エンベデッドシステムスペシャリスト 2020年 午前2 問05
問題文
キャッシュメモリのアクセス時間が主記憶のアクセス時間ので、ヒット率がのとき、実効メモリアクセス時間は、主記憶のアクセス時間の約何倍になるか。
選択肢
ア:
イ:(正解)
ウ:
エ:
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実効メモリアクセス時間の計算【午前2解説】
正解の理由
主記憶のアクセス時間を とすると、キャッシュメモリのアクセス時間は です。ヒット率が なので、ミス率は です。
実効メモリアクセス時間は、キャッシュへのアクセス時間に、ミス時に主記憶へアクセスする時間を加えて求めます。
したがって、主記憶のアクセス時間の約 倍となり、イが正解です。
解法ステップ
- キャッシュのアクセス時間を主記憶のアクセス時間で表します。
- ヒット率からミス率を求めます。
- キャッシュのアクセス時間と、ミス時の主記憶アクセス時間を加えます。
- 係数を計算すると、約 です。選択肢では が最も近い値です。
選択肢別の誤答解説
- ア:
キャッシュのアクセス時間だけを考えた値です。ヒットしなかった場合に主記憶へアクセスする時間が含まれていません。 - イ:
キャッシュのアクセス時間と、ミス率に応じた主記憶アクセス時間を考慮した値です。 - ウ:
キャッシュのアクセス時間とミス時の主記憶アクセス時間を、適切な割合で反映できていない値です。 - エ:
ヒット率の をそのまま実効アクセス時間の比率と取り違えた値です。ヒット率だけではアクセス時間は求められません。
よくある誤解
- ヒット率が高ければ、キャッシュアクセス時間だけでよい
ミスは少なくても発生するため、ミス時の主記憶アクセス時間も考慮します。 - ヒット率とミス率を混同する
ミス率はヒット率の残りなので、 です。 - キャッシュのアクセス時間を主記憶のアクセス時間に加えるのを忘れる
ミス時も、まずキャッシュを確認した後に主記憶へアクセスすると考えます。
補足コラム
実効アクセス時間は、ヒット時とミス時を分けて考えると整理しやすくなります。ミス時にはキャッシュ確認と主記憶アクセスの両方が必要なので、次のようにも表せます。
これを計算すると、 と同じ結果になります。
FAQ
Q. ミス率はなぜ ですか?
A. ヒット率とミス率の合計が だからです。 となります。
A. ヒット率とミス率の合計が だからです。 となります。
Q. なぜミス時にキャッシュアクセス時間も含めるのですか?
A. キャッシュにデータがあるかを確認してから、見つからない場合に主記憶へアクセスするためです。
A. キャッシュにデータがあるかを確認してから、見つからない場合に主記憶へアクセスするためです。
関連キーワード: キャッシュメモリ、ヒット率、ミス率、実効アクセス時間、主記憶アクセス時間

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