データマネジメント試験 概要
データマネジメント試験の試験内容・出題形式・対策情報
本試験の問題演習(過去問・サンプル問題)は現在準備中です。 まずは以下の試験概要をご覧ください。
本ページは、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が公表した「見直しの検討状況」およびサンプル問題をもとに、現時点で判明している情報を整理したものです。試験区分名称・出題数・合格基準・実施時期などは今後変更される可能性があります。出題範囲・シラバス案・サンプル問題の公表状況は本文「出題範囲とシラバス」冒頭の表に一元的にまとめています。最新情報は必ずIPA公式をご確認ください。
データマネジメント試験(DM)とは
データマネジメント試験(DM)は、2027年度から新設される国家試験です。AI活用において求められる、主にビジネス部門を想定したデータの整備・管理に関するスキルを評価することを目的としています。幅広いビジネスパーソンの受験を想定し、**ITパスポート試験の「次のステップ」**として位置づけられる、入門〜基礎レベルの試験です(スキルレベルはIPA未公表。本ページではレベル2相当と推定しています)。試験はCBT(Computer Based Testing)方式で実施され、科目A・科目Bを合わせて120分・計60問が出題される見込みです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 区分 | データマネジメント試験(DM)※名称は仮称 |
| レベル | レベル2相当と推定(IPA未公表。ITパスポートの次のステップとの位置づけ) |
| 実施方式 | CBT方式 |
| 試験構成 | 科目A+科目B |
| 試験時間 | 科目A・科目B合計120分 |
| 出題数 | 科目A 48問(四肢択一式)/科目B 12問(多肢選択式) |
| 想定対象 | ビジネス部門でデータを整備・活用する社会人 |
| 開始予定 | 2027年度 夏頃〜秋頃 |
| 公式情報 | IPA公式:見直しの検討状況 |
| 出題範囲 | 公表済み(科目A・科目B)/詳細シラバス案は準備中。サンプル問題は公表済み(「出題範囲とシラバス」を参照) |
- AI時代のデータ活用に焦点:生成AIやデータドリブン経営の普及を背景に、技術者だけでなく「データを使う立場のビジネスパーソン」に必要なデータ整備・管理の素養を評価する試験として新設される。
- ITパスポートの次の一歩:ITパスポート試験でIT全般の基礎を身につけた人が、データ領域に踏み込む際の入口として設計されている。技術系の高いハードルに阻まれていた層に向けた新しい受け皿といえる。
- 既存試験の置き換えではなく「新設」:基本情報技術者試験などと並立する独立した試験区分で、現行試験のいずれかが廃止されて生まれるものではない。
- CBTで通年〜随時受験を想定:全試験区分のCBT化方針に沿って実施される。具体的な実施時期・期間は検討中。
- 新試験制度で最初にサンプル問題が公表された区分:2026年6月22日、新試験制度の各区分に先駆けて科目A・科目Bのサンプル問題が公表された。
試験の形式・出題構成・採点方式
データマネジメント試験は、CBT方式で科目A・科目Bの2科目構成です(IPA検討状況・公表サンプル問題による暫定値)。
- 科目A: 48問/四肢択一式(基礎知識を確認)
- 科目B: 12問/多肢選択式(事例・応用的な理解を確認)
- 試験時間: 科目A・科目Bを合わせて 120分
- 出題数合計: 60問
採点・合格基準: 合格基準はIPAから今後公表される予定です。現行の同種試験(情報セキュリティマネジメント試験など)と同様に、科目A・科目Bの総合評価点で合否を判定する形が想定されますが、正式な配点・基準点は未確定です。
対象者像・求められる知識と技能
対象者像
- ビジネス部門でデータの収集・整備・活用に携わる社会人(営業・企画・マーケティング・管理部門など)
- データを根拠にした意思決定や業務改善を進めたい非エンジニア層
- ITパスポート試験に合格し、次のステップとしてデータ領域の学習を考えている人
求められる主な能力
- 業務で扱うデータの意味・品質・整合性を理解し、適切に整備・管理する
- データを活用した意思決定・業務改善の基礎を実践する
- データの取り扱いに関わるルール・セキュリティ・倫理を順守する
求められる知識(想定)
- データマネジメントの基礎(データの収集・蓄積・整備・品質管理の考え方)
- データベース・表計算・BIツール等を用いたデータ活用の基礎
- データガバナンス/個人情報保護/情報セキュリティ/AI倫理の基礎
- 統計・分析の初歩、データを根拠に説明する力
- DX・データドリブン経営の基本的な考え方
※ 上記は本サイトが整理した概観です。IPAが公表している正式な出題範囲は、次章「出題範囲とシラバス」を参照してください。
出題範囲とシラバス
公表状況
データマネジメント試験は、出題範囲とサンプル問題が公表済みで、詳細シラバス案だけが準備中という状態です(2026年8月17日時点)。サンプル問題が先行公開されている点で、他の新設区分より情報がそろっています。
