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基本情報技術者 2010年 秋期 午後 問13


次の表計算及びワークシートの説明を読んで、設問1~3に答えよ。

〔表計算の説明〕  日用品メーカN社は、普及品及び高級品の二つのブランドのシャンプーを製造販売している。原料価格の高騰によって、値上げを検討することになった。値上げによる売上数量の減少が懸念されるので、消費者調査を行い、ブランドごとの購入意向率の価格弾力性(以下、価格弾力性という)の分析及び価格設定に関する検討を、表計算ソフトを利用して行うことにした。   〔購入意向率及び価格弾力性の説明〕  (1) 購入意向率とは、ある商品の価格について、“その価格で購入する意思があるか”という質問に対して、調査対象者の中で“ある”と回答した者の比率である。  (2) 同じ商品であってもその価格を変化させることで、購入意向率は変化する。日用品の場合、価格を下げることで購入意向率は高くなることが多い。価格弾力性とは、価格を変化させた割合(価格の変化率)と、そのときの購入意向率が変化した割合(購入意向率の変化率)との関係を示す指標であり、次の計算式によって表される。    価格弾力性 = −(購入意向率の変化率/価格の変化率)    なお、ある商品の価格をP1からP2に変化させたとき、(P2 − P1)/P1が価格の変化率である。価格がP1のときの購入意向率をQ1、価格がP2のときの購入意向率をQ2とした場合、(Q2 − Q1)/Q1が購入意向率の変化率である。   〔ワークシート:価格弾力性分析〕  ブランドごと価格ごとの価格弾力性を計算するためのワークシート“価格弾力性分析”を作成した。そのワークシートを図1に示す。
基本情報技術者試験(平成22年 午後 問13 図1)

設問1:

問題文を見る
 ワークシート“価格弾力性分析”に関する次の記述中のに入れる正しい答えを、解答群の中から選べ。
(1) 普及品、高級品の現行価格は、それぞれ600円、800円であり、それらをセルB2, C2に入力する。 (2) 普及品、高級品の現行価格に対する購入意向率は、調査の結果、それぞれ0.25、0.30であり、それらの値をセルB3, C3に入力する。 (3) 普及品と高級品について、価格を400~1,200円の間で100円刻みに変化させたときの購入意向率の調査結果の値を、セルB7~C15に入力する。 (4) 価格弾力性の計算結果をセルD7~E15に表示する。ただし、現行価格と同じ価格の価格弾力性については、分母が0となるので“-”を表示する。
 ここで、セルD7に価格弾力性を算出するための次の計算式を入力して、セルD7~E15に複写した。   IF(a, '-', b/c)   aに関する解答群  ア:A7=B2  イ:A$7=B$2  ウ:A$7=$B2  エ:$A7=B$2  オ:$A7=$B2  カ:B7=B3  キ:B$7=B$3  ク:B$7=$B3  ケ:$B7=B$3  コ:$B7=$B3   bに関する解答群  ア:((A7-B$2)/B$2)  イ:((B7-B$3)/B$3)  ウ:(($A7-B$2)/B$2)  エ:(($B7-B$3)/B$3)  オ:-((A7-B$2)/B$2)  カ:-((B7-B$3)/B$3)  キ:-(($A7-B$2)/B$2)  ク:-(($B7-B$3)/B$3)   cに関する解答群  ア:((B7-B$3)/B$3)  イ:((A$7-B$2)/B$2)  ウ:(($A7-B$2)/B$2)  エ:(($A7-$B2)/B$2)  オ:(($B7-B$3)/B$3)  カ:(($B7-$B3)/$B3)

