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基本情報技術者 2009年 春期 午前(科目A)44


問題文

システム開発の最初の工程で行う作業として、適切なものはどれか。

選択肢

各プログラムの内部構造を設計する。
現状の業務を分析し、システム要件を整理する。(正解)
サブシステムをプログラム単位まで分割し、各プログラムの詳細を設計する。
ユーザインタフェースを設計する。

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業務分析と要件整理【午前解説】

正解の理由

正解:
システム開発工程の最初の段階は「業務分析・要件定義」です。ここで現状業務を理解し、システムで実現すべき機能、業務フロー、非機能要件や制約(法務、運用、性能など)を整理します。要件が明確になって初めて外部設計(基本設計)や内部設計(詳細設計)に進み、プログラム設計や画面設計など具体的な設計・実装作業が可能になります。したがって「現状の業務を分析し、システム要件を整理する」ことが最初の工程として適切です。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワード「最初の工程」を確認し「業務分析・要件整理」を想起する。
  2. 各選択肢の語句が工程(要件定義、基本設計、詳細設計、実装)のどれに該当するか分類する。
  3. 最初の工程に該当する活動(現状分析、要件整理)を含む選択肢を正解とする。
  4. 残りは「設計」や「プログラム単位」が含まれれば後工程として除外する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 各プログラムの内部構造を設計する。
    → 誤り。これは内部設計・詳細設計の作業で、モジュール設計やデータ構造、アルゴリズムの決定に該当します。最初の工程ではありません。
  • イ: 現状の業務を分析し、システム要件を整理する。
    → 正解。業務フローの把握、利害関係者の要求取りまとめ、機能要件・非機能要件の定義などが最初に行われます。
  • ウ: サブシステムをプログラム単位まで分割し、各プログラムの詳細を設計する。
    → 誤り。これは詳細設計・モジュール設計以降の工程で、要件確定や基本設計が完了してから行う作業です。
  • エ: ユーザインタフェースを設計する。
    → 誤り。UI設計(画面設計・操作設計)は外部設計や画面設計フェーズで行うのが一般的で、初期の要件定義で決まった要件に基づいて詳細化します。

よくある誤解

  • 要件定義と設計を混同する:業務要件の整理(何をするか)と内部設計(どのように実現するか)は別工程です。
  • UI設計を初期に行えば良いという誤解:画面や操作は要件確定の影響を強く受けるため、要件定義後に検討するのが通常です。
  • プログラム単位まで分割するのが最初と思い込む:プログラム単位の分割は詳細設計・モジュール設計の範疇であり、順序が逆になると手戻りが多発します。

補足コラム

  • 要件定義の主な成果物:業務フロー図、要求一覧(機能・非機能)、優先度、ユースケース/シナリオ、要件定義書。これらを基に外部設計へ引き渡します。
  • アジャイル開発では「要件定義→設計→実装」の流れが反復的になりますが、いずれの手法でも初期に業務や目的を理解する作業は不可欠です。
  • 試験対策としては「工程名と代表的作業」をセットで覚えると瞬時に正誤判断ができます(例:要件定義=業務分析、基本設計=外部設計、詳細設計=内部設計)。

FAQ

Q1: 要件定義と基本設計の違いは何ですか?
A1: 要件定義は「何を実現するか(業務・機能・非機能)」を整理する工程、基本設計は「システムの構成や外部仕様(画面・帳票・DB構成)の骨格」を決める工程です。
Q2: UI設計はどのタイミングで行いますか?
A2: 通常は要件確定後の外部設計~詳細設計フェーズで行います。プロトタイプを用いる場合、早期にユーザ確認を行うことはありますが目的は要件検証です。
Q3: アジャイルでは「最初の工程」はどう扱われますか?
A3: アジャイルでも最初にビジョンや主要要求(高レベルの要件やユーザーストーリー)を整理します。ただし設計はスプリントごとに反復して詳細化します。

関連キーワード: 要件定義、業務分析、要求分析、外部設計、基本設計、内部設計、詳細設計、画面設計、ユーザインタフェース設計、ウォーターフォール、アジャイル、工程順序、要件定義書
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