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応用情報技術者 2012年 春期 午前219


問題文

あるクライアントサーバシステムにおいて、クライアントから要求された1件の検索を処理するために、サーバで平均100万命令が実行される。1件の検索につき、ネットワーク内で転送されるデータは平均バイトである。このサーバの性能は 100MIPSであり、ネットワークの転送速度はビット/秒である。このシステムにおいて、1秒間に処理できる検索要求は何件か。ここで、処理できる件数は、サーバとネットワークの処理能力だけで決まるものとする。また、1バイトは8ビットとする。

選択肢

50(正解)
100
200
400

あるクライアントサーバシステムの検索処理性能計算【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:1秒間に処理できる検索要求は50件である。
  • 根拠:サーバの処理能力とネットワーク転送速度の両方を考慮し、ボトルネックとなる方で処理件数を決定する。
  • 差がつくポイント:命令数とMIPS、データ量と転送速度の単位変換を正確に行い、両者の処理時間を比較すること。

正解の理由

サーバの処理時間は、1件あたりの命令数(100万命令)をサーバ性能(100MIPS)で割ると、1件あたり0.01秒となります。一方、ネットワークの転送時間は、1件あたりのデータ量(バイト=ビット)を転送速度(ビット/秒)で割ると0.02秒です。処理全体のボトルネックはネットワーク転送時間の方が長いため、1秒間に処理できる件数は件となり、選択肢アが正解です。

よくある誤解

サーバの処理時間だけで計算し、100件と答える誤りが多いです。ネットワーク転送時間も必ず考慮し、全体の処理時間を評価する必要があります。

解法ステップ

  1. 1件あたりの命令数を確認(100万命令)。
  2. サーバ性能(100MIPS)から1件の処理時間を計算:
  3. 1件あたりのデータ量をビットに変換:バイト × 8 = ビット。
  4. ネットワーク転送速度(ビット/秒)から転送時間を計算:
  5. サーバ処理時間とネットワーク転送時間の大きい方(0.02秒)をボトルネックとし、1秒間に処理可能な件数を求める:件。

選択肢別の誤答解説

  • イ(100件):サーバ処理時間のみ考慮し、ネットワーク転送時間を無視した誤り。
  • ウ(200件)、エ(400件):さらに誤った単位変換や計算ミスにより、処理時間を過小評価している。
  • ア(50件):サーバとネットワーク両方の処理時間を正しく比較し、ボトルネックを考慮した正解。

補足コラム

MIPS(Million Instructions Per Second)はCPUの処理速度を示す指標で、1秒間に何百万命令を実行できるかを表します。ネットワーク転送速度はビット/秒で表されるため、データ量の単位変換(バイト→ビット)が必須です。システム全体の処理性能評価では、CPU処理時間と通信時間の両方を比較し、遅い方が全体の処理速度を決定します。

FAQ

Q: MIPSが100でも処理件数が50件なのはなぜですか?
A: ネットワーク転送時間がサーバ処理時間より長いため、転送速度がボトルネックとなり処理件数が制限されます。
Q: データ量をバイトからビットに変換する理由は?
A: ネットワーク速度がビット/秒で表されるため、単位を合わせて計算する必要があります。

関連キーワード: MIPS, ネットワーク転送速度、ボトルネック分析、単位変換、処理性能計算
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