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基本情報技術者 2011年 秋期 午前(科目A) 問40


問題文

TCP/IPネットワークにおいて、ネットワークの疎通確認に使われるものはどれか。

選択肢

ア:BOOTP
イ:DHCP
ウ:MIB
エ:ping(正解)

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ICMPによる疎通確認【午前解説】

正解の理由

正解は エ(ping)です。pingはICMP(Internet Control Message Protocol)のEcho RequestとEcho Replyを送受信して、対象ホストまでパケットが到達し応答が返るかを確認します。到達性(Reachability)と往復遅延(RTT)を簡単に測れるため、ネットワークの疎通確認の代表的な手段です。他の選択肢は次のように用途が異なります:BOOTP/DHCPはIPアドレス割り当て、MIBはSNMPが参照する管理情報のデータ構造であり、直接の疎通確認ツールではありません。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワード「疎通確認」「TCP/IPネットワーク」を確認する。
  2. 各選択肢のプロトコルや役割を思い出す(BOOTP/DHCP=アドレス割当、MIB=管理情報、ping=疎通確認)。
  3. 「疎通確認」に直接対応するツールはICMP Echoを使うpingであると判断する。
  4. ファイアウォール等の影響を想定して、選択肢の用途の違いを確かめることで誤答を排除する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: BOOTP — 端末のブート時にIPアドレス等を配布する旧来のプロトコルであり、疎通確認ツールではありません。
  • イ: DHCP — 動的にIPアドレスを割り当てるプロトコルです。ネットワーク機器の設定や管理に関係しますが、到達性の確認目的ではありません。
  • ウ: MIB — SNMPが参照する管理情報の集合(Management Information Base)であり、疎通を直接チェックする機能は持ちません。
  • エ: ping — ICMPのEchoを使って到達性とRTTを測るツールで、疎通確認の標準的な手段です。

よくある誤解

  • pingが通らない=サービス停止と思い込む誤解:ICMPが遮断されているだけで、TCP/UDPサービスは生きていることがあります。
  • pingは常に正確な経路診断ができると思う誤解:中継機器のフィルタや一部のノードでICMPを無視されると実際の経路情報は得られません。
  • MIBやDHCPが疎通確認に使えると考える誤解:これらは管理情報や設定サービスであり、到達性確認のためのツールではありません。

補足コラム

  • traceroute(tracert)は経路上の各ホップまでの経路情報と遅延を調べるため、単純な疎通確認以上の診断に有効です。
  • 一部のネットワークではセキュリティ上ICMP応答を無効化しているため、疎通確認時はTCP/UDPのポートチェック(例: tcping)やアプリケーションレイヤの確認も併用すると確実です。
  • IPv6環境ではICMPv6が使われ、ツール名も環境によってping6やping -6として提供されることがあります。

FAQ

Q1: pingが「応答なし」でも本当に通信できないのですか?
A1: いいえ。ICMPを遮断しているだけで、TCP/UDPの特定ポートやアプリケーションは動作している可能性があります。別の方法で確認してください。
Q2: pingとtracerouteの違いは何ですか?
A2: pingは宛先への到達可否と往復遅延(RTT)を調べるための基本ツール、tracerouteはパケットが通る各中継点(ホップ)ごとの情報と遅延を確認するツールです。
Q3: WindowsとLinuxでpingの挙動は異なりますか?
A3: 基本は同じですが、デフォルトの送信回数やパラメータ名、特権要件(生パケット送信のための権限)など細かな違いがあります。

関連キーワード: TCP/IP、ICMP、ping、疎通確認、traceroute、DHCP、BOOTP、MIB、ネットワーク診断、arping
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