応用情報技術者(AP) 試験概要
応用情報技術者試験(AP)は、情報処理技術者試験の中級(レベル3)に位置づけられる国家試験です。IT 基盤から AI・DX・クラウド・セキュリティまでを広く深くカバーし、企画・設計・開発・運用・管理を横断的に担う“実務力”を証明します。Ver.7.0/7.1 シラバス準拠(令和6年秋期~)では、LLM・生成 AI・IoT・5G・ゼロトラスト・クラウドネイティブ・DevSecOps・サステナビリティなどの最新潮流も反映されました。
- 区分AP
- レベルレベル3
- 実施期春期 / 秋期
- 実施セクション午前 / 午後
- 公式情報IPA公式ページ
- シラバスシラバス Ver.7.1(2025.4 公開)
試験の特徴・概要
- IT活用によるサービス創出・業務改革をリードする“中堅IT人材”向け。
- テクノロジ、マネジメント、ストラテジの3領域を統合した応用力・課題解決力を認定。
- 最新技術(DX、AI、クラウド、セキュリティ、IoT、モバイル、ビッグデータ等)を戦略的に利活用できる人材を想定。
試験構成
- 午前:四肢択一式80問(150分)。テクノロジ系(50問)、マネジメント系(10問)、ストラテジ系(20問)から出題。
- 午後:記述式11問中5問選択(150分)。セキュリティ、ネットワーク、データベース、プロジェクト管理、経営戦略、システムアーキテクチャ、組込みシステムなど多様なテーマから出題。実務シナリオに対する分析力・記述力が求められる。
合格基準午前・午後それぞれで満点の60%以上を得点すれば合格。、いずれかの試験で基準点未満の場合は不合格。
対象者像
- ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者
求められる主な能力・役割
- DX・IT 戦略の立案と実行力
- システム/サービスの企画・要件定義・設計・開発・運用力
- プロジェクト/サービスマネジメント(品質・コスト・納期・リスク)の遂行力
- 情報セキュリティ設計・運用・インシデント対応力(ゼロトラスト含む)
- AI・データサイエンス・クラウドネイティブ・IoT 等の最新技術活用力
- 法令・標準・倫理に基づくコンプライアンス・ガバナンス対応力
求められる知識
- 【テクノロジ系】計算機システム/プロセッサ、ネットワーク(SDN、5G/6G、LPWA)、データベース、アルゴリズム・プログラミング、情報セキュリティ(ゼロトラスト、EDR、SBOM)、組込み・IoT、AI・機械学習・ディープラーニング、クラウド(IaaS/PaaS/SaaS、コンテナ、DevOps)、デジタルツイン・シミュレーション
- 【マネジメント系】プロジェクトマネジメント(ウォーターフォール/アジャイル/DevSecOps)、サービスマネジメント(ITIL4、SLA/SLO、SRE)、システム監査・内部統制・リスク/インシデント管理
- 【ストラテジ系】DX戦略、経営戦略・技術戦略、ビジネスモデルキャンバス、SDGs/ESG/サステナビリティ、企業会計・ファイナンス、法務(個人情報保護法、著作権/特許、不正競争防止法)、AI 倫理・ガイドライン
求められる技能
- 要件定義から保守までのライフサイクルを一貫してリード(DevOps/MLOps 含む)
- クラウド・コンテナ・IaC を用いたシステム構築・自動化
- AI モデルの選定・PoC・評価指標(Accuracy/ROC/AUC 等)設計
- プロジェクトのアジャイル計画立案・スクラムイベント運営・バーンダウン管理
- セキュアコーディング・脆弱性診断・インシデントレスポンス手順策定
- ビジネス分析(3C/SWOT/バリューチェーン)と IT 投資対効果(ROI/EVA)算出
攻略ポイント・学習アドバイス
- 出題範囲が広いため、公式シラバスで各カテゴリの学習項目を把握し、バランスよく対策することが重要。
- 午前試験は過去問演習を中心に、頻出分野(ネットワーク、データベース、セキュリティ、プロジェクト管理など)を重点的に繰り返す。
- 午後試験は過去問で出題パターンを把握し、記述練習を通じて要点を簡潔にまとめる力を養う。自分の得意分野・業務経験と関連づけて選択戦略を立てる。
- 近年はAI・データサイエンス・DX推進などの新分野や最新法令にも目を通し、知識のアップデートを心がける。
- 公式解説・採点講評で「採点基準」「キーワード」も意識した答案作成を練習する。
シラバス概要
- 計算機システム・OS・仮想化・プロセッサアーキテクチャ
- ネットワーク(5G/6G・SDN・NW 仮想化)/クラウド・コンテナ
- 情報セキュリティ(ゼロトラスト・EDR・PKI・暗号理論)
- AI・データサイエンス・ディープラーニング・LLM