模範解答

a:エ、b:カ、c:ウ

解説

解答の導き方

まず、図1の表でどのセルに何が入っているかを確認します。
  • A7~A15:価格
  • B7~B15、C7~C15:価格ごとの購入意向率
  • B2、C2:ブランドごとの現行価格
  • B3、C3:現行価格での購入意向率
  • D7~D15、E7~E15:価格弾力性
価格弾力性は、問題文の式どおり、購入意向率の変化率にマイナスを付け、価格の変化率で割って求めます。したがって、計算式のbには「マイナスを付けた購入意向率の変化率」、cには「価格の変化率」が入ります。
a:現行価格かどうかの判定
「現行価格と同じ価格の価格弾力性については、分母が0となるので“-”を表示する」とあります。まず、行の価格とブランドごとの現行価格を比べる必要があります。
計算式を入力するセルはD7です。価格はA7、普及品の現行価格はB2なので、D7ではA7とB2を比較します。式を下方向に複写すると、A7の行番号はA8、A9のように変わる必要があります。一方、右方向に複写しても、価格は常にA列から参照します。また、現行価格の行は常に2行目です。ただし、右方向に複写した場合は、普及品のB列から高級品のC列に移る必要があります。
この動きになる参照は \$A7=B\2です。列Aを固定し、行番号は変わるようにした \\\A7と、行2を固定し、列は変わるようにしたB\$2を使うため、aはエです。
b:購入意向率の変化率
購入意向率の変化率は、現行価格での購入意向率を基準にして計算します。D7では、価格400円の普及品の購入意向率であるB7と、普及品の現行価格での購入意向率であるB3を使います。
下方向に複写すると、B7の行は変わりますが、現行価格での購入意向率がある3行目は固定します。右方向に複写すると、普及品のB列から高級品のC列に移ります。さらに、価格弾力性の式には購入意向率の変化率にマイナスを付ける必要があります。
この条件に合う式は -((B7-B\3) なので、bはカです。
c:価格の変化率
価格の変化率は、現行価格を基準にして計算します。D7では、価格A7と普及品の現行価格B2を使います。
下方向に複写すると、対象の価格がA7、A8のように変わります。右方向に複写しても価格が入っている列はA列のままです。一方、現行価格は2行目を保ちつつ、右方向に複写したときはB列からC列へ移る必要があります。
この参照に合う式は (($A7-B$2)/B$2) なので、cはウです。
実際にD7に当てはめると、購入意向率の変化率にマイナスを付けた値は 、価格の変化率は です。したがって、価格弾力性は となり、図1の表示である120%と一致します。
右隣のE7では、複写によって購入意向率の参照がC7とC3に、現行価格の参照がC2に移ります。価格400円の高級品では、購入意向率の変化率にマイナスを付けた値が 、価格の変化率が です。計算結果は約−13%となり、図1の表示と一致します。

誤りやすいポイント

  • 価格A7の列を固定し忘れると、右方向に複写したときに価格の参照先がA列からずれてしまいます。
  • 現行価格の行を固定し忘れると、下方向に複写したときにB2がB3、B4のようにずれてしまいます。
  • 購入意向率の変化率にも、価格弾力性の式にあるマイナスを付けます。価格変化率だけを計算しても価格弾力性にはなりません。
  • 価格を下げたのに購入意向率も下がる場合、価格弾力性が負になることがあります。図1の高級品の400円の結果がその例です。

FAQ

Q: なぜ現行価格と同じ価格では「-」を表示するのですか?
A: 価格の変化率を計算すると、分子が0になります。価格弾力性の計算ではその値が分母になるため、0で割る計算を避けて「-」を表示します。
Q: \$A7のように、列だけを固定するのはなぜですか?
A: 価格はA列に並んでいるため、右方向に複写しても参照する列はAのままにします。一方、下方向では価格の行が変わるため、行番号は固定しません。
Q: 現行価格や購入意向率の参照で、行と列の固定方法が違うのはなぜですか?
A: 現行価格や現行価格での購入意向率は、それぞれ2行目、3行目にあります。その行は複写しても固定し、ブランドごとに列を切り替えます。そのため、行を固定して列は動かせる参照にします。

