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基本情報技術者 2011年 秋期 午前(科目A)26


問題文

論理式と同じ結果が得られる論理回路はどれか。ここで、論理式中の・は論理積、+は論理和、はXの否定を表す。
基本情報技術者 2011年 秋期 午前(科目A) 問26の選択肢の画像

選択肢

(正解)

論理式 X = \overline{A}\cdot B + A\cdot \overline{B} + \overline{A}\cdot \overline{B} と同じ結果が得られる論理回路はどれか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:論理式は簡単に に整理され、これは のANDの否定、すなわちNANDに等しい。
  • 根拠: で整理し、さらに とすることで導出できる。
  • 差がつくポイント:選択肢の小さな「バブル(否定)」の有無でAND/NAND/OR/NORが区別でき、NANDはANDの出力側にバブルが付いた図で表される。

正解の理由

正解は です。
論理式を整理すると以下のようになります。
まず となるため、
分配法則(または吸収律とド・モルガン)を使って、
さらにド・モルガンの法則より 、すなわちAとBのANDの出力を否定した回路(NAND)と同等です。図中でAND形状に出力側バブルが付いたものがNANDなので、正しくは が該当します。

よくある誤解

  • 「項をそのまま見てXOR(排他的論理和)だと思う」: は確かにXORですが、さらに が加わっているので結果はXORとは異なります。
  • 「バブル=否定は入力側だけでなく出力でも同じ意味と誤認する」:出力側のバブルは全体の出力の否定を表し、ゲートの種類(ANDかORか)と組み合わせて機能を決めます。
  • を見てNOR(否定OR)と混同する」: は否定された入力をORした形で、これは の否定(NAND)であり、ORの否定(NOR)は で異なります。

解法ステップ

  1. 式を部分ごとに整理:.
  2. 残りを合成:.
  3. 分配・吸収で簡約:.
  4. ド・モルガンで回路に対応: → ANDに出力否定(NAND)。
  5. 図を確認してAND形状で出力にバブルがある選択肢を選ぶ()。

選択肢別の誤答解説

  • ア(AND、バブルなし)
    出力は となり、式で得られる と合いません。否定が欠けています。
  • ウ(OR、バブルなし)
    出力は で、求める とは別の論理です。
  • エ(OR の出力にバブル=NOR)
    出力は で、求める (NAND)とは真理値が異なります。
  • イ(AND に出力バブル=NAND)
    出力は で、元の式と一致します(正解)。

補足コラム

真理値表を作ると違いが一目瞭然です(A,Bの組合せでXの値を比較すると、NANDの値が元式と一致します)。また回路設計ではNANDゲートは全ての論理を構成できる(完全集合)ため、簡約してNANDで表せると実装効率が上がるケースがあります。ブール代数では「不要項を因数分解・吸収させる」習慣をつけると簡単に最小化できます。
簡単な真理値表(参考)
  • A=0,B=0 → 元式:1、NAND:1
  • A=0,B=1 → 元式:1、NAND:1
  • A=1,B=0 → 元式:1、NAND:1
  • A=1,B=1 → 元式:0、NAND:0

FAQ

Q1: なぜまず をまとめるのですか?
A1: 共通因子 があるため、因数分解で簡単に1項にできるからです()。
Q2: は本当に同じですか?
A2: はい。ド・モルガンの法則により となります。
Q3: 図のバブルが入力側にある場合と出力側にある場合で何が違いますか?
A3: 入力側のバブルはその入力信号の否定を意味し、出力側のバブルはゲート全体の出力の否定を意味します。位置で意味が異なります。

関連キーワード: 論理回路、NAND、NOR、ブール代数、ド・モルガンの法則、真理値表、論理ゲート、論理最適化
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