説明されています。
- 従来方式(定貫商品)の前提
- 納品伝票は事前に数量×単価で「原価」「売価」を確定し、店舗別ピッキングでも数量が合えば価格も自動的に一致していました。
- 不定貫商品を従来方式でピッキングすると
- 計量前に作成された納品伝票には目安重量ベースの金額しか載っておらず、計量後に確定した実売価とは必ず差が生じます。
- 買掛金処理への影響
- 買掛金システムは検品データと「納品伝票データ」を突合して金額を決定します。【問題文】の表2では「納品伝票データ…原価合計」をそのまま買掛金に転記しているため、価格不一致は会計上の誤計上につながります。
- したがって下線①の“不都合”は
- 「実際に納品された商品の価格が、納品伝票に記載された価格と不一致となる」ことになります。
誤りやすいポイント
- 量(数量)ではなく価格の不一致が問題である点を見落とす。
- 検品差異データで後から補正すれば良いと早合点し、買掛金処理フローまで意識できない。
- ピッキング方法の変更=物流効率と捉え、会計データへの影響を考慮しない。
FAQ
Q: 数量は合っているのに、なぜ問題になるのですか?
A: 不定貫商品は同じ数量でも各パックの重量が異なるため、価格が変動します。納品伝票が数量ベースで事前作成されると価格だけがずれ、会計データが誤ります。
A: 不定貫商品は同じ数量でも各パックの重量が異なるため、価格が変動します。納品伝票が数量ベースで事前作成されると価格だけがずれ、会計データが誤ります。
Q: 検品時に価格も入力すればよいのでは?
A: 検品端末では通常価格を入力せず、【問題文】「修正なしの情報をセットして、検品データだけを本部に送信」が基本運用です。全店舗で価格入力を追加すると現場負荷が大きく、システム改修も必要になります。
A: 検品端末では通常価格を入力せず、【問題文】「修正なしの情報をセットして、検品データだけを本部に送信」が基本運用です。全店舗で価格入力を追加すると現場負荷が大きく、システム改修も必要になります。
関連キーワード: 不定貫商品、納品伝票、ピッキング、買掛金、計量値付機
設問2:(B社の商品加エラインでの作業の概要と変更要件]について、(1)、(2)に答えよ。
(2)本文中の下線②で、変更したピッキング方法を25字以内で述べよ。
模範解答
値札に印字された店舗名を見てピッキングする。
解説
解答の論理構成
- 問題文は、従来方式では「①従来の定貫商品と同じ店舗別ピッキングでは、A社の買掛金の処理に不都合を生じさせてしまう」と明記しています。
- そこで「②店舗別ピッキングの方法を変更することにした」とあるため、新方式が必要です。
- 不定貫商品の値札仕様には「販売する店舗の店舗名、100グラム当たりの金額、内容量を印字する」とあります。
- ラベルに店舗名が直接印字されれば、現場作業者は値札を見て簡単に仕分け可能となり、買掛金処理で生じる店舗別集計ミスを防げます。
- 以上より、変更後の方法は「値札に印字された店舗名を見てピッキングする」と結論付けられます。
誤りやすいポイント
- 「バーコード読み取りでピッキング」と早合点しやすいですが、問題文は読み取り機器の導入を示していません。
- 「内容量や売価で仕分け」と思い込むと、店舗別ではなく商品属性別の誤答になります。
- 「店舗名印字」は不定貫商品の値札限定の話で、定貫商品の値札には無い点を見落とさないことが重要です。
FAQ
Q: バーコードには店舗情報も含まれるのでは?
A: 問題文はバーコードに「商品コード及び原価・売価情報」を含めるとだけ記載しており、店舗名は値札の文字情報として印字されます。
A: 問題文はバーコードに「商品コード及び原価・売価情報」を含めるとだけ記載しており、店舗名は値札の文字情報として印字されます。
Q: 定貫商品のピッキング方法も変える必要がありますか?
