応用情報技術者 2009年 春期 午前2 問71
問題文
ある期間の生産計画において、図の部品表で表される製品Aの需要量が10個であるとき、部品Dの正味所要量は何個か。ここで、ユニットBの在庫残が5個、部品Dの在庫残が25個あり、ほかの在庫残、仕掛残、注文残、引当残などはないものとする。

選択肢
ア:80
イ:90(正解)
ウ:95
エ:105
🔒 解説は解答すると表示されます
部品Dの正味所要量【午前2解説】
正解の理由
製品Aの需要10個から部品Dの必要数を上位から順に展開(B・Cを経由)して算出すると、部品Dの総必要数は115個になります。ここから在庫25個を差し引いた正味所要量が90個となるため、選択肢の中ではイが正しい答えです。
計算の流れ(要点)
- 製品A:10個
- A→ユニットB:4個必要 → 10×4 = 40(ユニットBの必要数)
- ユニットB在庫5個を考慮 → 40 − 5 = 35(追加生産すべきユニットB)
- ユニットBが必要とする部品D:35 × 3 = 105
- A→ユニットC:1個必要 → 10×1 = 10(ユニットCの必要数)
- ユニットCが必要とする部品D:10 × 1 = 10
- 部品Dの総必要数(粗所要量):105 + 10 = 115
- 部品D在庫25個を差引 → 正味所要量 = 115 − 25 = 90(イ)
解法ステップ
- 製品Aの需要量から直下のユニット(B, C)の必要数を算出する(乗算)。
- 各ユニットについて在庫があれば、その在庫数をユニットの必要数から差し引いて「追加で作る(発注する)ユニット数」を求める。
- 「追加で作るユニット数」に対して各下位部品の個数を乗じ、各部品の粗所要量を求める。
- 異なる経路から来る同一部品(ここでは部品D)の粗所要量を合計する。
- その合計から当該部品の手持在庫を差し引き、正味所要量を求める。
選択肢別の誤答解説
-
ア:80
誤りの典型例は、ユニットBの在庫(5個)を正しく扱してユニットB由来のD(105)は算出したが、ユニットC由来の部品D(10個)を見落としている場合です。105 − 25 = 80 となり、部品C由来の10個を加え忘れたために過小評価(不足見積り)になっています。 -
イ:90(正答)
上述の通り、ユニットBの在庫を差引いた追加生産分(35)からDを算出(35×3=105)、ユニットC由来のD(10)を加えた粗所要量115から在庫25を差引いて90になります。 -
ウ:95
これは算数ミスや在庫数の読み違い(例:部品D在庫を25でなく20と誤読)によって生じる値です。正しい粗所要量115から誤って20を差し引くと95になります。実務・試験では在庫値の確認ミスが原因になることが多いです。 -
エ:105
ユニットBの在庫(5個)を考慮せずに計算した場合に出る代表的な誤りです。ユニットBを40としたまま計算すると、B由来のDは40×3=120、C由来の10を加えて粗所要量130、在庫25を差引くと130 − 25 = 105 となり、実際より過大に見積もられます。したがってエはユニットB在庫の無視(=過大評価)による誤答です。
よくある誤解
- 在庫の扱いをどの段階で行うかを混同する:サブユニット(ユニットBなど)の在庫はまずユニットの必要数から差し引き、その後に下位部品を展開するのが正しい順序です。下位部品で先に在庫を引くと二重処理や見落としが起きます。
- 異なる経路から来る同一部品の集計漏れ:部品Dのように複数のユニット経由で必要になる場合、全経路分を合算するのを忘れやすいです(今回のユニットC由来の10個など)。
- 在庫数や乗算の単位ミス・書き間違い:25を20と読む、4を3と書くなどの単純ミスで解答が大きくずれます。筆算や二重チェックが有効です。
補足コラム
この問題はBOM(部品表)に基づくMRP的な「所要量展開(explosion)」の典型問題です。ポイントは「上位の在庫は上位で引く」「下位部品は必要なユニット数に対して乗じる」「同一部品は全経路分を合算する」という三原則です。試験では手順を順番通りに丁寧に行うことが点数確保につながります。
簡単な式表現(本問の流れ)
- ユニットB必要数 = 10 × 4 = 40
- ユニットB追加生産 = 40 − 5 = 35
- D(B由来) = 35 × 3 = 105
- D(C由来) = 10 × 1 = 10
- D粗所要量 = 105 + 10 = 115
- D正味所要量 = 115 − 25 = 90
FAQ
Q. ユニットの在庫を下位部品に換算して扱ってはいけないのですか?
A. 基本的には上位の在庫はそのまま上位で差し引き、差し引いた「追加生産分」に対して下位部品を展開します。在庫を下位に勝手に換算すると二重引当や誤算が生じます。
A. 基本的には上位の在庫はそのまま上位で差し引き、差し引いた「追加生産分」に対して下位部品を展開します。在庫を下位に勝手に換算すると二重引当や誤算が生じます。
Q. もし部品Dの在庫が仕掛・引当で使えない場合はどう扱いますか?
A. 問題文で「在庫残のみ利用可能で、仕掛・引当等はない」とある場合は単純に差引きますが、実務では仕掛・引当があると利用可能在庫は減るため、正味所要量は増えます。必ず利用可能在庫を確認してください。
A. 問題文で「在庫残のみ利用可能で、仕掛・引当等はない」とある場合は単純に差引きますが、実務では仕掛・引当があると利用可能在庫は減るため、正味所要量は増えます。必ず利用可能在庫を確認してください。
関連キーワード: 部品表、所要量展開、MRP、BOM、正味所要量、在庫引当、サブアセンブリ、計算手順

\ せっかくなら /
応用情報技術者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

