応用情報技術者 2019年 秋期 午前2 問41
問題文
内部ネットワークの PC からインターネット上の Webサイトを参照するときに,DMZに設置した VDI (Virtual Desktop Infrastructure) サーバ上の Webブラウザを利用すると、未知のマルウェアがPCにダウンロードされるのを防ぐというセキュリティ上の効果が期待できる。この効果を生み出す VDI サーバの動作の特徴はどれか。
選択肢
ア:Webサイトからの受信データのうち、 実行ファイルを削除し、 その他のデータをPCに送信する。
イ:Webサイトからの受信データは、 IPsec でカプセル化し,PCに送信する。
ウ:Webサイトからの受信データは、 受信処理ののち生成したデスクトップ画面の画像データだけをPCに送信する。(正解)
エ:Webサイトからの受信データは、不正なコード列が検知されない場合だけPCに送信する。
VDIサーバの動作によるマルウェア感染防止の効果【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:VDIサーバはWebブラウザの処理をサーバ側で行い、PCには画面の画像データのみを送信することでマルウェア感染を防止します。
- 根拠:実行ファイルやスクリプトなどのコードはサーバ内で処理され、PCに直接送られないため、未知のマルウェアがPCに到達しません。
- 差がつくポイント:VDIの「画面転送方式」による隔離効果を理解し、単なるデータ検査や暗号化とは異なる点を押さえることが重要です。
正解の理由
選択肢ウは、VDIサーバがWebサイトから受信したデータをサーバ内で処理し、PCには処理結果の「デスクトップ画面の画像データ」だけを送信する動作を示しています。これにより、実行可能なファイルやスクリプトがPCに届かず、未知のマルウェアがPCにダウンロードされるリスクを大幅に減らせます。VDIの本質は「処理の分離と画面転送」であり、これがセキュリティ効果の根幹です。
よくある誤解
VDIは単にファイルの検査や暗号化を行う仕組みではなく、PCに実行可能なコードを送らないことで感染を防ぐ点が重要です。画面の画像データだけを送るため、マルウェアがPCに侵入できません。
解法ステップ
- 問題文から「未知のマルウェアがPCにダウンロードされるのを防ぐ」ことが目的とわかる。
- VDIの特徴を思い出し、処理をサーバ側で行いPCには画面情報のみ送る仕組みを確認。
- 選択肢を比較し、実行ファイルやコードをPCに送る可能性があるものを除外。
- 画面の画像データだけを送る選択肢ウが最も適切と判断。
選択肢別の誤答解説
- ア: 実行ファイルを削除するとあるが、未知のマルウェアは検知できない場合もあり、完全な防止にはならない。
- イ: IPsecでカプセル化してもデータ自体はPCに届くため、マルウェア感染防止には不十分。
- ウ: Webブラウザの処理をサーバ側で行い、画面の画像データのみをPCに送るため安全。
- エ: 不正コード検知は未知のマルウェアには対応できず、検知できない場合は感染リスクが残る。
補足コラム
VDI(Virtual Desktop Infrastructure)は、ユーザのPCではなくサーバ上でOSやアプリケーションを動作させ、画面情報だけをネットワーク経由で送る技術です。これにより、端末側のセキュリティリスクを大幅に低減できます。特に未知のマルウェア対策として有効で、企業のセキュリティ強化策として注目されています。
FAQ
Q: なぜ画面の画像データだけを送ることが安全なのですか?
A: 画像データは実行可能なコードを含まないため、マルウェアがPCに侵入する経路を断てます。
A: 画像データは実行可能なコードを含まないため、マルウェアがPCに侵入する経路を断てます。
Q: IPsecなどの暗号化はマルウェア感染防止に効果がありますか?
A: 暗号化は通信の盗聴防止には有効ですが、マルウェア自体の送信を防ぐものではありません。
A: 暗号化は通信の盗聴防止には有効ですが、マルウェア自体の送信を防ぐものではありません。
関連キーワード: VDI, マルウェア対策、画面転送方式、セキュリティ、仮想デスクトップ

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