A: 変更対象は不定貫商品のみです。定貫商品は従来どおりの店舗別ピッキングで問題ありません。
A: 変更対象は不定貫商品のみです。定貫商品は従来どおりの店舗別ピッキングで問題ありません。
関連キーワード: ピッキング、バーコード、不定貫商品、買掛金、検品差異
設問3:〔買掛金システムに渡すデータの作成処理〕について、(1)、(2)に答えよ
(1)本文中の下線③で、二つの属性を追加した理由を、35字以内で述べよ。
模範解答
商品ごとに原価、売価が異なり、数量だけでは算出できないから
解説
解答の論理構成
-
不定貫商品の性質を確認
- 【問題文】「100グラム当たりの単価は決まっているが、個包装ごとに内容量及び販売価格が異なる」とある。
- つまり同じ商品コードでもパックごとに重量が異なり、金額も変わる。
-
既存の検品差異処理の限界
- 定貫商品は「原単価 × 数量」で原価、「売単価 × 数量」で売価を算出できた。
- 数量のみ修正すれば買掛金への反映が可能。
-
不定貫商品への拡張要件
- 【問題文】「検品差異データに、実納品原価、実納品売価の二つの属性を追加する。」
- 検品時に数量だけでなく、実際の重量に基づく金額を確定させ、そのまま買掛金データへ連携させる仕組みが必要。
-
結論導出
- 不定貫商品は“数量=パック数”では金額が定まらない。
- よって実際に納品された原価・売価を格納する属性が追加された、という解答になる。
誤りやすいポイント
- 「重量が違う=数量も違う」と混同し、数量修正だけで済むと考えてしまう。
- 「実納品原価・実納品売価」は買掛金計算用ではなく統計用だと誤解する。
- 定貫商品にも同様の属性追加が必要だと思い込む。
FAQ
Q: 不定貫商品でも平均重量を決めておけば数量×単価で計算できませんか?
A: 平均値では個々のパックの実金額と差が生じ、買掛金・売上計上が正確になりません。そのため実納品金額を取る方式が採用されています。
A: 平均値では個々のパックの実金額と差が生じ、買掛金・売上計上が正確になりません。そのため実納品金額を取る方式が採用されています。
Q: 追加属性は売価だけでも良いのでは?
A: A社は買掛金(仕入)処理も行うため、取引先へ支払う原価情報も必須です。
A: A社は買掛金(仕入)処理も行うため、取引先へ支払う原価情報も必須です。
Q: 定貫商品で実納品原価・売価がズレるケースはありますか?
A: 基本的にありません。定貫商品は重量も価格も固定で、検品差異は数量差のみを扱います。
A: 基本的にありません。定貫商品は重量も価格も固定で、検品差異は数量差のみを扱います。
関連キーワード: 不定貫商品、検品差異データ、原価計算、買掛金処理、属性追加
設問3:〔買掛金システムに渡すデータの作成処理〕について、(1)、(2)に答えよ
(2)表3中の(a)~(e)に入れる適切な字句を答えよ。(a,bは順不同、d,eは順不同)
模範解答
a:実納品原価
b:実納品売価
c:納品明細
d:原価
e:売価
解説
解答の論理構成
- 追加される属性の確認
【問題文】では「③検品差異データに、実納品原価、実納品売価の二つの属性を追加する。」と明記。よって (a)(b) は「実納品原価」「実納品売価」。 - 書き換える対象テーブルの特定
表3の処理文は「(a)、(b)で(c)データの(d)、(e)を書き換える」とあり、その直前で「納品明細データと検品差異データを…マッチングさせ」と書かれているため、(c) は「納品明細」。 - 書き換えるカラムの決定
納品明細ファイルの属性一覧(表1)に「原価」「売価」がある。【問題文】既存ロジックでは「商品マスタ上の原単価、売単価に実納品数量を乗じて算出した原価、売価で納品明細データの原価、売価を書き換える」とあり、金額項目はこの2つ。従って (d)(e) は「原価」「売価」。 - 順不同の扱い
問題指示により (a)(b)、(d)(e) は順不同で可。したがって解答は
a:実納品原価 / b:実納品売価
c:納品明細
d:原価 / e:売価
誤りやすいポイント
- 検品差異データに追加された属性を「実納品数量」と勘違いし、(a)(b) を誤答する。
- 書き換え対象を「納品伝票」と誤認し、(c) を誤答する。
- 納品明細の金額項目を「原単価」「売単価」と取り違える。原単価・売単価は商品マスタの属性であり納品明細では「原価」「売価」である。
- 順不同指定を見落とし、解答欄の並び違いで失点する。
FAQ
Q: 実納品原価・実納品売価はどのタイミングで計算されますか?
A: 店舗での検品結果として「検品差異データ」を送信する際、商品単位に合計した値が計算され属性に格納されます。
A: 店舗での検品結果として「検品差異データ」を送信する際、商品単位に合計した値が計算され属性に格納されます。
Q: 原価・売価のどちらが先でも良いのでしょうか?
A: 問題文に「順不同」とあるので、(d)(e) の順序は採点対象外です。ただしペアで正しく書く必要があります。
A: 問題文に「順不同」とあるので、(d)(e) の順序は採点対象外です。ただしペアで正しく書く必要があります。
Q: 納品明細を選ぶ根拠は?
A: 表3に「納品明細データと検品差異データを…マッチング」と明記されており、書き換え対象はマッチング済みの納品明細と分かります。
A: 表3に「納品明細データと検品差異データを…マッチング」と明記されており、書き換え対象はマッチング済みの納品明細と分かります。
関連キーワード: マスタ更新、データマッチング、買掛金処理、不定貫商品、伝票管理


