基本情報技術者 2011年 春期 午前(科目A) 問35
問題文
DBMSが管理するデータ、利用者、プログラムに関する情報、及びそれらの間の関係を保持するデータの集合体はどれか。
選択肢
ア:データウェアハウス
イ:データディクショナリ(正解)
ウ:データマート
エ:データマイニング
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データディクショナリ【午前解説】
正解の理由
正解は イ(データディクショナリ)です。データディクショナリ(データ辞書、あるいはシステムカタログ)はDBMS内部で管理されるメタデータの集合で、テーブル定義、列名・型、制約情報、インデックス、ビュー定義、ユーザや権限、ストアドプログラムの定義など、データとそれを取り扱う要素の関係性を保持します。問題文が示す「データ、利用者、プログラムに関する情報およびそれらの間の関係」をそのまま満たすのがデータディクショナリです。
解法ステップ
- 問題文のキーワード抽出:「DBMSが管理」、「データ、利用者、プログラムに関する情報」、「それらの間の関係を保持」。
- キーワードから対象を絞る:「管理される情報」「関係を保持」→メタデータ(データの定義や構造)を示す語を探す。
- 選択肢を比較:データウェアハウス/データマート=実データ蓄積、データマイニング=解析手法、データディクショナリ=メタデータ集合。
- 結論:問題文と一致するのはデータディクショナリ。
選択肢別の誤答解説
- ア: データウェアハウス
誤り。企業の意思決定支援のために大量の実データを統合・蓄積する領域であり、メタデータの集合体を指すものではありません。 - イ: データディクショナリ
正解。DBMSが管理するテーブル定義や列情報、利用者やプログラム情報、関係性などのメタデータを保持する。 - ウ: データマート
誤り。特定部門や用途向けにデータウェアハウスの一部を切り出した分析用データ領域で、メタデータ集合そのものではありません。 - エ: データマイニング
誤り。大量データからパターンや知見を抽出する分析手法・プロセスであり、情報を「保持する集合体」ではありません。
よくある誤解
- データウェアハウスやデータマートを「データベース」として解釈する誤り:これらは大量の実データを分析目的で蓄積する領域で、メタデータ集合を指すわけではありません。
- データマイニングをデータの格納場所と誤認する誤り:データマイニングはデータ解析手法/プロセスであり、情報を保持する「集合体」ではありません。
- 「辞書=用語集」とだけ考え、利用者情報やプログラム情報まで含むことを見落とすミス:データディクショナリは広範なメタデータを含む点を忘れないこと。
補足コラム
データディクショナリは製品によっては「システムカタログ」「データカタログ」と呼ばれ、ユーザがSQLで問い合わせ可能なメタテーブルとして実装されることが多いです。例えば PostgreSQL では pg_catalog スキーマ内の各種テーブルがそれに当たり、テーブル定義は pg_class、列情報は pg_attribute、ユーザ情報は pg_user などで参照できます。運用面ではメタデータの整備が設計理解や権限管理、保守性に直結するため、実業務でも重要な役割を果たします。
FAQ
Q1: データディクショナリとシステムカタログは同じですか?
A1: 概念的には同じで、製品や文献によって呼び名が異なります。どちらもDBMSのメタデータ集合を指します。
A1: 概念的には同じで、製品や文献によって呼び名が異なります。どちらもDBMSのメタデータ集合を指します。
Q2: データディクショナリに実データは含まれますか?
A2: 通常は実データそのものは含まず、実データの構造や定義、関係性を記述するメタデータを格納します。
A2: 通常は実データそのものは含まず、実データの構造や定義、関係性を記述するメタデータを格納します。
Q3: データウェアハウスとデータディクショナリは連携しますか?
A3: はい。データウェアハウスでもメタデータ管理は重要で、データの出所や変換ルール、スキーマ情報などを保持するための辞書が用いられますが、データウェアハウス自体は実データの格納領域です。
A3: はい。データウェアハウスでもメタデータ管理は重要で、データの出所や変換ルール、スキーマ情報などを保持するための辞書が用いられますが、データウェアハウス自体は実データの格納領域です。
関連キーワード: データディクショナリ、メタデータ、システムカタログ、DBMS、データウェアハウス、データマート、データマイニング

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