関連キーワード: 表計算ソフト、セル参照、相対参照、絶対参照、IF関数、価格弾力性

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 ワークシート“値上”に関する次の記述中のに入れる正しい答えを、解答群の中から選べ。  なお、記述中の網掛け部分は表示していない。
〔ワークシート:値上〕  N社は、ブランドごとに、現行価格に対して容量と価格を変化させた案1~4について、利益を比較するためのワークシート“値上”を作成した。そのワークシートを図2に示す。
案1 現行容量、現行価格 案2 100ml増量、200円値上げ 案3 現行容量、100円値上げ 案4 100ml減量、現行価格
基本情報技術者試験(平成22年 午後 問13 図2)
 図2中のワークシート“値上”の作成手順に関する説明は、次のとおりである。   (1) セルB2~C8に、ブランドごとの現行の容量(ml)、価格(円)、市場規模(百万本)、製造固定費(百万円)、原料単価(円/ml)、容器単価(円/本)、販売管理費比率を入力する。 (2) セルF2~F5に現行容量に対する案ごとの容量差(ml)を、セルG2~G5に現行価格に対する案ごとの価格差(円)を入力する。 (3) セルB11~I12に、ブランドごと案ごとの容量(ml)、価格(円)を求めるための計算式を入力する。 (4) セルB13~I13に、ブランドごと案ごとの購入意向率を入力する。 (5) セルB14~I17に、ブランドごと案ごとに見込まれる売上数量(百万本)、売上金額(百万円)、製造変動費(百万円)及び利益(百万円)を表示するための計算式を入力する。この分析で使う各項目の計算式は次に示す。ここで、容量が変わっても容器単価は変わらないものとする。   〔計算式〕  売上数量 = 市場規模×購入意向率  売上金額 = 価格×売上数量  製造変動費 = (原料単価×容量+容器単価)×売上数量  販売管理費 = 売上金額×販売管理費比率  利益 = 売上金額-製造変動費-製造固定費-販売管理費
(6) ワークシート“値上”で用いる関数を表1に示す。
基本情報技術者試験(平成22年 午後 問13 表1)
 ブランドごと案ごとの容量、価格を求めるために、ワークシート“値上”のセルB11には次の計算式を入力し、セルB11~I12に複写する。あらかじめセルI2, I3には、関数垂直照合の列位置用の数値を入力しておく。   IF(B$9=$B$1,$B2+垂直照合(d),$C2+垂直照合(d))  セルB14には、次の計算式を入力し、セルC14~I14に複写する。   IF(B9=$B1,e,(網掛け部分))  セルB15に売上金額を算出する計算式を入力し、セルC15~I15に複写する。  セルB16には、次の計算式を入力し、セルC16~I16に複写する。   IF(B9=$B1,(網掛け部分),f)  セルB17には、次の計算式を入力し、セルC17~I17に複写する。   IF(B9=$B1,g,(網掛け部分))   dに関する解答群  ア:B10,$E$2~$G$5,I$2  イ:B10,$E$2~$G$5,$I2  ウ:B$10,$E$2~$G$5,I$2  エ:B$10,$E$2~$G$5,$I2  オ:$B10,$E$2~$G$5,I$2  カ:$B10,$E$2~$G$5,$I2   eに関する解答群  ア:B4 * B$13  イ:$B4 * B13  ウ:$B4 * $B13  エ:$C4 * B13  オ:$C4 * B$13  カ:$C4 * $B13   fに関する解答群  ア:(B6 * B11+$B7) * B14  イ:($B6 * B11+$B7) * B14  ウ:($B6 * B11+$B7) * $B14  エ:(C6 * B11+$C7) * B14  オ:($C6 * B11+$C7) * B14  カ:($C6 * B11+$C7) * $B14   gに関する解答群  ア:B15-B16-B5-B15 * B8  イ:B15-B16-B$5-B15 * B$8  ウ:B15-B16-$B5-B15 * $B8  エ:B15-B16-C5-B15 * C8  オ:B15-B16-C$5-B15 * C$8  カ:B15-B16-$C5-B15 * $C8

模範解答

d:エ、e:イ、f:オ、g:ウ

解説

解答の導き方

この設問では、図2のワークシート“値上”に入力する式の一部を選びます。式を別のセルへコピーしたとき、参照先が動くか固定されるかを考えるのがポイントです。
表計算では、列や行に付けた「$」によって、コピー時の動きを調整できます。相対参照(コピー先に合わせて列や行が動く参照)、絶対参照(列や行を固定する参照)、複合参照(列か行の片方だけを固定する参照)があります。
また、IF関数(if=「もし」。条件に応じて計算を切り替える関数)は、ブランドごとに異なる市場規模や費用を使い分けるために使われています。

d:容量・価格の計算に使う垂直照合

垂直照合(指定した範囲の左端列から値を探し、同じ行にある指定列の値を返す関数)では、照合範囲の左端から数えた列位置を指定します。
図2では、範囲E2~G5の左端に案の番号があり、その右隣に容量差、さらにその右隣に価格差があります。したがって、範囲内の列位置は、案が1、容量差が2、価格差が3です。セルI2には2、セルI3には3が入力されているので、容量を求める行ではI2、価格を求める行ではI3を参照します。
セルB11の式を右へコピーすると、案の番号を参照するB10、D$10のように列が移ります。一方、下へコピーしても案の番号がある行は10のままなので、行を固定します。照合範囲はコピー先によって変わらないよう、列と行の両方を固定します。列位置の参照は、右へコピーしても列Iのまま、下へコピーすると行番号だけが2から3に変わる必要があります。
この条件を満たす指定は、垂直照合(B10, \E$2~$G$5, $I2)です。したがって、dはエです。

