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基本情報技術者 2010年 春期 午前(科目A)09


問題文

表の CPI と構成比率で、3種類の演算命令が合計 1,000,000 命令実行されるプログラムを、クロック周波数が 1 GHz のプロセッサで実行するのに必要な時間は何ミリ秒か。
基本情報技術者 2010年 春期 午前(科目A) 問09の問題画像

選択肢

0.4
2.8(正解)
4.0
28.0

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平均CPIによる実行時間計算【午前解説】

正解の理由

各命令の寄与を合計して平均 CPI を求め、そこから総サイクル数と時間を求めます。具体的には
  • 平均 CPI = cycles/命令
  • 総サイクル数 = cycles
  • 実行時間 =
よって正解は です。

解法ステップ

  1. 構成比(%)を小数に直す:20%→0.2、20%→0.2、60%→0.6。
  2. 各命令の CPI に構成比を掛けて合計し、平均 CPI を求める:
  3. 平均 CPI に命令数を掛けて総サイクル数を出す:
  4. 総サイクル数をクロック周波数(Hz)で割り、秒に変換してからミリ秒に変換する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 0.4
    • 典型的な間違い例:命令数を 100,000 と誤認したり、平均 CPI を誤って小さく見積もってしまうと、このような小さな値になる可能性があります。単位や命令数を再確認してください。
  • イ: 2.8(正解)
    • 正しい手順で平均 CPI = 2.8 を得て、総サイクル数 2,800,000 を 1 GHz(=10^9 Hz)で割ると 2.8 ms になります。
  • ウ: 4.0
    • 典型的な間違い例:加重平均ではなく CPI の単純平均や誤った重み付けで平均 CPI を約 4 としてしまうとこの値になります。構成比の適用方法を間違えていないか確認してください。
  • エ: 28.0
    • 典型的な間違い例:クロック周波数を 100 MHz(=10^8 Hz)などと誤認すると、時間が 10 倍になって 28 ms のような解答になります。GHz→Hz の桁を見落としていませんか。

よくある誤解

  • 構成比をそのまま「20, 20, 60」として扱い加重平均をとる(%→小数変換を忘れる)。
  • 周波数の単位を誤認して 1 GHz を 10^6 などにしてしまう(GHz→Hz の桁数ミス)。
  • 平均 CPI の意味を取り違えて「CPI の単純平均((3+5+2)/3)」を使うミス。

補足コラム

CPI(Cycles Per Instruction)は命令ごとの平均サイクル数で、命令 mix(構成比)が異なると実行時間が大きく変わります。プロセッサ性能評価では「平均 CPI × 命令数 / 周波数」で時間(または逆に性能)を評価します。実務では命令混合の推定精度が性能予測の精度に直結します。

FAQ

Q1: 構成比が整数(%)で与えられたらどう扱う?
A1: 必ず 100 で割って小数(例:20%→0.2)に直してから加重平均を計算します。計算ミスの原因はここが最も多いです。
Q2: 周波数が MHz や GHz のときの注意点は?
A2: 単位を Hz(1 Hz = 1 サイクル/秒)に統一してから計算します。1 GHz = 10^9 Hz, 1 MHz = 10^6 Hz です。
Q3: 命令数が非常に大きい場合の扱いは?
A3: 数量はそのまま掛け算できます。総サイクル数が大きくても、最後に周波数で割ると秒単位に収束します。桁数の管理に注意してください。

関連キーワード: CPI、クロック周波数、命令混合比、実行時間、プロセッサ性能
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