システムアーキテクト試験 2019年 午前222


図は、既存の電話機とPBXを使用した企業内の内線網を、IPネットワークに続合する場合の接続構成を示している。図中のa~cに該当する装置の適切な組合せはどれか。
問題画像選択肢画像
(正解)

解説

図に示された既存電話機とPBXをIPネットワークに接続する構成【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:aはPBX、bはVoIPゲートウェイ、cはルータの組み合わせが正解です。
  • 根拠:既存電話機はPBXに接続し、PBXからIPネットワークへはVoIPゲートウェイを介して変換し、ルータでIPネットワークに接続します。
  • 差がつくポイント:VoIPゲートウェイの役割を理解し、PBXとルータの接続順序を正しく把握することが重要です。

正解の理由

aは既存の電話機を接続するPBXで、内線交換を行います。bはPBXの音声信号をIPパケットに変換するVoIPゲートウェイで、IPネットワークとの橋渡しを担います。cはIPネットワークへのルーティングを行うルータであり、これらの順序が通信の流れとして自然かつ正しいため、選択肢アが正解です。

よくある誤解

VoIPゲートウェイとルータの役割を混同し、順序を逆に考える誤りが多いです。PBXがIPネットワークに直接接続できると誤解することもあります。

解法ステップ

  1. 既存電話機の接続先はPBXであることを確認する。
  2. PBXからIPネットワークに接続するためには音声信号をIP化する装置(VoIPゲートウェイ)が必要と理解する。
  3. IPネットワークに接続するための装置はルータであることを確認する。
  4. 図の順序に沿ってa→b→cにそれぞれPBX、VoIPゲートウェイ、ルータを割り当てる。
  5. 選択肢の中からこの組み合わせを選ぶ。

選択肢別の誤答解説ステップ

  • ア:正解。PBX→VoIPゲートウェイ→ルータの順で正しい。
  • イ:PBXの後にルータが来てVoIPゲートウェイが最後では、音声信号のIP変換が適切に行われない。
  • ウ:VoIPゲートウェイが電話機の直後に来るのは誤り。PBXが電話機の管理装置であるため順序が逆。
  • エ:VoIPゲートウェイが電話機の直後、ルータの後にPBXが来るのは通信の流れとして不自然。

補足コラム

VoIPゲートウェイはアナログやデジタルの音声信号をIPパケットに変換し、逆にIPパケットを音声信号に戻す役割を持ちます。PBXは電話交換機として内線通話や外線接続を管理し、ルータは異なるネットワーク間のパケット転送を行います。これらの役割を理解することがネットワーク構成問題の解答に直結します。

FAQ

Q: PBXはIPネットワークに直接接続できないのですか?
A: 既存のPBXはIP通信に対応していないため、VoIPゲートウェイを介してIPネットワークに接続します。
Q: ルータとVoIPゲートウェイの違いは何ですか?
A: ルータはネットワーク間のパケット転送装置で、VoIPゲートウェイは音声信号とIPパケットの変換装置です。

関連キーワード: PBX, VoIPゲートウェイ, ルータ, IPネットワーク, 内線網, 音声通信, ネットワーク接続
← 前の問題へ次の問題へ →

©︎2025 情報処理技術者試験対策アプリ