エンベデッドシステムスペシャリスト 2024年 午前2 問13
問題文
TCPに関する記述のうち、適切なものはどれか。
選択肢
ア:OSI基本参照モデルのネットワーク層の機能である。
イ:ウィンドウ制御の単位は、バイトではなくビットである。
ウ:確認応答がない場合は再送処理によってデータ回復を行う。(正解)
エ:データの順序番号をもたないので、データは受信した順番のままで処理する。
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TCPの信頼性制御【午前2解説】
正解の理由
TCPは、データを確実に届けるための再送制御や順序制御を備えたトランスポート層のプロトコルです。
受信側から確認応答(ACK)が返らない場合、送信側は一定時間待ってデータを再送します。この仕組みによって、通信中に失われたデータを回復できます。したがって、適切なのはウです。
解法ステップ
- TCPがOSI基本参照モデルのどの層に属するか確認します。
- TCPのウィンドウ制御と、データの順序制御の仕組みを思い出します。
- 確認応答がないときに再送する仕組みを確認し、選択肢を判断します。
選択肢別の誤答解説
- ア:TCPはネットワーク層ではなく、トランスポート層のプロトコルです。ネットワーク層の代表例はIPです。
- イ:TCPのウィンドウ制御では、送受信可能なデータ量をバイト単位で扱います。ビット単位ではありません。
- ウ:確認応答が得られない場合にデータを再送し、失われたデータを回復します。
- エ:TCPはデータにシーケンス番号を付け、受信側で順序を確認します。順序が入れ替わって届いたデータも、適切な順序に並べ直して処理できます。
よくある誤解
- TCPをネットワーク層のプロトコルだと思う
TCPはトランスポート層、IPはネットワーク層です。役割を区別しましょう。 - 再送制御を、壊れたデータそのものの修復だと思う
TCPは、届かなかったデータを送り直すことで回復します。 - データが順番どおりに届くと思う
通信中に順序が入れ替わることがあります。TCPはシーケンス番号を使って順序を管理します。
補足コラム
TCPでは、データをバイトの連続した流れとして扱い、各バイトの位置をシーケンス番号で管理します。また、確認応答を待たずに複数のデータを送る「ウィンドウ制御」により、通信効率も高めています。
FAQ
Q. 確認応答が返らないと、必ず再送しますか?
A. TCPでは、確認応答が一定時間届かない場合などに再送します。再送の判断には、タイムアウトや重複した確認応答などが使われます。
A. TCPでは、確認応答が一定時間届かない場合などに再送します。再送の判断には、タイムアウトや重複した確認応答などが使われます。
Q. TCPでは、受信したデータが順番どおりに届くのですか?
A. 順番どおりに届くとは限りません。受信側がシーケンス番号を確認し、順序を整えてアプリケーションに渡します。
A. 順番どおりに届くとは限りません。受信側がシーケンス番号を確認し、順序を整えてアプリケーションに渡します。
関連キーワード: TCP、トランスポート層、確認応答、再送制御、ウィンドウ制御、シーケンス番号

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