- IoT/エッジ・組込み・制御理論、ICT 利用製品安全
- プロジェクトマネジメント(PMBOK7/アジャイル・スクラム/DevOps)
- サービスマネジメント(ITIL4/SRE/クラウド運用)
- システム監査・ガバナンス・内部統制(JIS Q 27001、ISMAP)
- 経営・IT 戦略(DX、ESG、GX、SDGs)
- ビジネス分析(3C、SWOT、バリューチェーン、BMC)
- 法務(個人情報保護法、GDPR、AI 倫理・著作権・特許)、会計・ファイナンス
テクノロジ系
マネジメント系
ストラテジ系
年度別 統計データ(表形式)
各年度ごとの合格率・平均年齢・合格者数などの推移です。
※ 表は横にスクロールできます
| 年度 | 受験申込者数(人) | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) | 合格者平均年齢(才) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2009 春期 | 56141 | 36653 | 9549 | 26.1 | 29.5 |
| 2009 秋期 | 62294 | 41565 | 8908 | 21.4 | 29.0 |
| 2010 春期 | 65487 | 42338 | 8592 | 20.3 | 28.6 |
| 2010 秋期 | 66241 | 43226 | 9898 | 22.9 | 28.8 |
| 2011 春期 | 62116 | 37631 | 7745 | 20.6 | 29.3 |
| 2011 秋期 | 56085 | 36498 | 8612 | 23.6 | 29.2 |
| 2012 春期 | 55253 | 35072 | 7945 | 22.7 | 29.0 |
| 2012 秋期 | 57609 | 38826 | 7941 | 20.5 | 28.5 |
| 2013 春期 | 52556 | 33153 | 6354 | 19.2 | 28.3 |
| 2013 秋期 | 54313 | 34314 | 6362 | 18.5 | 28.9 |
| 2014 春期 | 47830 | 29656 | 5969 | 20.1 | 28.5 |
| 2014 秋期 | 51647 | 33090 | 6686 | 20.2 | 29.4 |
| 2015 春期 | 47050 | 30137 | 5728 | 19.0 | 28.7 |
| 2015 秋期 | 50594 | 33253 | 7791 | 23.4 | 28.9 |
| 2016 春期 | 44102 | 28229 | 5801 | 20.5 | 28.8 |
| 2016 秋期 | 52845 | 35064 | 7511 | 21.4 | 29.4 |
| 2017 春期 | 49333 | 31932 | 6443 | 20.2 | 29.4 |
| 2017 秋期 | 50969 | 33104 | 7216 | 21.8 | 28.7 |
| 2018 春期 | 49223 | 30435 | 6917 | 22.7 | 29.3 |
| 2018 秋期 | 52219 | 33932 | 7948 | 23.4 | 29.2 |
| 2019 春期 | 48804 | 30710 | 6605 | 21.5 | 28.2 |
| 2019 秋期 | 50440 | 32845 | 7555 | 23.0 | 29.0 |
| 2020 秋期 | 42393 | 29024 | 6807 | 23.5 | 28.5 |
| 2021 春期 | 41415 | 26185 | 6287 | 24.0 | 28.9 |
| 2021 秋期 | 48270 | 33513 | 7719 | 23.0 | 29.0 |
| 2022 春期 | 49171 | 32189 | 7827 | 24.3 | 28.9 |
| 2022 秋期 | 54673 | 36329 | 9516 | 26.2 | 28.1 |
| 2023 春期 | 49498 | 32340 | 8805 | 27.2 | 29.4 |
| 2023 秋期 | 56073 | 37763 | 8753 | 23.2 | 28.4 |
| 2024 春期 | 55569 | 36740 | 8677 | 23.6 | 29.3 |
| 2024 秋期 | 65667 | 44243 | 12613 | 28.5 | 28.9 |
年度別 統計推移グラフ
各年度ごとの合格者数・受験者数・合格率・平均年齢の推移
合格者数

受験者数

合格率(%)

合格者平均年齢