e:売上数量の計算に使う市場規模と購入意向率

問題文には、「売上数量 = 市場規模×購入意向率」とあります。
セルB14は普及品の案1の売上数量を求めるセルです。普及品の市場規模はB4にあります。式を右へコピーしても普及品の案2~4では同じ市場規模を使うため、列Bを固定します。購入意向率は各案の列に合わせて移動する必要があるので、列は固定しません。
したがって、真の場合の計算は「$B4 * B13」となります。これに当てはまるのはイです。たとえば案1では、480×25%=120となり、図2の売上数量と一致します。

f:製造変動費の計算に使う高級品の単価

問題文には、「製造変動費 = (原料単価×容量+容器単価)×売上数量」とあります。
fは、IF関数の条件が成り立たない場合、つまり高級品の場合に使う計算式です。高級品の原料単価と容器単価は、それぞれC6とC7にあります。右へコピーしても高級品の単価を使うため、列Cを固定します。一方、容量と売上数量は案ごとに異なるので、B11とB14の列は固定しません。
この条件に合う式は「($C6 * B11+$C7) * B14」です。したがって、fはオです。
値の意味も確認できます。高級品の案1では、単位当たりの製造変動費は円です。売上数量は27百万本なので、
となり、図2の製造変動費と一致します。

g:普及品の利益の計算

問題文にある利益の式は、売上金額から製造変動費、製造固定費、販売管理費を差し引くものです。販売管理費は「売上金額×販売管理費比率」で求めます。
普及品の製造固定費と販売管理費比率は、B5とB8にあります。式を右へコピーしても普及品の値を使うため、列Bを固定します。売上金額と製造変動費は、各案の列に合わせて移動させます。
したがって、普及品の利益を求める式は「B15-B16-$B5-B15 * $B8」です。これに当てはまるのはウです。
案1で確かめると、販売管理費は72,000×10%=7,200百万円です。よって利益は、
となり、図2の利益と一致します。

誤りやすいポイント

  • 「$」の位置を取り違えやすいです。列を固定するには列記号の前、行を固定するには行番号の前に付けます。
  • dでは、垂直照合の列位置はワークシート全体の列番号ではなく、照合範囲の左端から数えます。容量差は範囲内の2列目、価格差は3列目です。
  • eでは、市場規模の列を固定しないと、式を右へコピーしたときに別ブランドの市場規模を参照してしまいます。
  • fでは、原料単価と容器単価は高級品の列に固定します。一方、容量と売上数量は案ごとに変わるので固定しません。
  • gでは、製造固定費だけでなく、売上金額に販売管理費比率を掛けた販売管理費も差し引きます。

FAQ

Q: なぜdでは列位置の参照を $I2とするのですか?
A: 式を右へコピーしても列Iを使い、下へコピーしたときだけ行番号が2から3に変わるためです。容量を計算する行では2、価格を計算する行では3を使えます。
Q: 容量が変わる案では、容器単価も変える必要がありますか?
A: 問題文では、容量が変わっても容器単価は変わらないとされています。そのため、製造変動費では容量に応じて変わる原料費と、変わらない容器単価を分けて計算します。
Q: 利益の式で、製造固定費は売上数量に掛けないのですか?
A: この問題では、製造固定費はブランドごとの一定額として入力されています。売上数量に掛けるのではなく、売上金額や製造変動費からそのまま差し引きます。

