エンベデッドシステムスペシャリスト 2019年 午前2 問17
問題文
1台のクライアントと1台のサーバとの間でのFTPを用いたファイル転送では、二つのコネクションを用いてデータ転送を行う。これらのコネクションの説明として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:二つのコネクションはデータ転送用と受領応答用に分かれており、高速な転送を行うことが可能である。
イ:二つのコネクションはデータ転送用と制御用に分かれており、データ転送中でも制御コマンドを送信することが可能である。(正解)
ウ:二つのコネクションはデータ転送用とチェックデータ転送用に分かれており、信頼性を向上させることが可能である。
エ:二つのコネクションはバイナリデータ転送用とテキストデータ転送用に分かれており、バイナリデータとテキストデータを効率的に転送することが可能である。
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FTPの制御接続とデータ接続【午前2解説】
正解の理由
FTPでは、ファイル転送に制御用とデータ転送用の二つのコネクションを使います。制御用コネクションでは、ログインや転送開始などのコマンドをやり取りし、データ転送用コネクションではファイルの内容を送受信します。
このように役割が分かれているため、ファイルのデータを転送している間も、制御用コネクションを通じて制御コマンドを送信できます。したがって、正しい説明はイです。
解法ステップ
- FTPではコネクションが二つ使われることを確認します。
- それぞれの役割を思い出します。
- 制御用:ログインや転送指示などのコマンドを送受信
- データ転送用:ファイルの内容を送受信
- 制御とデータを別々に扱う説明を選びます。
選択肢別の誤答解説
- ア:一方が受領応答用という説明は誤りです。受信確認などはTCPの仕組みで行われ、FTPが専用の応答用コネクションを設けるわけではありません。
- イ:正しい説明です。データ転送用と制御用のコネクションを使い分けます。
- ウ:チェックデータ転送用のコネクションを使うわけではありません。データの誤り検出などは、通信プロトコルや転送方式の仕組みによって扱われます。
- エ:バイナリ用とテキスト用にコネクションを分けるわけではありません。FTPでは転送モードなどを指定してデータを転送します。
よくある誤解
- 二つのコネクションを、送信と受信に分けていると思う
送受信の区別ではなく、制御情報とファイルデータの役割の違いです。 - TCPの受信確認をFTP独自のコネクションだと思う
TCPの確認応答は通信の信頼性を支える仕組みであり、FTPの制御用・データ転送用コネクションとは別の話です。 - ファイルの種類ごとにコネクションを分けると思う
テキストかバイナリかによってコネクションを分けるのではありません。
補足コラム
FTPでは、制御用コネクションはコマンドや応答のやり取りに使われ、通常、データ転送用コネクションとは別に維持されます。データ転送用コネクションの接続方法には、サーバ側から接続するアクティブモードや、クライアント側から接続するパッシブモードがあります。どちらのモードでも、制御用とデータ転送用を分ける基本は同じです。
FAQ
Q. データ転送中に、制御用コネクションで何を送れますか?
A. 転送に関する指示やコマンドなどを送れます。制御用コネクションがデータ転送用と独立しているためです。
A. 転送に関する指示やコマンドなどを送れます。制御用コネクションがデータ転送用と独立しているためです。
Q. FTPの二つのコネクションは、常に両方とも接続されていますか?
A. 制御用コネクションはログイン後も維持されるのが一般的ですが、データ転送用コネクションは転送ごとに確立・終了する場合があります。
A. 制御用コネクションはログイン後も維持されるのが一般的ですが、データ転送用コネクションは転送ごとに確立・終了する場合があります。
関連キーワード: FTP、制御用コネクション、データ転送用コネクション、アクティブモード、パッシブモード

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