| 対象 | 状況 | 参照している資料 |
|---|---|---|
| 科目Aの出題範囲(大分類・中分類) | 公表済み | 出題範囲等の改定案Ver1.0(PDF)(2026年3月31日) |
| 科目Bの出題範囲(大項目・小項目) | 公表済み | 同上 |
| シラバス案(科目A・科目Bの詳細) | 準備中 | ー |
| サンプル問題 科目A | 公表済み | PDF(2026年6月22日公表) |
| サンプル問題 科目B | 公表済み | PDF(2026年6月22日公表) |
シラバス案は2026年度夏頃を目途に公表される予定で、公表され次第、本ページに追記予定です。なお、サンプル問題が新試験制度の全区分に先駆けて公表されたのは本試験のみで、他区分(プロフェッショナルデジタルスキル試験の各区分・ITパスポート・情報処理安全確保支援士)のサンプル問題は準備中です。
科目Bの出題範囲
科目Bは4大項目で構成されます。以下はIPA公表の出題範囲を整理したものです。
1. データの適切な取扱いに関すること
- データの定義及び内容の確認
- データ間の関係と整合性の確認
- 利用目的、アクセス範囲、機密レベル、ルール及び倫理に基づく適切な取扱い
- メタデータ整備状況、データ品質などの確認と問題発見時の対応
- AI活用におけるデータ利用上の留意事項への対応
- 非構造化データの特性を踏まえた取扱い
2. データ活用による意思決定、検証と改善に関すること
- データ活用の目的に沿うデータの特定と選定
- ビジネス課題の解消や価値創出のためのデータ分析の実施
- データ分析結果から得られる洞察の把握、意思決定への反映
- 意思決定に基づく対応結果の検証と改善
- データ活用プロセスの改善及び得られた教訓の共有
3. データ活用の組織文化の醸成に関すること
- データ活用の意義の啓発(成功事例の共有など)
- 協働によってデータ活用を促進する環境の形成・定着
4. データマネジメントの成熟度向上に関すること
- データ活用及びデジタル技術(AIを含む)に関する各種動向の把握
- 概念実証(PoC)の企画及び実施
- PoCの実施結果の関係者への情報共有・提案
大項目1・2が実務での取扱いと活用、大項目3・4が組織への働きかけという構成です。技術的な処理そのものではなく「データを扱う側の判断と行動」が問われる点が、この試験の性格をよく表しています。非構造化データやAI活用時の留意事項も明示的に範囲に含まれます。
科目Aの出題範囲
科目Aは、全試験区分に共通する科目Aの体系のうち、データマネジメント試験が担当する分類が指定されています。重点分野(◎)はデータマネジメントとデータ分析・データ利活用の2中分類です。
そのほかに経営戦略・デジタル戦略、ビジネスモデル・ビジネスプロセス、AI利活用、経営・組織論、クラウド、データベース、AI技術、情報デザイン・情報メディア、情報倫理・AI倫理、ビジネス関連法規、プライバシー関連法規が出題範囲に含まれます。各中分類の小分類・用語例はシラバス案の公表を待つ必要があります。
サンプル問題から読み取れる出題イメージ
シラバス案に先行して、科目A・科目Bのサンプル問題から出題の形式と水準を確認できます。
- 科目A(四肢択一式):データガバナンスの意義など、データマネジメントの基礎知識を問う内容です。
- 科目B(多肢選択式):長文の事例形式です。公表されたサンプルでは、架空の販売会社を舞台に、データの責任主体を定めた社内ルールを題材として、ある分析データのオーナーが誰に当たるか、データ品質に疑問が生じた際にどう行動すべきかといった実務的な判断が問われています。
現行制度との関係・位置づけ
データマネジメント試験は、特定の現行試験を再編したものではなく、新たに追加される区分です。スキルレベルはIPAから公表されていませんが、目安としてはITパスポート試験(レベル1)と基本情報技術者試験(レベル2〜)の中間〜基礎レベルにあたると推定され、「ITを使う側のデータリテラシー」を国家試験として認定する位置づけです。
| 観点 | 位置づけ |
|---|---|
| 前段の試験 | ITパスポート試験(IT全般の基礎) |
| 本試験の領域 | データの整備・管理・活用(ビジネス部門視点) |
| 関連する専門区分 | プロフェッショナルデジタルスキル(データ・AI)試験(PD-D/専門技術者向け) |
データを「専門的に構築・運用する」技術者向けには、プロフェッショナルデジタルスキル試験のデータ・AI区分が用意されます。本試験はビジネス部門を想定した基礎知識・技能を評価する位置づけです。ただし両試験の上下関係や受験順序はIPAから公表されていません(本サイトによる整理)。
実施時期・今後のスケジュール(暫定)
- 2026年3月31日: IPAが「見直しの検討状況」を公表(データマネジメント試験の新設案を提示)
- 2026年6月22日: 科目A・科目Bのサンプル問題を公表(新試験制度の各区分に先駆けて公表)
- 2026年度中: シラバス案を公表予定(2026年度夏頃目途)
- 2027年度 夏頃〜秋頃: 試験開始を想定(最終決定はIPAの公表による)
実施方式は全試験区分と同様に CBT方式です。具体的な実施期間・申込方法は検討中です。
