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基本情報技術者 2009年 秋期 午前(科目A)48


問題文

システム適格性確認テストを実施するとき、用意しておくべきテストデータはどれか。

選択肢

実際に業務で使うデータや、業務上例外として処理されるデータ(正解)
ソフトウェアユニット間のインタフェースに関するエラーを検出するデータ
ソフトウェアユニット内の全分岐を1回以上通るデータ
ソフトウェアユニット内の全命令が1回以上実行されるデータ

システム適格性確認テストで用意すべきテストデータはどれか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:適格性確認テスト(システム受入)では実運用に近いデータや業務上例外として処理されるデータを用意し、業務要件を満たすか検証します。
  • 根拠:適格性確認はシステム全体を対象に業務フローや要件適合性を検証するため、本番に近い正常データと例外データの両方での確認が必要です。
  • 差がつくポイント:境界値や例外ケース、実データの組み合わせで業務フローを通し、運用に近い環境でシナリオを確認できることが重要です。

正解の理由

正解は です。
適格性確認テスト(受入テスト、システムテストに近いレベル)では、業務要件が満たされているかを実運用を想定したデータで評価します。実際の業務で使うデータや、業務上例外として扱われるデータを用いることで、機能面だけでなく業務フローや例外処理、性能やデータ連携の問題まで検出できます。これは単体や結合テストで行うインタフェースやコードカバレッジを目的としたデータとは目的が異なります。

よくある誤解

  • 「大量のテストデータ=適格性確認が十分」は誤りで、品質はシナリオの適切さと例外網羅で決まります。
  • 単体テスト向けの白箱的カバレッジ(分岐や命令網羅)データをそのまま適格性確認に使っても業務観点の評価は不十分です。

解法ステップ

  1. テストのレベル(単体・結合・システム/適格性)を確認する。
  2. 各レベルの目的を整理する:単体は内部ロジック、結合はインタフェース、適格性は業務要件/本番想定。
  3. 問題文で「システム適格性確認テスト」とあるため、業務データや例外処理を含む本番的データを選ぶ。
  4. 選択肢をレベル対応で照らし合わせ、最も業務志向のデータを含む選択肢を正解とする。

選択肢別の誤答解説

  • : 実際に業務で使うデータや、業務上例外として処理されるデータ
    → 正解。適格性確認は業務要件・運用を想定したデータでの検証が目的です。
  • イ: ソフトウェアユニット間のインタフェースに関するエラーを検出するデータ
    → 誤り。これは結合テストやインテグレーションテストで使うデータの目的です。
  • ウ: ソフトウェアユニット内の全分岐を1回以上通るデータ
    → 誤り。分岐網羅(ブランチカバレッジ)は単体テストの白箱的評価基準です。
  • エ: ソフトウェアユニット内の全命令が1回以上実行されるデータ
    → 誤り。命令網羅(ステートメントカバレッジ)も単体テスト向けで、適格性確認の目的とは異なります。

補足コラム

  • テストレベル別の目的整理:単体テスト=実装の正当性、結合テスト=モジュール間の連携、システム/適格性=業務要件の充足。
  • テストデータ設計技法:同値分割、境界値分析、状態遷移テスト、因果関係グラフなどを組み合わせ、正例・負例・境界・例外を網羅します。
  • 実データを使う場合は個人情報保護やマスキングに注意し、法令・社内規定に従って匿名化する必要があります。

FAQ

Q: 適格性確認で実データをそのまま使っても良いですか?
A: 原則問題ありませんが、個人情報や機密情報は必ずマスキング・匿名化し法令順守してください。
Q: 分岐網羅や命令網羅は不要ですか?
A: 適格性確認の主目的ではありませんが、単体/結合での問題が残っていると適格性での評価が困難になるため、並行して実施すべきです。
Q: 運用環境を再現できない場合、どのようなデータを用意すべきですか?
A: 実運用に近いデータを模した合成データを作り、代表的な正常・異常フローや境界値を優先的にシナリオ化してください。

関連キーワード: システムテスト、適格性確認テスト、受入テスト、結合テスト、単体テスト、テストデータ設計、境界値分析、同値分割、ブラックボックステスト、受入基準
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