関連キーワード: 相対参照、絶対参照、複合参照、IF関数、垂直照合

解説を読んでも分からないところは、AIに質問できます。 この問題の本文と解説をふまえて答えます。

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 ワークシート“広告”に関する次の記述中のに入れる正しい答えを、解答群の中から選べ。  なお、記述中の網掛けの部分は表示していない。
〔ワークシート:広告〕  更なる利益増をねらって、広告の実施を検討することにした。広告費に応じた広告の効果を表す広告効果率は、ブランド、価格、容量の違いによらず、表2のとおりとする。ここで、広告効果率とは、広告を実施したことによる購入意向率の増加率である。例えば、広告実施前の購入意向率を30%とし、500百万円の広告費を投入した場合、表2を引くと広告効果率が10%であることが分かり、広告実施後の購入意向率は、33%になる。
基本情報技術者試験(平成22年 午後 問13 表2)
 一つのブランド、一つの案に対する広告費ごとの利益を算出するために、ワークシート“広告”を作成した。そのワークシートを、図3に示す。図3では、ブランドとして高級品、案として案2を選択した場合の例を示している。広告費を投じた場合の利益の計算式を、次に示す。
 利益=売上金額-製造変動費-製造固定費-販売管理費-広告費
基本情報技術者試験(平成22年 午後 問13 図3)
 ワークシート“広告”で用いる関数を表3に示す。
基本情報技術者試験(平成22年 午後 問13 表3)
 図3中の各項目の説明は、次のとおりである。ここで、複数のワークシート間でデータを参照するには“ワークシート名!セル”又は、“ワークシート名!範囲”という形式で指定する。 (1) セルB1に選択したブランドを、セルB2に選択した案を入力する。 (2) セルB3~G3に広告費(百万円)、セルB4~G4に広告効果率を入力する。 (3) セルB5に広告実施後の購入意向率を求めるために、ワークシート“値上”を参照した次の計算式を入力し、セルC5~G5に複写する。   h (4) セルB6~G6に売上数量(百万本)を、セルB7~G7に売上金額(百万円)を求める計算式を入力する。 (5) セルB8に製造変動費(百万円)を求めるために、ワークシート“値上”を参照した次の計算式を入力し、セルC8~G8に複写する。   IF($B1=値上!$B1,i,(網掛け部分)) (6) セルB9~G9に、利益(百万円)を求める計算式を入力する。   hに関する解答群  ア:B4+IF(B1=値上!$B1,水平照合($B2,値上!$B10~$E13,4), 水平照合($D1,値上!$F10~$I13,4))  イ:B4+IF($B1=値上!$B1,水平照合(B$2,値上!$B10~$E13,3), 水平照合(B$2,値上!$F10~$I13,3))  ウ:B4+IF($B1=値上!$B1,水平照合($B2,値上!$B10~$E13,4), 水平照合($B2,値上!$F10~$I13,4))  エ:B4 * IF(B1=値上!$B1,水平照合($B2,値上!$B10~$E13,3), 水平照合($B2,値上!$F10~$I13,3))  オ:B4 * IF($B1=値上!$B1,水平照合(B2,値上!$B10~$E13,4), 水平照合(B2,値上!$F10~$I13,3))  カ:B4 * IF($B1=値上!$B1,水平照合($B2,値上!$B10~$E13,3), 水平照合($B2,値上!$F10~$I13,3))  キ:(1+B4) * IF($B1=値上!$B1,水平照合(B2,値上!$B10~$E13,3), 水平照合(B2,値上!$F10~$I13,3))  ク:(1+B4) * IF($B1=値上!$B1,水平照合($B2,値上!$B10~$E13,3), 水平照合($B2,値上!$F10~$I13,3))  ケ:(1+B4) * IF($B1=値上!$B1,水平照合($B2,値上!$B10~$E13,4), 水平照合($B2,値上!$F10~$I13,4))   iに関する解答群  ア:(値上!$B6 *水平照合(B2,値上!$B10~$E11,1)+値上!$B7) * B6  イ:(値上!$B6 *水平照合(B2,値上!$B10~$E11,2)+値上!$B7) * B6  ウ:(値上!$B6 *水平照合($B2,値上!$B10~$E11,1)+値上!$B7) * B6  エ:(値上!$B6 *水平照合($B2,値上!$B10~$E11,2)+値上!$B7) * B6  オ:(値上!$C6 *水平照合(B2,値上!$B10~$E11,1)+値上!$C7) * B6  カ:(値上!$C6 *水平照合(B2,値上!$B10~$E11,2)+値上!$C7) * B6  キ:(値上!$C6 *水平照合($B2,値上!$B10~$E11,1)+値上!$C7) * B6  ク:(値上!$C6 *水平照合($B2,値上!$B10~$E11,2)+値上!$C7) * B6

