エンベデッドシステムスペシャリスト 2017年 午前2 問13
問題文
図の2相パルスを出力するインクリメンタル型ロータリエンコーダがある。1回転当たりの出力パルス数を90パルスとするとき、分解能は何度か。ここで、A相とB相は位相が90度ずれているものとする。

選択肢
ア:1(正解)
イ:2
ウ:3
エ:4
🔒 解説は解答すると表示されます
2相ロータリエンコーダの分解能【午前2解説】
正解の理由
正解はアです。
A相の1周期に対して、A相・B相それぞれの立上りと立下りを数えると、合計4回の変化を検出できます。したがって、90パルスを4逓倍して、1回転当たりの検出回数は次のようになります。
1回転は360度なので、1回の検出で識別できる角度は次のとおりです。
よって、分解能は1度です。
解法ステップ
- 1回転当たりの出力パルス数が90パルスであることを確認します。
- A相とB相の位相が90度ずれているため、2相の立上り・立下りを使って1周期を4回に分けて数えられると考えます。
- 1回転当たりの検出回数を求めます。
回 - 1回転の角度を検出回数で割ります。
選択肢別の誤答解説
- ア 1度:正解です。90パルスを4逓倍して360回検出するため、1回の検出に対応する角度は1度です。
- イ 2度:90パルスを2逓倍した場合に相当します。4逓倍で数える条件を反映できていません。
- ウ 3度:90パルスを4逓倍したときの検出回数や、1回転360度との関係から導かれる値ではありません。
- エ 4度:2相の変化を使った4逓倍を行わず、で求めた値です。パルス周期だけを数える場合の角度に相当します。
よくある誤解
- 90パルスだけで計算してしまう
となりますが、これは1パルス周期に対応する角度です。2相の各エッジを数える場合は、1周期を4回に分けて検出します。 - 位相差90度を、角度分解能90度と考えてしまう
ここでの90度はA相とB相の信号の位相差であり、回転軸の角度分解能ではありません。 - 「1回転当たりのパルス数」と「検出できる回数」を同じと考えてしまう
2相の信号をどのエッジまで数えるかによって、1回転当たりの検出回数は変わります。
補足コラム
インクリメンタル型ロータリエンコーダは、回転に応じてパルスを出力し、パルス数から回転量を求めます。A相とB相の位相差を利用すると、回転方向も判定できます。また、両相の立上り・立下りをすべて数える方式では、1周期当たりのカウント数が4倍になります。これを4逓倍といいます。
FAQ
Q. 90パルスなら、分解能は必ず4度ではないのですか?
A. 1パルス周期を1回として数える場合は4度です。この問題ではA相・B相の立上りと立下りを数えるため、分解能は1度になります。
A. 1パルス周期を1回として数える場合は4度です。この問題ではA相・B相の立上りと立下りを数えるため、分解能は1度になります。
Q. A相とB相の位相がずれているのは、なぜですか?
A. 位相の進み・遅れから回転方向を判定できるためです。さらに、両相の変化を組み合わせて、より細かく回転量を検出できます。
A. 位相の進み・遅れから回転方向を判定できるためです。さらに、両相の変化を組み合わせて、より細かく回転量を検出できます。
関連キーワード: インクリメンタル型ロータリエンコーダ、2相パルス、位相差、4逓倍、分解能

\ せっかくなら /
エンベデッドシステムスペシャリストを
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

