基本情報技術者 2010年 秋期 午前(科目A) 問17
問題文
システムが時間とともに図のように故障と回復を繰り返した。このとき、RASISの信頼性(Reliability)と可用性(Availability)を表す指標の組合せとして、適切なものはどれか。ここで、とする。


選択肢
ア:
イ:(正解)
ウ:
エ:
故障と回復を繰り返すシステムの信頼性と可用性【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論→ 信頼性は平均稼働時間(MTBF)として 、可用性は長期稼働割合として で表されます。
- 根拠→ 図は故障→修復の繰り返しで、総稼働時間/総観測時間を取れば可用性が導けるため平均値 を用います。
- 差がつくポイント→ 「信頼性=時間(MTBF)」と「可用性=時間割合」を混同しないことが解答の鍵です。
正解の理由
正解は イ です。
図は稼働期間 と回復期間 の繰り返しであり、定義で 、 とあるため以下が成立します。
図は稼働期間 と回復期間 の繰り返しであり、定義で 、 とあるため以下が成立します。
- 信頼性(この文脈では平均故障間隔=MTBF)= 平均稼働時間 。
- 可用性(長期的に見た稼働割合)= 総稼働時間 ÷ 総観測時間 =\frac{T}{T+S}$$
したがって選択肢イ(信頼性 , 可用性 )が正しいです。
よくある誤解
- 信頼性を「稼働している確率(0〜1の値)」と混同し、可用性と逆に考える誤り。
- 可用性を単に平均修復時間 としてしまう誤り(可用性は割合で表す)。
- 瞬間的可用性(ある瞬間の稼働か否か)と長期平均可用性(時間比)を取り違える誤り。
解法ステップ
- 図の繰り返し構造から「稼働時間は 、回復時間は 」と確認する。
- 問に与えられた平均値 , を使う。
- 信頼性は平均故障間隔(MTBF)なので と結びつける。
- 可用性は長期の稼働割合なので と導く。
選択肢別の誤答解説
- ア:信頼性を としている点は合っているが、可用性を とするのは誤り。 は平均修復時間(MTTR)で、割合ではない。
- イ:正解。信頼性=、可用性= が定義どおり。
- ウ:信頼性を としているのは誤り。 は一回のサイクル時間であり、信頼性(MTBF)ではない。
- エ:信頼性を とし、可用性を としているため可用性は合うが信頼性の定義を誤っている。
補足コラム
- 用語対応:MTBF(Mean Time Between Failures)=平均故障間隔=ここでの 、MTTR(Mean Time To Repair)=平均修復時間=ここでの 。
- 一般式:可用性 は確率過程の仮定なしに時間比から導かれる。
- 例: 時間、 時間なら可用性 (90%)となる。
- RASIS の文脈で出題される場合、Reliability は「故障しにくさ(時間尺度)」、Availability は「使える割合(比率)」と理解すると整理しやすい。
FAQ
Q1. 信頼性は確率ではありませんか?
A1. 出題文脈では信頼性を「平均稼働時間(MTBF)」で表しているため時間(単位あり)で扱います。確率的な信頼度を問う問題では別途「ある時間内に故障しない確率」などで表現されます。
A1. 出題文脈では信頼性を「平均稼働時間(MTBF)」で表しているため時間(単位あり)で扱います。確率的な信頼度を問う問題では別途「ある時間内に故障しない確率」などで表現されます。
Q2. 可用性は瞬間の状態でも同じ式で表せますか?
A2. いいえ。今回の式は長期平均(時間比)での可用性です。瞬間的可用性や確率的可用性は別概念です。
A2. いいえ。今回の式は長期平均(時間比)での可用性です。瞬間的可用性や確率的可用性は別概念です。
Q3. が小さい場合でも同じ式を使えますか?
A3. 定義どおりの平均値を使えば成り立ちますが、統計的に安定した推定を得るためには十分な試行数が必要です。
A3. 定義どおりの平均値を使えば成り立ちますが、統計的に安定した推定を得るためには十分な試行数が必要です。
関連キーワード: RASIS、信頼性、可用性、MTBF、MTTR、平均稼働時間、平均修復時間、可用率、故障間隔、長期稼働割合

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