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エンベデッドシステムスペシャリスト 2020年 午前2 問19


問題文

マイコンのJTAGを利用したデバッグ手法の説明として、適切なものはどれか。

選択肢

ア:ROMにデバッグ対象プログラムを制御するプログラムを格納させておき、PCと当該ROMが搭載されているボードとをシリアル通信で接続して、デバッグを行う。
イ:ROMをモニタプログラム内蔵のRAMに置き換え、デバッグ対象プログラムが格納されたROMを模擬しながらデバッグを行う。
ウ:ボード上のマイコン用のICソケットに当該マイコンを模擬する装置を接続して、デバッグを行う。
エ:マイコンの端子を通して、外部からマイコン内蔵のデバッグ支援機能を操作し、デバッグを行う。(正解)

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JTAGデバッグ【午前2解説】

正解の理由

JTAGを利用したデバッグでは、マイコンの端子を通じて、マイコン内部に備わっているデバッグ支援機能を外部から操作します。例えば、プログラムの実行停止や再開、レジスタの確認などを行えます。
したがって、JTAGを利用したデバッグの説明はエです。

解法ステップ

  1. JTAGの特徴として、「マイコンの端子を介して外部から内部機能にアクセスする」点に注目します。
  2. 選択肢から、ROMやRAMの置換、マイコンを模擬する装置の接続ではなく、マイコン内蔵のデバッグ支援機能を操作する説明を探します。
  3. この条件に合うエを選びます。

選択肢別の誤答解説

  • ア:ROMに格納したプログラムを利用し、PCとボードをシリアル通信で接続してデバッグする方式です。JTAGによるデバッグではありません。
  • イ:モニタプログラムを内蔵したRAMでROMを置き換えてデバッグする方式です。JTAGの説明ではありません。
  • ウ:マイコンを模擬する装置をICソケットに接続してデバッグする方式です。これはインサーキット・エミュレータ(ICE)を用いる方式です。
  • エ:マイコンの端子から内部のデバッグ支援機能を操作する方式であり、JTAGを利用したデバッグの説明に合います。

よくある誤解

  • JTAGは、ROMやRAMを置き換える方式だと考えてしまうことがあります。JTAGのデバッグでは、マイコン内蔵の機能に外部からアクセスします。
  • JTAGは境界スキャン専用だと思われがちですが、マイコンのデバッグにも利用されます。
  • マイコンを模擬する装置を使うICEと、JTAGによるデバッグを混同しないようにしましょう。

補足コラム

JTAGは、もともと基板上の部品間の接続検査を行うための規格として広く知られています。JTAG対応の端子を介してマイコン内部にアクセスできるため、対応するデバッグ機能があれば、専用の装置を使ってプログラムの実行状態などを確認できます。

FAQ

JTAGでは何を操作できますか?
マイコンや開発環境の対応状況によりますが、プログラムの実行停止・再開、レジスタやメモリの確認などが可能です。
JTAGとICEは同じものですか?
同じではありません。ICEはマイコンを模擬する装置を使う方式で、JTAGはマイコンの端子を介して内部のデバッグ支援機能を利用する方式です。

関連キーワード: JTAG、デバッグ支援機能、インサーキット・エミュレータ、境界スキャン
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