模範解答

h:ケ、i:エ

解説

解答の導き方

この設問では、広告後の購入意向率を求める式と、製造変動費を求める式を考えます。どちらも、選択したブランドと案に応じて「値上」ワークシートから必要な値を取り出すことがポイントです。
1. 広告後の購入意向率を考えます
本文では、広告効果率を「広告を実施したことによる購入意向率の増加率」と説明しています。つまり、広告効果率が 、広告前の購入意向率が なら、広告後の購入意向率は次のようになります。
広告効果率を購入意向率にそのまま足すのではなく、広告前の購入意向率に掛ける点が大切です。例えば、広告前の購入意向率が 、広告効果率が の場合、広告後は です。表示上は小数第3位を四捨五入するため、 になります。
したがって、セルB5の計算式では、セルB4の広告効果率に「1を足した値」を、選択したブランドと案に対応する購入意向率に掛けます。
2. 「値上」ワークシートから購入意向率を取り出します
図2では、案が行10に並び、購入意向率が行13にあります。普及品の案とデータはB列~E列、高級品の案とデータはF列~I列です。
ここで使う水平照合(指定した範囲の最上段から探し、見つけた列の指定した行の値を返す関数)は、案を最上段で探し、その列から購入意向率を取り出すために使います。範囲の最上段を1行目として数えるので、範囲が「B10~E13」または「F10~I13」の場合、購入意向率がある行13は4行目に当たります。そのため、行位置には4を指定します。
IF関数(条件に応じて返す値を切り替える関数)でブランドを判定し、普及品ならB列~E列、高級品ならF列~I列の範囲を使います。選択した案はセルB2にあるので、その案を水平照合で探します。
この考え方に合う式は、次の形です。
(1+B4) * IF($B1=値上!$B1,水平照合($B2,値上!$B10~$E13,4), 水平照合($B2,値上!$F10~$I13,4))
式をセルC5~G5に複写すると、広告効果率を参照するB4はC4、D4……と移動します。一方、ブランドと案を選ぶセルはどの列でも同じなので、列を固定する参照にします。これが、式中の「$B1」と「$B2」です。
3. 製造変動費の計算方法を考えます
製造変動費は、1本当たりの製造変動費に売上数量を掛けて求めます。1本当たりの製造変動費は、原料費と容器費の合計です。
「値上」ワークシートでは、普及品の原料単価と容器単価がそれぞれB6、B7にあります。案ごとの容量は行11にあります。そこで、案を水平照合で探し、範囲「B10~E11」の2行目から容量を取り出します。範囲の1行目は案、2行目は容量だからです。
設問の式では、セルB8のIF関数の条件が真の場合、つまり選択したブランドが普及品の場合に使う式を空欄iに入れます。その式は次の形です。
(値上!$B6 *水平照合($B2,値上!$B10~$E11,2)+値上!$B7) * B6
ここでは、「値上!$B6」と「値上!$B7」が普及品の原料単価と容器単価です。水平照合で選択した案の容量を取り出し、セルB6の売上数量を掛けます。セルB6は「広告」ワークシート上の売上数量で、セルC8~G8に式を複写すると、C6、D6……へ移動します。一方、案を選ぶセルB2は複写後も同じセルを参照するため、「$B2」とします。
図3の高級品・案2の例でも、計算の流れを確認できます。容量は600 ml、原料単価は0.600円/ml、容器単価は50円/本です。広告後の売上数量が30.591百万本の場合、製造変動費は次のとおりです。
小数第1位を四捨五入すると、図3の表示と同じ12,542百万円になります。この高級品の場合は、IF関数のもう一方の分岐で、高級品の単価と容量を参照します。

誤りやすいポイント

  • 広告効果率を購入意向率に足してしまう誤りです。広告効果率は「増加率」なので、広告前の購入意向率に「1+広告効果率」を掛けます。
  • 水平照合の行位置を取り違える誤りです。「B10~E13」では、1行目が案、2行目が容量、3行目が価格、4行目が購入意向率です。一方、「B10~E11」では、2行目が容量です。
  • ブランドごとの参照範囲を混同する誤りです。普及品はB列~E列、高級品はF列~I列を使います。
  • 案の参照を「B2」のまま複写する誤りです。列を固定しないと、右に複写したときに参照先がC2、D2……へ移動します。「$B2」のように列を固定します。
  • 製造変動費の計算で、売上数量に掛け忘れる誤りです。原料費と容器費の合計は1本当たりの費用なので、最後に売上数量を掛けます。

FAQ

Q: 「$B2」は、行も列も固定している参照ですか?
A: いいえ。列Bだけを固定し、行番号は固定していません。こうした参照は複合参照(列または行の一方だけを固定する参照)です。この設問では横方向に式を複写するため、案を選ぶ列Bを固定します。
Q: 水平照合の行位置は、ワークシート上の行番号と同じですか?
A: いいえ。指定した範囲の最上段を1として数えます。そのため、「B10~E13」の行13は4行目、「B10~E11」の行11は2行目です。
Q: 図3の例が高級品なのに、空欄iの式では普及品の値を使うのですか?
A: はい。空欄iは、IF関数の条件が真、つまり選択したブランドが普及品の場合に使う分岐だからです。図3の高級品の例では、IF関数のもう一方の分岐が使われます。

関連キーワード: 表計算、水平照合、IF関数、複合参照、価格弾力性

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